Simply Dead

映画の感想文。

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『0:34』(2004)

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『0:34』(2004)
 遅ればせながらDVDで観ました。これ、いいです。最近観たホラー映画の中では『ヒルズ・ハヴ・アイズ』(2006)と並ぶ快作。ストーリーや演出はすごく雑なところもありますが、とにかく美しい場面がいっぱいあったので合格です。

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 地下鉄(の駅構内)を舞台にしたホラーの醍醐味といえば、蛍光灯のフラットライトに照らされた密閉空間で、得体の知れないものと出会う恐怖。これです。『狼男アメリカン』(1981)の地下鉄シーンが好例。
 本来は闇の中にあるはずなのに、影もできないほどクリアーで明るい空間。階段やエスカレーターなど起伏に富み、モダンなデザインに溢れている。でも逃げ場はない。これが画的にかっこいいのです。真っ白なタイル張りの空間をさまよう、黄色いドレスを着た金髪のヒロイン(フランカ・ポテンテは派手な色モノがよく似合いますね)という色配置がまたキマッていて、前半は画を観てるだけで楽しいです。
 暗闇に舞台を移す後半も、なかなか雰囲気が出ていて素敵でした。個人的に『地獄のサブウェイ』(1972)という映画が好きで、あの感じを思い出しました(あれもロンドンの地下鉄に食人鬼が出没するという話で、やたら物悲しい後味の残る作品です)。クリーチャーの造形もナイス。演じてるのが『24アワー・パーティ・ピープル』でイアン・カーティス役だった人らしいです(笑)。
 ゴアシーンの演出も、最初は近年流行の目くらまし系かと思いきや、わりと頑張っていました(怖いのが苦手な人はここでストップ)。



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 中盤以降、相当えげつないスプラッタシーンがあるので、最近のヌルイ血飛沫映画に辟易してる人も溜飲を下げるのではないでしょうか。まあ直接描写じゃなくて、見せ方なんですけど。この程度じゃ満足できんわい、という人は自分の内臓でも見てたらいいと思います。

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 あと、ヒロインを始めとする登場人物がみんな利己的で、「怖いものには近づきたくない(だからあんた先に行ってよ!)」という当たり前の感情の持ち主ばかり、というのが非常によかったです。これだけで映画が豊かになった気がしますが、なんか世間一般の評価では違うようで……みんなよく映画の主人公にいちいち感情移入なんてしようと思うなぁ、と思います。逆にこっちの方が感情移入しやすいだろうに。

 地下鉄ホラー好きとしては、クライヴ・バーカーの『ミッドナイト・ミートトレイン』映画化企画もすごく楽しみ。しかも『ダーク・シティ』(1997)のプロダクションデザイナー、パトリック・タトポロスの監督デビュー作!
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