Simply Dead

映画の感想文。

映画秘宝9月号!「悪漢映画100」発売中!『惡の華』特集!

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 今夏の超期待作『パシフィック・リム』が表紙を飾る「映画秘宝 2013年9月号」は、明日7/20発売。ぼくは今回、洋画最前線コーナーで『ムービー43』(8/10公開)の作品紹介を担当させていただきました。『メリーに首ったけ』のピーター・ファレリー監督が、ジョン・ランディス&ZAZトリオの出世作となったカルトムービー『ケンタッキー・フライド・ムービー』にオマージュを捧げた超下品なナンセンス・ギャグ・アンソロジー。知り合いの監督連中と超豪華キャスト陣に声をかけて気軽に作り始めたら、なんと完成までに4年かかってしまったという執念の一作。ハッキリ言ってネタの7割以上はスベっている『ケンタッキー〜』に比べて、こちらは各エピソードの完成度が高く、どちらかというと『アメリカン・パロディ・シアター』のウェルメイド感を想起させます。特に、ファレリー兄とジェームズ・ガンの演出エピソードはさすがの安定感! ジェイソン・サダイキスがゲスいバットマンを演じる「Super Hero Speed Dating」は、新鋭ジェームズ・ダフィの才気が光る好編。『恋するポルノ・グラフィティ』などでの好演も印象深いエリザベス・バンクスの初監督エピソードも、女子の生理ネタという導入で男のバカっぷりを苛烈に暴いていて秀逸でした。出演者の顔ぶれを眺めているだけでも飽きがこない、本気でオススメの快作です。

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 また、先日もお伝えしましたが「映画秘宝EX 映画の必修科目07 冷酷!悪漢映画100」も好評発売中! 読んでると本当に楽しくて、『ケーブル・ガイ』とか『ミザリー』とか『ロボコップ』とか『エボラ・シンドローム』とか、久々に観直したくなります。厳選された100タイトルの作品紹介だけでなく、青井邦夫さんによる「悪漢映画の歴史」をはじめ、「悪人大部屋俳優列伝」「悪女入門」「現代悪漢監督10傑」「悪役の死にざまベスト10」「ディズニー映画の悪漢たち」など、コラムも充実。ぜひ書店でお手に取ってみてください。

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 そして、もうすぐ発売のこちらの雑誌でも、いくつかインタビュー記事のまとめをやっております。今年のアニメ界における最大の事件といっていい『惡の華』の特集では、監督の長濱博史さん、助監督の平川哲生さん、録音調整の名倉靖さんの取材まとめを担当。個人的には『惡の華』のことなら1年中考えていてもいいくらいハマッてしまったので、ちょっと死ぬ気で頑張りました(いかんせん時間が短かったのですが……)。あんまりアニメには興味がないという方にもぜひ観てほしい作品ですし、記事のほうも読んでもらえると幸いです。また、劇場版『とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟』の錦織博監督と松倉友二プロデューサー、『SHORT PEACE』カトキハジメ監督のインタビュー記事構成なども担当しております。

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映画の必修科目07 悪漢映画100! 復活・まんが秘宝!

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 これから映画の冥府魔道に足を踏み入れたい若い読者に向けて、テーマ別で必見タイトルを紹介する「映画の必修科目」シリーズ。通算7冊目となる最新刊「映画秘宝EX 映画の必修科目07 冷酷!悪漢映画100」が、7/18に発売されます。今回は、泣く子も黙る面構えとステキな凶行の数々で、映画ファンに末永く愛されるバッド・ボーイズ&ガールズの皆さんをフィーチャー。とにかく悪役に照準を絞っているので、たとえ映画の主役がバットマンでもジョーカーのことしか書かねえよ! というシンプルな主義主張が貫かれております。ぼくが作品解説+悪人紹介を担当したのは、以下の8本。

『デリンジャー』ジョン・デリンジャー(ウォーレン・オーツ)
『ジャッカー』コーエン&テイト(ロイ・シャイダー&アダム・ボールドウィン)
『キング・オブ・ニューヨーク』フランク・ホワイト(クリストファー・ウォーケン)
『ロンゲストナイト』サム刑事(トニー・レオン)
『ギャングスター・ナンバー1』ギャングスター(ポール・ベタニー&マルコム・マクダウェル)
『ブロンソン』チャールズ・ブロンソン(トム・ハーディ)
『預言者』マリク(タハール・ラヒム)
『アニマル・キングダム』コディ一家(ジャッキー・ウィーヴァー、ベン・メンデルソーンほか)

 このほか「犯罪者映画スター名鑑」というコラムも担当しました。実生活でも悪の魅力にとり憑かれ、それが俳優業にフィードバックされていたり、いなかったりするスターの方々を紹介しております。マーク・ウォールバーグ、ダニー・トレホ、ロバート・ブレイク、ジミー・ウォング先生といった定番の面々に加え、リップ・トーン、ナターシャ・リオンといった個人的に偏愛する俳優たちの豪快列伝も書かせてもらいました。役者のみだったので、少年への性的イタズラで逮捕歴のある『ジーパーズ・クリーパーズ』のヴィクター・サルヴァ監督について書けなかったのが惜しい!

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 また、現在発売中の「まんが秘宝 男のための青春まんがクロニクル」にも、ほんの少しだけ参加させていただきました。レビュアー自身が「青春」を感じる作品として、ぼくは植芝理一『謎の彼女X』、山本直樹『ビリーバーズ』、つげ義春『大場電気鍍金工業所』の3作品について書かせてもらっています。マンガについての原稿を書くのは初めてだったので、えらい緊張しました……。

 ほかの書き手の皆さんも思い入れ全開で書かれているので、メチャクチャ面白いです。僕自身はあまり熱心なマンガ読者ではないので、知らない作品が山盛りでした(とりあえず今は『バクネヤング』を読んでます)。レビュー以外にも、町山さんによる押見修造論、押見修造ロングインタビューなど、読みどころ満載。ぜひ書店でお手に取ってみてください。唯一残念だったのは『おひっこし』を取られてしまったこと。オレも書きたかった! うわーん!

 ちなみに、山本直樹作品のなかでいちばん青春度が高いと思うのは、『フラグメンツ』に収録されていた「夕方のおともだち」です。SMを題材にした強烈な内容ですが、まさに致死的な通過儀礼のドラマとして本当に素晴らしいので、こちらもぜひ読んでほしいです!(そういえば『惡の華』にも通じる台詞があったことを、いま思い出しました)

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