Simply Dead

映画の感想文。

『OSS117 カイロ、スパイの巣窟』(2006)

『OSS117 カイロ、スパイの巣窟』
原題:OSS 117 Le Caire Nid d'Espion(2006)

oss117-01.jpg

 東京国際映画祭2006のコンペティション部門でグランプリを獲得した作品だが、中身は大雑把なフランス製の大衆コメディ。単に審査委員長がフランス人だったからか、それともよほど出品作のレベルが低かったか。まあまあ楽しめる作品だが、期待は禁物。

 50?60年代にフランスで作られたスパイ映画『OSS』シリーズをパロディにしながら、西洋主義の権化みたいな大馬鹿スパイが中東社会を土足で踏みにじるという話(でもフランス人だから反省はしない)。冒頭のゴーモン社のタイトルが昔の白黒バージョンだったので、徹底した作り込みを期待してしまったが、中身はそれほどでもない。

 パロディではあってもオマージュではなく、あくまで「ズレを笑う」という姿勢。ギャグの質は『オースティン・パワーズ』であって、それも数撃ちゃ当たるといった感じなので外してるところも多々ある。無神経な自国批判という面でも、まだ中途半端(フランス人にしては精一杯の成果かもしれないが)。

 例えばジョルジュ・ロートネルみたいに、くだらないけどスマートで洒落たユーモア、というのが皆無だったのは残念。機知には欠けるが、暇潰しに観るならいいかも。

▼1964年に作られた“OSS”シリーズの1本
oss117-old.jpg


監督/ミシェル・ハザナヴィシウス
製作/ニコラ・アルトマイエール、エリック・アルトマイエール、フランク・ショロ
脚本/ジャン=フランソワ・アリン
美術/マーマール・エシュ=シェク
編集/レイナル・ベルトラン
音楽/ルドヴィック・ブルス、カメール・エシュ=シェク
出演/ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ、オーレ・アティカ、フィリップ・ルフェーブル
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