Simply Dead

映画の感想文。

『チャイルド・ゾンビ』(1980)

『チャイルド・ゾンビ』
原題:The Children(1980)

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 伊東美和さんの名著『ゾンビ映画大事典』の中で、「アメリカ国内でもプレミア価格でビデオが取引されるレアな珍品」として紹介され、昨年になってトロマ社から唐突にDVD化された低予算ホラー映画。ゾンビと化した子どもたちが大人を急襲! そのうち大人もマジで反撃! そんな野蛮な代物を日本でも発売しようなどと考えるのは、やはりトラッシュマウンテンビデオしか有り得ないのでした。今回も2本立て仕様で、併録はイタリア製のミステリーホラー『ゼダー/死霊の復活祭』(1982)。

 「放射能漏れで発生したガスを浴び、子どもたちがゾンビ化」という設定もデタラメなら、「子どもゾンビに抱きつかれた大人が煙を吹いて焼け死ぬ」という仕組みもまったく訳が分からず、もはや爽快。絵的になかなか不気味だし、殺し方も豪快です。このデッドチルドレン(略してデッチル)、数こそ少ないものの、老若男女を問わずバンバン焦がしていくのがステキ。サスペンスなんて上等なものがない代わり、出てくりゃ必ず誰かがコンガリという大盤振る舞い。

 後半、彼奴らの弱点が手首であると知った保安官たちが、殺られる前に殺りかえせ!とばかり逆襲に転じる姿も、まるで大人げありません。いくら殺人ゾンビとはいえ、子どもの両手首がナタでポンポン切り落とされる映像にはドキッとさせられます。ていうか明らかに手以外の部分もガンガンいっちゃってるし。銃で撃たれて階段から落ちるデッチル君の見事なアクションにも目を見張ります。

 演出はいたってユルイものですが、意味のないヌードシーンなどサービス精神は旺盛で、気楽に観られるところが美点。保安官役の役者がちょっとウケ狙いすぎるのが難ですが。ちなみにチョイ役で『遊星からの物体X』(1982)のピーター・マローニーが出演。音楽は『13日の金曜日』(1980)のハリー・マンフレディーニ。


 さて、あまりの画質の悪さにへこたれることも少なくない(笑)トラマン2in1シリーズですが、この作品は比較的いい方。現存する素材の問題で、やや音声にノイズが多く、ロールの頭と尻が少し傷んでますが、画質そのものはクリアーです。

 画もメタメタな上に、関係ないポルノ映画の音声が聞こえたりする『悪魔のセックスブッチャー』なんかよりは百倍くらい高画質!

監督/マックス・カルマノウィッツ
製作/カールトン・J・オルブライト、マックス・カルマノウィッツ
脚本/カールトン・J・オルブライト、エドワード・テリー
撮影/バリー・エイブラムス
音楽/ハリー・マンフレディーニ
出演/ギル・ロジャース、マーティン・シェイカー、ゲイル・ガーネット、ジェシー・エイブラムス、スザンヌ・バーンズ、トレイシー・グリスウォルド

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『ゼダー死霊の復活祭』『チャイルドゾンビ』2in1 DVD

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