Simply Dead

映画の感想文。

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『マスターズ・オブ・ホラー/インプリント?ぼっけえ、きょうてえ?』(2005)

『マスターズ・オブ・ホラー/
インプリント?ぼっけえ、きょうてえ?』

原題:Imprint(2005)

imprint.jpg

 期待外れ。パワフルな部分と、弛緩した退屈な部分がちぐはぐに入り混じった、中途半端な作品になってしまった。特に前半の、TV作品であることを無視した長回し(いくらハナっから放送禁止を見越して撮っているとはいえ)と、そのカットの力の無さはあんまりだ。ビリー・ドラゴと工藤夕貴のやりとりなんて「ただ撮ってるだけ」みたいな気の抜け方。栗田豊通による撮影がまた美しいため、かえって空虚さがいやます。

 ところが、これが凄絶な拷問シーンや堕胎シーンになると、途端に画面が活気づき始める。『ぼっけえ、きょうてえ』で一番力を入れて撮るのがそこなの?と、逆に白けてしまった。別に、痛いところに針さすのばっかり見たいワケじゃないのに……

 そもそも台詞が岡山弁でない時点で、原作の魅力が半減しているのが悲しい。脚色も余計だ。彼女の物語を聞いてしまったことだけで、もう彼(読者)の人生は狂ってしまうのだから、いちいち独房に入って個人的な罪に苛まれたりしなくていいのだ。

 同じ脚本=監督コンビの『オーディション』(1999)にはあった、現実と非現実の境界が曖昧になり、瞬間ふたつがぱんっ!と繋がってしまうスリルが感じられなかったのも残念。本作でもややそういう方向に持っていこうとしているが、失敗している。

 しかし、悲運の娼婦を演じた美知枝のスクリーミング・クイーンぶりは素晴らしかった。原作者・岩井志麻子の、まさに怪物的な演技も見事。


監督/三池崇史
原作/岩井志麻子
脚本/天願大介
撮影/栗田豊通
特殊メイク/松井祐一
美術/佐々木尚
衣装/北村道子
出演/工藤夕貴、ビリー・ドラゴ、美知枝、根岸季衣、岩井志麻子

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『マスターズ・オブ・ホラー/インプリント~ぼっけえ、きょうてえ~』DVD
『マスターズ・オブ・ホラー』DVD-BOX Vol.1

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