Simply Dead

映画の感想文。

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『真夜中のピアニスト』(2005)

『真夜中のピアニスト』
原題:De battre mon coeur s'est arrêté(2005)

arrete.jpg

 昨年の横浜フランス映画祭で観て、打ちのめされた傑作。やっとDVD買いました。
 ジャック・オディアール監督の映画は全部好きです。スタイリッシュに偏りすぎない、ドライな演出スタイルを貫き、タイトにサスペンスを紡ぎ上げながら、必ず何かしらひねったオプティミズムを突っ込んでくる(笑)、あまりないタイプの作家です。そういうのが本当に「カッコイイ」と思うんですけどね。
 作品数は少ないですが、毎回その特異な語り口には呆気に取られます。この作風が、フランス映画界を代表する名脚本家(ミシェル・オディアール)を父親に持つプレッシャーを乗り越えた結果だと思うと、余計に不思議に感じます。

 映画祭のティーチインで初めて見たオディアール本人は、えらくふざけた愉快なおっさんで、自分の中の尊敬ゲージがさらに上がりました。たぶんゲイ。
 DVDには来日時の監督・キャストのインタビューが入ってて、こちらでは監督の真摯な(ちょっと怖い)面が見られます。凶顔なんですよね。出演者のエマニュエル・ドゥヴォスが監督を評して「会ったら分かると思うけど、ほら、あの人ってあんな感じだから、フランス映画界でもちょっと浮いてるのよね」とか言っていたのが可笑しかったです。


製作/パスカル・コーシュトゥー
監督/ジャック・オディアール
脚本/ジャック・オディアール、トニーノ・ブナキスタ
オリジナル脚本/ジェームズ・トバック『マッド・フィンガーズ』(1978)
撮影/ステファーヌ・フォンテーヌ
編集/ジュリエット・ウェルフラン
音楽/アレクサンドル・デプラ
出演/ロマン・デュリス、ニールス・アルストラップ、リン・ダン・ファン、オーレ・アッティカ、エマニュエル・ドゥヴォス、ジョナサン・ザッカイ、ジル・コーエン

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『真夜中のピアニスト』 DTSスペシャル・エディションDVD

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『隣りのマフィア』(文春文庫刊)
原題:Malavita(2004)

tonari.jpg

 こちらはオディアールと共同で『真夜中のピアニスト』と『リード・マイ・リップス』(2001)の脚本を書いたトニーノ・ブナキスタの小説。『夜を喰らう』などの作品で評判を呼び、フレンチノワールの新旗手とも云われる人ですが、かなりベタなパロディ小説なんですよね、これ。
 ノルマンディ地方の閑静な田舎町に、証人保護プログラム下にある元大物ギャングの一家が引っ越してくるという話で、ほとんど予想通りの内容。つまらなくはないけど、特にこれといって秀でた印象もありませんでした。キャラクター造形はほとんど『ザ・ソプラノズ』と一緒。内面の独白なんかも、ちっともスマートじゃないし。
 と思ったら、これも映画化されるそうです。L・ベッソンのヨーロッパコープ製作で、脚本は『ザ・ソプラノズ』のライターが担当するとか。うーん。

 ちなみに『夜を喰らう』の映画化『Les Morsures de l'aube』(2001)は、実にくだらないB級サスペンスホラーになってました。アーシア・アルジェントが美人ヴァンパイア役で出てます。

・Amazon.co.jp
本『隣りのマフィア』
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