Simply Dead

映画の感想文。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

映画秘宝12月号!(カナザワ映画祭&福岡国際映画祭レポート、M・シャノン インタビューetc.)

HIHO201312_cover.jpg

 ちょっといろいろバタバタしていたもので、更新が遅れてスミマセン……今回も仕事の告知です。10/21発売の「映画秘宝 2013年12月号」にて、久々にたくさん原稿を書かせていただきました。まず、9月に開催された「カナザワ映画祭2013」のレポート。こちらはロフトの多田遠志さん、別冊映画秘宝編集長・田野辺尚人さんと分担して書いております。ぼくは『ロッキー・ホラー・ショー』イベント特別上映、『ティングラー』パーセプトゥ方式上映、クロージングの『地下幻燈劇画 少女椿』仕掛け上映など、「参加し、体感する映画」という今回の映画祭のテーマを如実に感じさせてくれたプログラムを中心に書きました。原稿にも書きましたが、『ファントム・オブ・パラダイス』爆音上映は毎年恒例行事にしてほしいくらい素晴らしかったです。初めてスクリーンで観た『アルタード・ステーツ/未知への挑戦』の迫力にも度肝を抜かれました。

 2つめは、同時期に開催されていた「アジアフォーカス福岡国際映画祭2013」のレポート。11本ほど観た中から、面白かったものを7本選んで書かせていただきました。イチオシはなんといっても『血の抗争』2部作。北インドの炭鉱町ワーセープルを舞台に、あるギャング・ファミリーの興亡を5時間半かけてパワフルに描いた壮絶なバイオレンス・ドラマ。これはぜひ日本でも劇場公開してほしい! そのほか、お告げを授かった武闘派ヤクザがムーダン(韓国の巫女さん)に転職するファンタジーコメディ『結界の男』、香港の若手スタッフや新人キャストが結集したダンス・ムービーの快作『狂舞派』も面白かったです。来年もこれくらい充実したラインナップだったら再訪したいなあ……。

 おなじみ「洋画最前線」コーナーでは、11/2公開『セブン・サイコパス』のレビューを担当しております。何しろマーティン・マクドナー監督のオリジナル脚本が素晴らしい! いい脚本さえあればいい役者は自然と集まってくる、という法則を実証するかのように、錚々たる名優たちがイキイキと怪演を披露していますが、中でもクリストファー・ウォーケン先生はこれが最後の代表作になるのではないか、というぐらいの名演。どんな映画に出ても芝居が巧すぎて恐いサム・ロックウェルとともに、尋常でない存在感を発揮しています。カート・ヴォネガットあたりが好きな人なら落涙必至のラストも含めて、ぜひ映画館で観てビックリしていただきたい逸品です。

 同じく「洋画最前線」コーナーでは『THE ICEMAN 氷の処刑人』(11/9公開)に主演したマイケル・シャノンへのインタビュー記事も担当しました。シャノンさんに電話インタビューするのは『テイク・シェルター』公開時に続いて2度目。『THE ICEMAN』では約20年間に100人以上の標的を殺害した伝説の殺し屋リチャード・ククリンスキを演じていますが、本人は相変わらずイイ人でした!(今回もインタビューの合間に鼻歌を唄ったりしてました) てらさわホークさんの作品レビューと併せてどうぞ。

 そして、リメイク版『キャリー』公開に併せた大特集「スティーヴン・キング 恐怖映画のすべて!」では、映画化作品の紹介コーナーで『マングラー』と『ダーク・ハーフ』の作品解説を担当しました。『ダーク・ハーフ』は東京国際ファンタスティック映画祭でオールナイト上映されたきり、ビデオスルーになってしまった不憫な作品。たしか『ムービング・フィンガー』『スリープウォーカーズ』との3本立てビデオ試写会みたいなイベントを銀座の小さな上映スペースまで観に行った覚えが……。原稿にも書きましたが、いまだに悪の半身=スタークの下卑たチンピラ歩きを真似したくなるときがあります。

 6つめは、トニーノ・ブナキスタ原作/リュック・ベッソン監督/マーティン・スコセッシ製作総指揮/ロバート・デ・ニーロ主演というフシギな顔合わせによる犯罪コメディ『マラヴィータ』(11/15公開)の関連記事。森直人さんによる作品レビューと一緒に、「『マラヴィータ』と最強ファミリー映画列伝」というお題で、映画ファンの記憶に残る活躍もしくは悪行を繰り広げたご家族の皆さんを紹介しております(例:『悪魔のいけにえ』『グエムル』『シリアル・ママ』『ひき逃げファミリー』などなど)。映画の原作小説『隣りのマフィア』(旧題)は結構前に読んだことがありましたが、まさかこんな期待と不安の入り混じるメンツで映画化されるとは思いませんでした。気になる仕上がりは……全然大丈夫! 肩の力を抜いて楽しめるブラックコメディとして、胸を張ってオススメできます。

HIHO201311_cover.jpg

 あと、先月告知できませんでしたが、特攻服姿の二階堂ふみさんが表紙を飾る「映画秘宝 2013年11月号」でも、ちょこっと原稿を書かせていただきました。特集「世界の実録犯罪映画大百科」のなかで、『地獄の貴婦人』と『テッド・バンディ』の短い作品解説を担当しております。

Dawn-of-the-Dead-3D_poster.jpg

 10月は「映画秘宝」の原稿を抱えながら、釜山国際映画祭にも行ってきました。ポン・ジュノ監督の最新作『スノーピアサー』をはじめ、ジョージ・A・ロメロ監督の不朽の名作を3D化した『ゾンビ 3D』、韓国で実際に起きた女子高生集団暴行事件をモチーフにした思春期ドラマの傑作『ハン・ゴンジュ』、キム・ギドクが代理出産をテーマに脚本を書き下ろした2人の女の奇妙なドラマ『神の贈り物』、ジョン・ブアマン監督のアヴァンギャルドな演出が炸裂する1970年製作の野心作『最後の栄光/Leo the Last』、巨匠イム・グォンテクが職人時代に撮った時代劇アクションの珍作『三国大侠』など、短い滞在期間ながら結構面白いものをたくさん観てきました。そのうち、どこかの媒体でレポート記事を書ければいいなと思っております。
スポンサーサイト

コメント

セブン・サイコパス鑑賞しました

初めまして。映画ランナーの今村と申します。

先日、映画秘宝の抽選プレゼントに当たり、『セブン・サイコパス』鑑賞して参りました。

映画はもちろん面白かった(特にチャーリーと〇〇〇の最後の一騎打ち!)のですが、他にもう一つ面白い映画館ならではの出来事がありました。

『セブン・サイコパス』でエンドロールが終った後、そそくさと席を立つ人たち。しかし、エンドロールの後にもうひと捻りある展開がこの映画には用意されていました。それを観るために慌てて立ったまま劇場の出入口付近でに立ちすくむ人々。私はこう思いました。「お前たちはビリー(サム・ロックウェル)に謝れ!」。こんなにも必死に面白い映画を作ろうと頑張っている人を映した映画なのに、エンドロールが始まった瞬間に帰ろうとするのはちょっと作り手への敬意がないように私は感じました。まぁこう考える私もサイコパスなのでしょうかね?笑

  • 2013/11/05(火) 21:58:43 |
  • URL |
  • 映画ランナー #-
  • [ 編集]

Re: セブン・サイコパス鑑賞しました

コメントありがとうございます。

映画のエンドロールは、ぼくも基本的に最後まで観るほうなんですが、たまに「ちょっと付き合いきれないな〜」と思うときもあります。一応、エンドロールにも何かしら工夫のある作品の場合は「最後まで席を立たずにご覧ください」みたいなアナウンスがあると助かるんですけどね。

わりと国ごとの文化によっても違っていて、たとえばフランスではエンドロールを全然観ないそうです。本編が終わるとやにわに場内が明るくなって、映写も止めてしまいます(横浜でやっていた頃のフランス映画祭ではそうしていました)。韓国のフィルムセンターみたいなところに行ったら、上映前に「我々はエンドロールも作品の一部と考えておりますので、最後までご覧ください」というアナウンスがありました。

  • 2013/11/13(水) 16:10:51 |
  • URL |
  • グランバダ /岡本敦史 #-
  • [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://simplydead.blog66.fc2.com/tb.php/546-a05bdd99
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。