Simply Dead

映画の感想文。

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『遺体安置室 死霊のめざめ』(2005)

『遺体安置室 死霊のめざめ』
原題:Mortuary(2005)

mortuary_poster.jpg

〈おはなし〉
 あたし、ジェイミー。ママとお兄ちゃんと3人でこの町に引っ越してきたの。ママはソーギヤなのよ。知ってる? 死んだ人をキレイにする人のこと。引っ越し先のおうちはお墓のド真ん中で、地下には遺体処理室があるわ。怖いかって? あたしは慣れっこ。でもお兄ちゃんは不満たらたらみたいね。地元のダイナーでさっそく不良から“モーチュアリー・ボーイ”だなんて呼ばれてイジメられたんじゃ無理ないわ。

 でもでも、この家ったら少し変なの。お母さんが地下室で怪我した時からかな? 妙な噂も多いわ。墓地には肝試しに来る子たちが毎晩ふぁっくしてタイヘンだとか(意味がよく分からないけど)、昔この家に住んでいた葬儀屋夫婦が奇形児の息子に殺されたとか。あたしもクローゼットの中に怖い人影を見たけど、誰も信じてくれなかった。

 そしたら、あの不良たちが墓地で消えたの。そして数日後、口からヘンな黒いものを垂らしながら帰ってきて……。

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 というわけで、トビー・フーパー監督の新作である。シナリオは『レプティリア』(2000)、『ツールボックス・マーダー』(2003)の脚本家チームが続投しているが、今度こそフーパーから「君達に才能があるのは分かった。次は“俺の映画”を書いてくれ……家族の話だ」とニラミを利かされた感が強く漂っている。

mortuary01.jpg

 前半の丹念な積み重ねに比べると、後半はややつまらない。『ツールボックス?』とまるで同じ展開もあったり、『恐怖のいけにえ』(1980)っぽいキャラクターと土地に巣食う魔の存在をうまく絡め切れていなかったり。そのあたりを強引な力で押しきってやろうというノリは『マングラー』(1995)に似ている。だがいかんせんこちらはVシネ級の低予算映画。正直あと10分長ければなぁ、という感じだった。絵に描いたようなホラー映画オチも、フーパー独特の「ハッピーエンドでもバッドエンドでもない、ただ衝撃的なシメ」が好きな人にとっては物足りないかも。

 しかし、これはこれでなかなかの佳作。相変わらず台詞のユーモアとリアリティにはフーパーらしさを感じる。コミカルなシーンもふんだんに交えながら、本気を出すところではやっぱり怖い。死体が突然起き上がるショックシーンは、リビングデッドが発する“奇声”も併せて『スペース・バンパイア』(1985)を思い出させた。このオッサン、一貫してセオリーが変わってない! と空恐ろしくも嬉しくなる場面だ。『マスターズ・オブ・ホラー』で突如発現したチャカチャカした編集もないので、安心して観られる。

mortuary02.jpg

 実質的な主役である長男役のダン・バードが好演。彼はリメイク版の『死霊伝説/セーラムズ・ロット』(2004)で主人公と行動を共にする少年を演じていた。話題作『ヒルズ・ハヴ・アイズ』(2006)にも出演している。あと、ヒロインの顔が死体っぽかった。

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『遺体安置室 死霊のめざめ』DVD



監督/トビー・フーパー
脚本/ジェイス・アンダーソン、アダム・ギーラッシュ
撮影/ジャロン・プレザント
出演/ダン・バード、デニース・クロスビー、ステファニーパットン、アレクサンドラ・アディ、ロッキー・マークェット

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