Simply Dead

映画の感想文。

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DVD-BOX「イ・マニ コレクション」発売!

 韓国映画界の未来を担う俊英と謳われながら、四十代の若さで世を去った映画監督、イ・マニ。日本ではビデオ発売された『帰らざる海兵』(1963)や『森浦への道』(1975)といった代表作のほか、斎藤耕一監督の名作『約束』(1972)のオリジナル版である『晩秋』(1966)の監督としても、一部の映画ファンの間では知られていると思います。とはいえ、彼が残した数多くの傑作・秀作は、韓国以外の国々ではあまり紹介されていません。

 そんな知られざる名匠イ・マニの作品群を集めたDVD-BOXが、ついに韓国映像資料院から待望のリリース! 収録タイトルは、代表作『帰らざる海兵』を筆頭に、『黒い頭』(1964)、『休日』(1968)、『暗殺者』(1969)の計4本。これまでリリースされた「キム・ギヨン コレクション」「ユ・ヒョンモク コレクション」と同様、日本語字幕も収録されています。

 注目は『休日』の初ソフト化。以前ブログでも書きましたが、とてつもない美しさと痛ましさに溢れた傑作です。『黒い顔』も未見の作品なので、一体どんな内容なのか気になります。『暗殺者』はすでにKMDB VODで観ていますが、これはちょっと好き嫌いが分かれる作品かも。正直、これを選ぶくらいだったら、シン・ジュンヒョンが音楽を手がけた青春映画の大傑作『太陽のような少女』(1974)とか、イ・ドゥヨン監督の『鬼火山荘』(1980)の元ネタになったという傑作スリラー『魔の階段』(1964)とかを入れてくれた方が百倍嬉しかったのに……と思わないでもありません。

 でも、こういった商品が日本語字幕つきでリリースされること自体が快挙。昔の韓国映画に興味があって、お金に余裕のある人は、迷わずご購入ください。絶対に損はしないと思います。『太陽のような少女』や『魔の階段』などを収録した「イ・マニ コレクション Vol.2」を続けて出してもらうためにも、ぜひ!

lee-man-hee_dvd-box.jpg

イ・マニ コレクション
4枚組/全作品ワイドスクリーン収録/韓国語・英語・日本語字幕つき
特典:オーディオコメンタリー、ドキュメンタリー「映画監督イ・マニ」、イメージギャラリー、『黒い頭』フィルムカット、解説ブックレット(英語・韓国語)
2010年9月11日発売

《収録作品》
『帰らざる海兵』(1963)
孤児になった少女を連れて行軍する海兵部隊の姿を描いた戦争映画の秀作。日本でもビデオ発売されたイ・マニ監督の代表作。『チョンウチ』のチュ・ドンフン監督と、映画雑誌「シネ21」記者チュ・ソンチョルによる音声解説つき。

『黒い頭』(1964)
チャン・ドンフィ演じる“黒い頭”と呼ばれる暗黒街のボスと、不倫の罪を着せられた彼の妻の物語を軸として展開する韓国版フィルムノワール。『渇き』のパク・チャヌク監督と、映画評論家キム・ヨンジンによる音声解説つき。

『休日』(1968)
日曜日ごとに逢瀬を重ねる恋人たち。彼らが悲劇的な運命をたどる1日の物語を描いた、痛切なラブストーリー。メランコリックな美しさに溢れた傑作だが、当時はその内容の暗さゆえ、公開中止の憂き目にあった。主演のシン・ソンイルの演技が素晴らしい。映画評論家/監督のチョン・ソンイルによる音声解説つき。

『暗殺者』(1969)
共産党を離脱した将軍を暗殺するため、湖畔の別荘地に送り込まれたひとりの殺し屋。サスペンスフルでありつつ、ゆったりした時間感覚で決定的瞬間が引き延ばされていく異色のスリラー。ヒロインとなる少女への目線も独特。『キリマンジャロ』のオ・スンウク監督と、映画雑誌「シネ21」記者チュ・ソンチョルによる音声解説つき。

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