
本日2/21発売の「映画秘宝 2012年4月号」
ぼくは今回、短い原稿をふたつほど、ちょこちょこっと書いております。まずは、3/9から開催される「第7回大阪アジアン映画祭」の紹介記事。ジョニー・トー監督の最新作『高海抜の恋』、ドニー・イェン×金城武×ジミー・ウォングの話題作『武侠』改め『捜査官X』、台湾先住民の抗日暴動を描いた戦争叙事詩『セデック・バレ』2部作など、アジア各国の最新映画を一挙上映する注目の映画祭。ぼくも昨年に引き続き参加する予定です。もうひとつは、現在公開中の『POV〜呪われたフィルム〜』鶴田法男監督のロングインタビュー記事内で、短い作品紹介を書かせてもらいました。『POV』は、Jホラー表現のオリジネイターである鶴田監督が流行のPOV(主観映像)型モキュメンタリー心霊ホラーに挑みつつ、自身の持てる演出テクニックを余すところなく駆使した意欲作。意外に盛りだくさんの快作なので、ホラーファンにはぜひ観ていただきたいです。

「映画秘宝」巻末の近況でも触れていますが、伊藤潤二の同名ホラーコミックをアニメ化した『ギョ』は、なかなか見応えある快作。ある日突然、海から陸地に上がってきた奇怪な「歩行魚」がもたらす世界の終焉を、不気味に、ユーモラスに、かつアクション満載で描いたパニックホラーです。主人公の設定を男女逆転させるなどの大胆な脚色を施しながら、不条理な状況がどんどんエスカレートしていく伊藤潤二作品のシュールでアナーキーなテイストを見事にすくい取っています。原作ファンはもちろん、ホラー映画ファン、特に黒沢清監督のファンは必見。こちらの雑誌

また、ちょっと先の話ですが、今春公開予定の韓国発サイコスリラー『ミッドナイトFM』のパンフレットにも原稿を書かせていただくことになりました。人気ラジオ番組「真夜中の映画音楽室」のDJをつとめる女性アナウンサーと、彼女の愛娘を人質にとった狂気の殺人鬼の攻防をスリリングに描いた作品で、ユ・ジテが『オールド・ボーイ』以来7年ぶりに血も涙もない悪役を怪演。気丈な態度を貫きながら必死に戦うヒロインを熱演したスエは、本作で青龍賞主演女優賞を獲得。さらに『息もできない』『哀しき獣』のチョン・マンシク、『生き残るための三つの取引』のマ・ドンソクらが意外な役柄で登場するキャスティングの妙も見どころです。パンフレットでは監督・共同脚本をつとめたキム・サンマンへのインタビューも担当しました(「TRASH-UP!! vol.12」にも掲載予定)。お楽しみに!

