Simply Dead

映画の感想文。

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『The Simpsons』season 6, season 7

『The Simpsons』season 6, season 7

simpsons6+7.jpg

 こないだやっと『ザ・シンプソンズ』のシーズン6&7のDVDボックスを見終えました。本編(567分+573分)と各話音声解説を合わせて(×2)、計38時間。しかも字幕なしで……結構、充実感あります。

 なんでわざわざ北米盤を購入したかというと、先頃リリースされた日本版にはスタッフによる全エピソードの音声解説が入っていなかったから(泣)。シーズン5まではちゃんと日本語字幕つきで入っていて、特に製作総指揮のデイヴィッド・マーキン(シーズン5&6の製作を担当)のトークが面白くて何度も観てたんですが、待ちに待った新シリーズでは敢えなくカット。何しとんねん!というわけで迷わず本国版に切り替えました。


 シーズン6は、シュールなギャグや風刺や暴力描写が大好きな製作者マーキンのおかげで、番組のアナーキズムがエスカレート。原作者でチーフクリエイターのマット・グレーニングも「いちばんどうかしてるシーズンだ!」とか言ってるくらいなので、メチャクチャな内容です。『空飛ぶモンティ・パイソン』で言うとシーズン2と3の中間ぐらいな感じ? ギャグも一周しちゃって笑うより別の感覚になっちゃってる、みたいな。でも家族の絆を描いた優れたエピソードなども意外に多く、前のシーズン5と共に濃厚なシリーズです。

 オーディオコメンタリーも、マーキン以下スタッフみんなでバカ笑いしてばっかり。ムラのある回もありますが、スタッフが楽しんでいる感が伝わるのは圧倒的にこちら。

中でも好きなエピソードは以下の通り。ざっとですが。

「Bart of Darkness」
「Lisa's Rival」
「Itchy & Scratchy Land」
「Treehouse of Horror V」
「Bart's Girlfriend」
「Lisa on Ice」
「And Maggie Makes Three」
「Bart's Comet」
「Homie the Clown」
「Lisa's Wedding」
「Two Dozen and One Greyhounds」
「The PTA Disbands!」
「'Round Springfield」
「The Springfield Connection」
「Lemon of Troy」
「Who Shot Mr. Burns? (Part 1)」

 次シーズンにまたがる「誰がバーンズを撃ったか?」前後編の解説では、シナリオ制作の苦労や、後編のオンエア前に全ての伏線を読み解いて犯人を当てたファンが1人だけいた、などの貴重な裏話が聴けます。

 D・マーキンはこの後、映画監督業に乗り出し、ミラ・ソルヴィーノとリサ・クドロウ主演のコメディ『ロミーとミッシェルの場合』(1997)でデビュー。ほとんど『ザ・シンプソンズ』の世界観を実写に置き換えたような快作でした。次の『ハートブレイカー』(2001)は凡作だったけど……(でもジーン・ハックマンのキャラは凄かった)。

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 シーズン7では、プロデューサーが優秀な脚本家チームのビル・オークリーとジョシュ・ワインスタインに交代。前シーズンまでの過激さも残しつつ、「シーズン4の頃にあったバランスを取り戻そう」というオークリーの意図を反映して、ウェルメイドなエピソードが数多く作られます。

 コメンタリーを聞く分には、オークリーはやや生真面目な常識人で、相棒のワインスタインが悪ノリ担当といった印象。みんなを笑わせないと気が済まないマーキンに比べると、オークリーはスタッフからの人望が若干薄いような気が……(わりとつまんないことばっかり言うんですよね、この人)。

 確かにシーズン7は全体に出来がよく、ヒューマンな内容のエピソードも多いですが、闇雲な勢いとか、やりすぎな描写に関してはやや薄まった感じ。でも個人的にはいちばんよく観ていた時期で、作品としては平均的に面白いシリーズです。

好きな話は、ざっとこんな感じ。
「Bart Sells His Soul」
「Lisa the Vegetarian」
「Treehouse of Horror VI」
「King-Size Homer」
「Team Homer」
「Two Bad Neighbors」
「Scenes from the Class Struggle in Springfield」
「Homer the Smithers」
「Fish Called Selma」
「Bart on the Road」
「22 Short Films About Springfield」
「Homerpalooza」

 こちらのコメンタリーには珍しくゲスト俳優のジェフ・ゴールドブラムが参加(ハリウッドのエージェント役を演じた「Fish Called Selma」)。わりと真面目に答える合間に「僕、このギャグ好きなんだよね」とかいってクックッと素で笑うさまが可笑しかったです。

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 米国のスピーディなタイミング打ちのアニメでは、作画に関してあまり言及されにくい部分があります。でもやっぱり38時間も見てると「巧い!」というアニメーターはいるもので、『ザ・シンプソンズ』の場合、総監督も務めているデイヴィッド・シルヴァーマンの作画が断トツに面白いです。

 最も得意とするのは、いわゆる“Expression”(身振り手振りによる感情表現)で、代表的なのはシーズン6の「ライバルはウィノナ・ライダー」で砂糖の山を前に演説するホーマー、同じくシーズン6の「ハロウィーン・スペシャルV」でホーマーが『シャイニング』のJ・ニコルソン化して妻マージに迫るシーンなど(下の写真のチョイ手前の場面ですね)。それに、シーズン5の「ホーマー宇宙へ行く」で、ホーマーが無重力状態でポテトチップを食べるシークェンスも素晴らしいです(ここではCGシミュレートを使用)。

shinning17.jpg

Deep_Space_Homer.jpg

 他に作画的に必見なのは、シーズン5の「キャスリーン・ターナーの人形」で、K・ターナーが暖炉にウィスキーグラスを投げ込むカット。ここはもう無茶苦茶クール!(演出はジェフリー・リンチ)

 2007年公開予定の『ザ・シンプソンズ ムービー』には、デイヴィッド・マーキンもライターの1人としてクレジット。楽しみです。
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