Simply Dead

映画の感想文。

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『Nina's Tragedies』(2003)

『Nina's Tragedies』(2003)

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 イスラエルで作られた艶笑喜劇タッチの人間ドラマで、アカデミー外国語映画賞にもノミネートされたヒット作。ヒロインのニーナを演じたアイェレット・ゾラーは、この作品の成功がきっかけでスピルバーグ監督作『ミュンヘン』(2005)の主人公の妻役に抜擢。個人的に、『ミュンヘン』での彼女のあまりにイイ女っぷりが気になったので、米国盤のDVDで観てみました。

〔おはなし〕
 少年ナダヴは、若く美しい叔母のニーナに恋している。彼女には、その聡明さに相応しくない(とナダヴは思っている)乱暴者の夫ハイモンがいた。もちろんナダヴにとっては敵である。そんなある日、ハイモンは爆弾テロに巻き込まれて死んでしまう。兵士たちから訃報を受けとり、悲嘆に暮れるニーナ。偶然その場に居会わせたカメラマンのアヴィノームは、密かに彼女に一目惚れしていた……。

 数週間が経ち、心の傷も癒え始めたニーナは、アヴィノームの熱心な求愛にほだされ、彼と一夜を共にする。しかし翌日、彼女は町で、全裸のハイモンが皮肉な笑みを浮かべて佇んでいるのを見てしまう。夫への愛を裏切ってしまったと後悔するニーナは、アヴィノームと会うのをやめ、再び悲しみの殻に閉じ籠る。

 一方、人知れずニーナへの愛と憎しみに引き裂かれていたナダヴ少年は、意外な事実を知ってしまうのだが……?

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 この「意外な事実」というのがプロットの肝で、なかなか面白いと思います。ただし全体的には非常にオーソドックスなドラマ展開で、次々と不幸の波状攻撃が襲いかかってくるカウリスマキみたいな喜劇性はありません。結局は誰にとっても悲劇で終わらないし。

 途中まであまりに普通の映画なので「こりゃ期待外れかな」と思いましたが、後半すっとぼけた味が出てきて持ち直しました。全裸の亡夫の幻影を見るというのも、かのブラジル映画の名作『未亡人ドナ・フロールの理想的再婚生活』(1976)のパクリじゃんか!と思ったら、もう一捻りあって安心。キャラもそれぞれ立っていて、少年と友情を育むデバガメのおっさんが特に可笑しかったです。ふんだんなヌード・シーンも体を張って演じるアイェレット・ゾラーも魅力的。でも、あくまでやり過ぎることのない、ソツのない佳作でした。

 それにしても台詞に下ネタがやたら多いんですが、イスラエルの国民性なんでしょうか。それとも国際市場向けの戦略?(下ネタは全世界共通ですし)


製作/アナット・アスリン、サヴィ・ギャヴィソン
監督・脚本/サヴィ・ギャヴィソン
撮影/ダヴィド・ガーフィンケル
編集/タリ・ハルター・シャンカル
出演/アイェレット・ゾラー、ヨーラム・ハタブ、アロン・アブトバル、アヴィヴ・エルカベス

・DVD Fantasium
『Nina's Tragedies』DVD(US盤)
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