Simply Dead

映画の感想文。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『Equinox』(1970)

『Equinox』(1970)

equinox_poster.jpg

 今やハリウッドの第一線で活躍するVFXアーティストのデニス・ミューレンが、無名時代に仲間と共に自主制作したモンスター映画『The Equinox ...A Journey Into the Supernatural』(1967)。それをB級映画プロデューサーのジャック・H・ハリスが買い取り、編集者のジャック・ウッズに追加パートの脚本・監督を任せ、再編集して一般公開したのが本作『Equinox』。もちろんドライブインシアター中心の興行で、併映はジョン・キャラダイン主演の雪男ホラー『Bigfoot』(1970)だった。他にハリスによって見い出された作品は、ジョン・ランディス監督の『シュロック』(1973)、ジョン・カーペンター監督の『ダーク・スター』(1974)などがある。

 オリジナルの67年版は「人里離れた森の奥で4人の若い男女が謎のモンスターに襲われる」というきわめてシンプルなストーリー。しかし70年版では、悪魔の手先となる森林公園の警備隊員というキャラクターが追加され、主人公たちを翻弄したり、ヒロインをレイプしようとしたりする。演じているのは追加パート監督のジャック・ウッズ本人。

▼大熱演中のジャック・ウッズ
equinox_woods.jpg

 ぶっちゃけ、ハリスとウッズの仕事は「改悪」と言っていい。悪意に満ちたユーモアが随所に差し挟まれ、そこが逆に素人くさい。また、ベタな音楽やSEなど、B級映画として真っ当な音響処理が加えられたおかげで、オリジナル版にあった不穏な空気感が消し飛んでいる。何よりけしからんのは、若手特撮スタッフによるクリーチャーの登場シーンをかなりカットしていること。確かに冒頭の巨大な黒い影が現れるところは合成がうまくいってないのだけど、あれがあるとないとでは映画のムードがまるっきり変わってしまう。他にもクリーチャーの見事な動きに限ってバッサリやられてたりするので、ちょっと滅入る。

equinox_dvd.jpg

 米・クライテリオン版のスペシャルエディションDVDを持っていて、これから観るという人には、オリジナル版も忘れずに併せて観てほしい。こっちはこっちで時代性が表れていてイーヴルな感じで好き、という人もいるかもしれないけど。ちなみに追加パートの撮影助手として、『突撃バンパイアレポーター』(1985)や『アップルゲイツ』(1990)などに出演した二世俳優のエド・ベグリーJr.が参加している。

・DVD Fantasium
『Equinox』DVD(US盤)


監督・脚本/ジャック・ウッズ
共同監督/デニス・ミューレン(クレジットなし)
原案/マーク・トーマス・マッギー
撮影/マイク・フーヴァー
特殊効果/デイヴ・アレン、デニス・ミューレン
マットアーティスト/ジム・ダンフォース
VFX/デイヴィッド・スタイプス
出演/エドワード・コネル、バーバラ・ヒューイット、フランク・ボナー、ロビン・クリストファー、ジャック・ウッズ
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://simplydead.blog66.fc2.com/tb.php/168-944284ad
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。