Simply Dead

映画の感想文。

『2001人の狂宴』(2005)

『2001人の狂宴』
原題:2001 Maniacs(2005)

maniacs.jpg

 ハーシェル・ゴードン・ルイス監督の古典スプラッタ『2000人の狂人』(1964)の21世紀版リメイク。大して面白くありませんでした。努力してるのは分かるんですけど、ユーモア感覚がすでに間違っているので、単に尻軽なスプラッタ・コメディにしかなってません。「ヘビメタ好き」みたいな感覚って全然違うと思うんだけど、ちっとも直らないなあ……。

 肝心のスプラッタシーンも、勢いでバタバタッ!と強引に済まそうとするので興ざめ。H・G・ルイスの映画は、無意味に断面をだらだら映し続けたり、肉片をいじくったりするサービス精神が素晴らしいのに、それがない(まあ時代的にできないのかもしれないですけど)。こまかい悪趣味ギャグとかもやらなくていいのに。余計だから。あと音楽がダメ。殺した後に太鼓鳴らなきゃ。ディン、ドン、って。

 わざわざ暗いシーンは増感現像してへたっぴな質感を出そうとしてたり、無駄な努力の積み重ねもいじましいですが、だったらもっとイイ南部顔のエキストラを揃えたり、主人公たちの乗る車もボロっちくしたり、美術もぺたーっとした感じにしてくれればよかったのに。なんかみんな小綺麗なんですよね。まあ仕方ないんですけど、21世紀だし。でもルイス本人が撮った『ブラッド・フィースト/血の祝祭日2』(2002)の完璧さを思い出すと、「やっぱ本物には勝てねえ」って思っちゃいます。

 お祭り気分の映画なので、退屈しのぎにはいいんじゃないでしょうか。キャストの中では、カストラートみたいな声の猫殺し少年・ハックリビリー君を演じていたライアン・フレミングがよかったです(下写真の真ん中)。

真ん中がライアン君


製作/イーライ・ロス、スコット・スピーゲル、ボアズ・イェーキン
監督/ティム・サリヴァン
脚本/ティム・サリヴァン、クリス・コービン
撮影/スティーヴ・アドコック
音楽/ネイサン・バー
出演/ロバート・イングランド、リン・シェイ、ジュゼッペ・アンドリュース、ジェイ・ギルスピー

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