Simply Dead

映画の感想文。

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『ミラーマスク』(2005)

『ミラーマスク』
原題:Mirrormask(2005)

mirrormask_poster.jpg

 人気コミック作家ニール・ゲイマンの世界を映像化した、イギリス製ダークファンタジー映画の佳作。同じくコミック作家でありグラフィックデザイナーでもあるデイヴ・マッキーンが監督を務め、デジタルVFXをジム・ヘンソン・カンパニーが手がけている。去年の末ぐらいから観たいなーと思っていて、それからほぼ1年して日本でもようやくDVDがリリースされた。できれば劇場で観たかったけど、まあ地味な作品なので仕方ない(今年の大阪ヨーロッパ映画祭ではスクリーン上映されたとか。羨ましい!)。

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〈おはなし〉
 少女ヘレナ(ステファニー・レオニダス)はサーカスを営む両親と一緒に旅回りを続けながら、普通の生活を夢見ていた。そんなある時、母が入院。大手術が行われることになり、ヘレナは不安に包まれながら夜を迎える。

 気が付くと、ヘレナは不思議な世界にいた。そこでは誰もがマスクをつけており、奇妙な姿の生き物が闊歩し、生意気なスフィンクスがうろついていた。コンパスのような衛兵たちによって城に連れていかれたヘレナは、そこで深い眠りにつく光の女王と対面する。闇の女王のもとから逃げ出したプリンセスが、光の国のお守り「ミラーマスク」を奪ってからというもの、光の女王は眠ったまま。それを境に、世界の均衡も変わってしまったのだという。

 どうせ夢だと思い、ヘレナはたまたま出会った青年バレンタイン(ジェイソン・バリー)と共に、ミラーマスクを取り戻す旅に出る。ふと窓を覗くと、そこには自分の部屋と、自分そっくりの少女が映っていた。闇のプリンセスがヘレナの日常を乗っ取ろうとしていたのだ……。

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mirrormask_giant.jpg

 有り体に言ってしまえば、最新デジタル版の『ラビリンス 魔王の迷宮』(1986)。お話は大したことないが、独特のセンスでデザインされた幻想的世界のビジュアルが面白く、目を見張る。CGで作られた美術やクリーチャー、色や質感にも見応えがあるが、最も魅力的なのは線画のアニメーションとタイポグラフィ。特に冒頭のタイトルシークエンスからは、ビジュアル的にいい予感がビシビシ伝わってくる。

 もともとDVDオンリーで公開する予定のローバジェット作品だったが、映像の出来が良かったために、アメリカでは限定劇場公開されたとか。作品のスケールも慎ましいものだが、その分、細かいところに面白みがあって楽しい。イギリス映画らしい少しひねくれたユーモアは、ダークな世界観にマッチしていて、ジム・ヘンソン的でもある。ダイナミックなアクションシーンまであり。

▼主演のステファニー・レオニダス
mirrormask_steph.jpg

 何しろ、ヒロインを演じるステファニー・レオニダスがものすごく可愛くて、それだけで評価がグッと上がってしまった。彼女の母親と、光の女王、闇の女王の3役に扮しているのは、『ルール・オブ・デス/カジノの死角』(1998)のジーナ・マッキー。CGキャラクターの中でいちばん面白かったのは、ハトみたいな顔をしていて身体は毛のないゴリラみたいなクリーチャー。予想外のアクションで笑わせてくれる。

mirrormask_malcom.jpg


監督・デザイン/デイヴ・マッキーン
製作総指揮/マーティン・G・ベイカー、リサ・ヘンソン
原作・脚本/ニール・ゲイマン
特殊効果/ジェミー・ナイマン
撮影/トニー・シャーン
音楽/イアン・ベラミー
出演/ステファニー・レオニダス、ジェイソン・バリー、ロブ・ブライドン、ジーナ・マッキー、スティーヴン・フライ、サイモン・ハーヴェイ

・Amazon.co.jp
『ミラーマスク』デラックス・コレクターズ・エディションDVD
本『Mirrormask』(洋書)
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