
さる3月13日にユニバーサルから発売された、マイク・ホッジス監督の『フラッシュ・ゴードン』(1980)のDVDは、ファン必携の1枚。内容はフランス盤の「Special Edition」、そしてイギリス盤の「Silver Anniversary Edition」とほぼ同じでした。ノートリミング版の本編の他、ホッジス監督による音声解説(イントロダクションつき)、監督へのインタビュー、予告編、静止画集が収録されたデラックス版です。かつて東北新社から出ていた旧版DVDには本編しか収録されていなかったので、段違いのグレードアップ(東北新社版もメニュー画面は頑張ってましたけど)。
マイク・ホッジス監督自身の声や映像が、国内で字幕つきでソフト化されるのは、今回が初めて。とにかくかっこいいオヤジなので、その魅力がちゃんと日本の観客の目にも触れるようになったのは、すごく嬉しいです。
音声解説には『フラッシュ・ゴードン』製作当時の裏話が満載。当サイト「deadsimple」や、名著『Get Carter and Beyond』にも記載されていなかったエピソードもバンバン出てきます。そしてインタビュー映像は、『フラッシュ・ゴードン』に関する話題だけでなく、監督自身がこれまでのキャリアや生い立ちを大まかに語る「マイク・ホッジス入門」ともいうべき内容。ファンにも初心者にもおすすめです。
本編の画質・音質は、PALマスターを日本のNTSC規格に変換しているため、残念ながら原盤ほどクリアーではありません。また、スタジオ・カナル=ユニバーサル商品のご多分に洩れず、字幕にも多少の難あり。翻訳ソフトでも使ったのかと思う箇所もあったりして、多分ちゃんとした校正者がいないんでしょう。コストダウンもいいですけど、粗悪品を大量流通させるのはどうにかしてほしいです。
そんな欠点もありますが、これまで出ていた『フラッシュ・ゴードン』の国内版ソフトの中では、最も充実した内容の商品であることも事実。ファンならば多少のチョンボには目をつぶってでも手に取るべき1枚。こんな感じでホッジスの真の代表作である『狙撃者』や『Pulp』、『ブラック・レインボウ』や『ルール・オブ・デス/カジノの死角』などが出てくれれば嬉しいんだけど……。
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DVD『フラッシュ・ゴードン』(ユニバーサル)

