Simply Dead

映画の感想文。

『Eroticofollia』(1974)

『Eroticofollia』(1974)
aka: Malocchio, Evil Eye

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 ジャケットの絵がナイスだったので思わず購入してしまった1枚。ローマに暮らすリッチなプレイボーイ(ホルヘ・リヴェロ)が、黒魔術の呪いらしきものに翻弄され、行く先々で死をもたらす恐怖を描いた、いわゆるオカルトジャーロ。監督は戦争アクションとエロティック映画を多く撮っているマリオ・シシリアーノ。

 ミステリかオカルトか、作ってる方もどっちで行ったらいいのか分かってなくて、最初からブン投げてる感バリバリの、要するにやる気のない退屈な作品。次々に起こる殺人事件や超常現象にも、全然フォローないし。
 でも後半、事件を追う刑事(アンソニー・ステファン)まで呪いに巻き込まれるくだりは、ちょっと不気味でいいかも。一応、犯人らしき人(演じるはリチャード・コンテ)は出てきますが、はっきりした犯行理由は曖昧なまま。ラストはホントに取って付けたような「夢か現実か」的オチで、これもそれなりに不思議な余韻を残します。まあ、全体的にはつまんないですけど。

 DVDはドイツのX Rated Kult盤(PAL)で、あちらでのタイトルは『Das Geheimnis Des Magischen Kreises』。音声はドイツ語のみ、英語字幕つき。本編より特典にいっぱい入ってたジャーロ映画の予告編集の方が楽しかったです。
 おまけでシングルサイズのDVDが入ってて、何かと思ったらこっちも予告編ばっかり延々40分ぐらい入ってました。『カリブ・ゾンビ』とか『ビヨンド』とか『Flavia the Heretic』とか『エイリアンズ』とか『鷹爪鐵布衫』とか。ドイツ版なんで貴重といえば貴重かも。


監督/マリオ・シシリアーノ
原案/ジュリオ・ブックス、フェデリコ・デ・ウルティア
脚本/ジュリオ・ブックス、フェデリコ・デ・ウルティア、マリオ・シシリアーノ、テッド・ルソフ(台詞)
撮影/ヴィセンテ・ミナヤ
出演/ホルヘ・リヴェロ、リチャード・コンテ、アンソニー・ステファン、ピラー・ヴァラスケス、エヴァ・ヴァニチェク、ローン・フレミング
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 しかし、同傾向の作品でいうなら、哀切にして狂ったユーモアが横溢する『Il Profumo Della Signora in Nero』(1974)の方が遥かに上出来。神経症のヒロインを演じるミムジー・ファーマーの熱演と、ニコラ・ピオヴァーニの手による素晴らしくメランコリックな音楽が涙を誘う傑作です。

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