Simply Dead

映画の感想文。

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近日発売「TRASH-UP!! Vol.5」香港ニューウェーヴ特集について

 来月上旬に発売予定の雑誌「TRASH-UP!! Vol.5」、すでにAmazonでは予約受付中です。メイン特集は「ザ・レジデンツ」「ピーター・アイヴァース」「徹底解剖!『絞殺魔』」「最新作『渇き』公開記念/パク・チャヌク監督インタビュー」、そして「香港ニューウェーヴの過激な世界」。本当に2010年の雑誌なんでしょうか……。ぼくが主に担当したのは『渇き』関連の記事と、香港ニューウェーヴ特集。最近まったくブログ更新できなかったのは、まあ言うまでもなく、これをやってたせいでした。すみません。

 香港ニューウェーヴの記事は、去年観たアン・ホイ監督の『シークレット』(1979)『夜と霧』(2009)が面白かったので、思いつきで言い出した企画です。ニューウェーヴというと社会派とかアート系とか繊細な人間ドラマみたいな印象を持つかもしれませんが、香港ニューウェーヴの場合はむしろ真逆。ホラーや時代劇やバイオレンスなどのB級ジャンルから、常軌を逸した過剰さ・斬新さに溢れた傑作・怪作が次々と生まれた夢のようなムーヴメントであり、つまり完全に「TRASH-UP!!」向きのイカレた作品が目白押しなわけです。最初は2見開きくらいで簡単にやりたいなあ、と思っていたら「もっと膨らまさんかい」という屑山編集長からのお達しがあり、焦って詰め込んでいるうちに恐ろしいことになってしまいました。

 主な内容は「香港ニューウェーヴの流れ」「主要作品紹介1976-1986」「香港ホラー・オルタナティヴ/クァイ・チーホン」「伝説のTVシリーズ『獅子山下』の世界」「パトリック・タムのTV時代」「アン・ホイの原点回帰的傑作『夜と霧』」。そんな感じで結局何ページになったのかよく分からない特集になっております。さすがに1人では書ききれないので、真魚八重子さんや餓鬼だらくさんにも参加してもらいました。ありがとうございます!
(追記:クァイ・チーホンの単体記事はなくなったみたいです。やるって聞いてたんだけどなあ……)

 主要作品紹介では、日本未公開・入手困難なものから近年ソフト化されたものまで、いっしょくたに25本ほど取り上げています。ぼくが担当したのは、香港ニューウェーヴの幕開けを告げたと言われるアクション映画『跳灰』を始め、アン・ホイ『シークレット』『撞到正』、ツイ・ハーク『蝶変』、イム・ホー『夜車』、デニス・ユー『山狗』『凶榜』、パトリック・タム『名剣』『愛殺』『レスリー・チャン/嵐の青春』、ジョニー・トー『碧水寒山奪命金』、ムウ・トンフェイ『打蛇』、ロニー・ユー『復讐の挽歌』、アレックス・チェン『邊縁人』、リンゴ・ラム『アラン・タムの怪談・魔界美女物語』、クリフォード・チョイ『香港ラバーズ/男と女』、ジョニー・マック『省港旗兵/九龍の獅子〈クーロンズ・ソルジャー〉』、フィリップ・チャン『サイレントナイト 平安夜?クリスマス殺人事件?』、イー・トンシン『癲佬正傳』の計19本。先述したように、どこか過剰な部分を持った作品を中心に選んでいます(なので、スタンリー・クワンの『地下情』とかは外しました。秀作だとは思うんですけど、ちゃんとしすぎてるんで……)。この中では特に、アン・ホイの『撞到正』の面白さと、パトリック・タムの『愛殺』の斬新さに度肝を抜かれました。

 香港ニューウェーヴの監督たちは、ほとんどがTV業界出身。彼らがTVディレクター時代に残した仕事については、あんまり詳しい日本語の記事を見かけたことがなかったので、そっちについても少し書いてみました。アレン・フォンとアン・ホイが注目されるきっかけとなったTVシリーズ「獅子山下」は、現在DVD化されている数少ない70年代ドラマのひとつ。そして、映画監督デビュー前はTV界の鬼才として名を馳せていたパトリック・タム監督の作品も、インターネットの動画サイトなどで何本か見つけることができたので、それについても簡単な解説を書きました。昔のことばかり話してても仕方ないので、アン・ホイの最新作にして最高傑作『夜と霧』のレビューも追加。本当はパトリック・タムの復帰作『父子』(2006)の傑作ぶりについても書きたかったんですが、それは別の機会に。

 その他の担当記事、雑誌全体の詳しい内容が分かったら、またここでお伝えしようと思います。お楽しみに!
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