Simply Dead

映画の感想文。

2012年に面白かったもの

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 2012年は、1年間に観た映画の本数を集計してみようと思い立ち、年始からずっとタイトルをリストにしていました(そのせいか意識的にたくさん観ていた気がします)。で、現在のところ合計432本。そのうち長編が381本という結果になりました。すべて初見にかぎり、たとえばカナザワ映画祭で観た『スペースバンパイア』とか『バタリアン』とか、何度も観ているものは入っていません。もう、数えるだけでも面倒だったので、来年からは気にせず観ていこうと思います……。

 昨年と同じく、ベストテンは来月発売の「映画秘宝」ベスト&トホホ特集号で発表させていただきます。こっそり上位2本だけ言っちゃいますと、1位はもうぶっちぎりで塚本晋也監督の『KOTOKO』です。2位は、大阪アジアン映画祭で観たウェイ・ダーション監督の超大作『セデック・バレ』。この2本は結構早い段階から動きませんでした。ただ、それ以降となると本当に面白いものがたくさんあって、泣く泣く落としたタイトルも多数。なので、秘宝さんに出したものとは別バージョンのベストテンをここに挙げておきます。

『バッドトリップ! 消えたNo.1セールスマンと史上最悪の代理出張』
『ペイド・バック』
『マカブル 永遠の血族』
『アタック・ザ・ブロック』
『裏切りのサーカス』
『桃さんのしあわせ』
『ザ・ウーマン』
『旧支配者のキャロル』
『ワンドゥギ』
『LOVE』(映画祭上映)


▲『バッドトリップ! 消えたNo.1セールスマンと史上最悪の代理出張』米国版予告編

 年明け以降に公開される作品のなかでは、GW公開予定の『セデック・バレ』を筆頭に、『テッド』『ゼロ・ダーク・サーティ』『HANA 奇跡の46日間』『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』といった力作があり、2013年も映画ファンにとっては充実した年になりそうです(来年にとっておきたいので、ベストからは外しました)。そのほかに面白かった作品は、以下のとおり。こちらは50音順で、秘宝のベストテンに入れたものも入ってます。

『アーネストとセレスティーヌ』(映画祭上映)
『アイアン・スカイ』
『悪の教典』
『アニマル・キングダム』
『アニメ師 杉井ギサブロー』
『アベンジャーズ』
『生きてるものはいないのか』
『インポッシブル』(映画祭上映)
『裏切りの戦場 葬られた誓い』
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』
『おおかみこどもの雨と雪』
『おとなのけんか』
『怪談新耳袋 殴り込み〈北海道編〉』
『キック・オーバー』
『桐島、部活やめるってよ』
『グレープ・キャンディ』(映画祭上映)
『クロニクル』(輸入盤Blu-ray)
『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[前編 始まりの物語]』+『[後編 終わりの物語]』
『高海抜の恋』(映画祭上映)
『強奪のトライアングル』
『この空の花 長岡花火物語』
『最強のふたり』
『サニー/永遠の仲間たち』
『ザ・マペッツ』
『ザ・レイド』
『シェイム』
『スーパー・チューズデー/正義を売った日』
『スタンダード・オペレーティング・プロシージャー』(TV放映)
『スプリング・ブレイカーズ』(映画祭上映)
『スリープレス・ナイト』
『戦火の馬』
『それでも、愛してる』
『タッカーとデイル/史上最悪にツイてないヤツら』
『007/スカイフォール』
『超能力者』
『罪と罰』
『テイク・シェルター』
『ディクテーター/身元不明でニューヨーク』
『テトロ 過去を殺した男』
『盗聴犯/死のインサイダー取引』
『トガニ 幼き瞳の告発』
『トップ・シークレット 味付のりの億万長者』(映画祭上映)
『ドラゴン・タトゥーの女』
『眠れる美女』(映画祭上映)
『パーフェクト・ゲーム』(映画祭上映)
『バーク・アンド・ヘア』
『Bad butt』(YouTube)
『犯罪との戦争/悪い奴らの全盛時代(ネイムレス・ギャングスター)』(輸入盤Blu-ray)
『ハンター』
『ハロー!? ゴースト』
『POV〜呪われたフィルム〜』
『Beyond the ONEDAY 〜Story of 2PM & 2AM〜』
『ビッグ・ボーイズ/しあわせの鳥を探して』
『Falling』
『ブライズメイズ/史上最悪のウェディングプラン』
『フランケンウィニー』
『Project X』(輸入盤Blu-ray)
『プロメテウス』
『ベルフラワー』
『ぼくのセックス』
『星の旅人たち』
『ホビット/思いがけない冒険』
『マーガレット』
『マージン・コール』
『未熟な犯罪者』(映画祭上映)
『ミッドナイト・イン・パリ』
『メリダとおそろしの森』
『メン・イン・ブラック3』
『Modus Anomali』(映画祭上映)
『リアリティー』(映画祭上映)
『ルビー・スパークス』
『ロボジー』
『ロボット』
『ロマンティックヘブン』


▲『アーネストとセレスティーヌ』予告編

 また、映画祭や特集上映、あるいはインターネット配信などで観た旧作にも素晴らしいものがたくさんありました。以下、特に印象深かったものを挙げておきます。

『怪奇ヘビ男』(1970).....東京国際映画祭2012《アジアの風》部門
『リトルショップ・オブ・ホラーズ《ディレクターズ・カット》』(1986).....Blu-ray
『エロイカ』(1957).....ポーランド映画祭2012
『サラゴサの写本』(1965).....ポーランド映画祭2012
『にっぽんセックス旅行』(1972)クリスチーナ・リンドバーグ&中島貞夫監督トークつき上映.....カナザワ映画祭2012 XXX
『BAD FILM』(199X-2012).....カナザワ映画祭2012 XXX
『三度は短く、三度は長く』(1980).....Korean Film VOD
『血戀』(1995).....???
『ともだち』(1997).....TRASH-UPLINK!!
『殺人蝶を追う女(全長版)』(1978)).....Korean Film Archive: Korean Classic Film Theater

 映画のほかには、動画配信サイト「hulu」でひたすら『ブル~ス一家は大暴走!!』と『The Office』US版と『サタデー・ナイト・ライブ』を観まくって、ちょっと廃人状態に陥ったりもしました(笑)。本では、平山夢明『暗くてロックで静かな娘〈チャンネー〉』、高野秀行『移民の宴』、柳下毅一郎『新世紀読書大全』などが最高に面白かったです。演劇も、パンフレットに原稿を書かせていただいた劇団★新感線『シレンとラギ』、吹越満演出の『ポリグラフ ―嘘発見器―』を観たりして、刺激になりました。

 大泉学園サンセットの閉店、シアターN渋谷の閉館など、いろいろと大きな出来事が重なった年でしたが、しっかり前を向いて来年も乗り切ろうと思います。2013年もよろしくお願いいたします!
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『マーガレット』(2011)

『マーガレット』
原題:Margaret(2011)

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 ある日、自らの過失がもとで見知らぬ他人を死なせてしまった17歳の少女。その苦悩と葛藤を、上映時間150分という長尺を費やしてじっくりと見つめた骨太のヒューマンドラマ。監督・脚本を手がけたのは、アカデミー最優秀脚本賞・主演女優賞にノミネートされた『ユー・キャン・カウント・オン・ミー』(2000)のケネス・ロナガン。『ピアノ・レッスン』(1993)のアンナ・パキンが等身大のリアリティをもって主人公を熱演し、その脇をマット・デイモン、ジャン・レノ、マシュー・ブロデリック、キーラン・カルキンといった錚々たる面子が固めている。

 本作はその内容以前に、公開までの複雑な道のりで有名になった。撮影は2005年に行われたが、そこから6年間もオクラ入りにされたのである。監督のロナガンは3時間バージョンでの公開を望んだが、製作会社のフォックス・サーチライトはこれを拒否。再編集を巡るゴタゴタが何年も続き、結局は『ユー・キャン・カウント~』や『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2001)でロナガンと仕事をしたマーティン・スコセッシが助っ人を買って出て、名編集者セルマ・スクーンメイカーとともに150分の劇場公開版を編集した。日本でDVDリリースされているのは劇場版で、アメリカで発売されたBlu-rayとDVDのカップリング盤には、3時間のディレクターズ・カットも収録されている。

 さらに、プロデューサーが製作費をスタジオに払えず訴訟問題となり、厄ネタとして放置されている間、同じく製作に名を連ねるアンソニー・ミンゲラとシドニー・ポラックが死去。結構な業を背負った作品であり、ストーリー的にもまた一筋縄ではいかない。ちなみにタイトルの由来は、劇中の1シーンに登場するジェラルド・マンリー・ホプキンスの詩「Spring and Fall」から。舞い散る落ち葉に悲しみを覚えるマーガレットという幼子に、語り手が「枯れゆくさだめは生きるものの営みであり、その悲しみはおまえ自身に向けられたものなのだ」と諭す、というような内容である。

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〈おはなし〉
 ニューヨークの私立高に通う17歳の女子高生リサ(アンナ・パキン)は、舞台女優の母親ジョーン(J・スミス=キャメロン)と、幼い弟とともに、マンハッタンで何不自由ない生活を送っていた。ある日、彼女は西海岸に住んでいる父親との旅行にテンガロンハットを被っていこうと思い立ち、ショッピングに出かける。その途中、リサはバスの運転手(マーク・ラファロ)がテンガロンハットを被っているのを見かけ、歩道から「素敵な帽子ね!」と声をかける。彼女の声が聞こえない運転手は、手を振って笑いかける。目の前に、横断歩道を渡ろうとする中年女性(アリソン・ジャニー)がいたことには気づかず。

 次の瞬間、バスは女性を真正面から轢き潰す。タイヤが脚を引きちぎり、大量の血が道路に溢れる。リサは絶叫し、慌てて女性のもとへ駆けつけ、その血まみれの体をかき抱く。出血多量のせいで意識が混乱した女性は、リサを自分の娘と勘違いしながら息絶えた。警官に事故の原因を訊かれたリサは、とっさに「被害者の女性が信号を無視したせいです」とウソをつく。それは不憫な運転手を守るためであり、自分を守るためでもあった。

 それからしばらく、リサはいつもと変わらぬ日常を取り戻そうとしながら、落ち着かない日々を過ごす。ディベートの授業で必要以上に激しい議論を展開したり、ボーイフレンド以外の同級生(キーラン・カルキン)に処女を捧げたり、事故後のPTSDを心配する若い教師(マット・デイモン)に色目を使ったり。最近、新しい恋人(ジャン・レノ)ができた母親との溝も、どんどん深まっていくばかり。

 良心の呵責に耐えかねたリサは、ついに真実を告白することを決意する。悪いのは、事故死した女性ではない。あのバスの運転手なのだ、と。リサは死んだ女性の親友エミリー(ジェニー・バーリン)のもとを訪ね、ふたりで訴訟を起こす手続きを始める……。

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 ……上記のあらすじを読んだ方も、そして実際に映画を観た方でさえも「一体なんでこんな話を2時間半もかけて描いてるんだ?」と思うのではないか。日本版DVDのジャケットには「心揺さぶられるヒューマンドラマ」とか「真実は、私の闇に光を与えた」といった文句が並んでいるが、全然そういう映画ではない。むしろ自分の中にある真実から目を背けるために、ものすごい勢いで目を曇らせる女の子の物語であって、ストレートな意味での感動作とはかけ離れている。では、これは何についての映画なのか?

 おそらく、これはブッシュ政権時代のアメリカについての物語である。主人公リサは、自らの過失が遠因となって起きた惨事(つまり9.11テロ)に胸を痛め、最初は自己嫌悪と罪悪感に苛まれるが、やがて精神学用語でいうところの「防衛機制」が発動すると、責任を他に求めて自己正当化を図る(つまりイラク戦争)。いかに自分が傷ついた人間であるかをアピールし、周囲を籠絡し、自らの罪を棚に上げて一方的な「正義の戦争」を繰り広げる。その内面は完全に混乱しているのだが、本人も自己欺瞞に溺れるうち、その嘘を自ら信じ込んでしまうのだ。ケネス・ロナガンは、ひとりの愚かな少女の言動を通して、この映画が製作された当時のアメリカの病理を浮き彫りにしてみせた。その愚かさを全身全霊で演じきったアンナ・パキンの熱演が凄まじい。もし本作が順調に公開されていれば、主演女優賞のひとつやふたつは間違いなく獲得していただろう。

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 ただ、先述のとおり本作は編集段階のトラブルで長らく塩漬けにされ、その間にアメリカはブッシュからオバマ大統領に政権交代。サブプライムローンやリーマンショックといった新たな社会問題が浮上し、他に責任転嫁するどころではなくなってしまった。だから今となっては、メタファーとして伝わりづらくなってしまった感は否めない。

 ドラマとしても、煮え切らなさが残る。ヒロインがひたすら保身と欺瞞と混乱にまみれていく展開は、長尺を感じさせないドライブ感に溢れ、すこぶる面白いのだが、物語の決着が明らかに弱い。それはとりもなおさず、製作時にはアメリカという国の行方がどうなるのか作り手にも見えなかったからだろう。しかし、中途半端な救済を描いて落とすくらいなら、途中でブチッと終わってしまってもよかった気がする(繋ぎ方がものすごく無感動なのは、スコセッシの意図だろうか)。あるいは、3時間のディレクターズ・カット版を観れば、また印象は変わるのかも?

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 ともあれ『マーガレット』は大変な意欲作である。ある時代の空気を切り取ったモニュメントとしても、また「罪から目を背けるという罪」を容赦なく描いた普遍的な人間ドラマとしても、多くの人の目に触れてしかるべき重要作だと断言できる。正直、いまの日本だって、本作が描いているものと大差ない、ロクでもない論法で動いていると思うから。

・Amazon.co.jp
DVD『マーガレット』

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DVD-BOX「イム・グォンテク コレクション」発売!

 キム・ギヨン、イ・マニ、キム・スヨンといった韓国映画の名匠たちの作品を、ノーカット・ノートリミング・日本語字幕つきでDVD-BOX化してきた韓国映像資料院。今回、ついに待望のイム・グォンテク作品集が登場! 収録タイトルは、イム監督がオールラウンドの職人監督から脱皮し、成熟した映画作家へと転身した70〜80年代に手がけた代表作4本。ハッキリ言って文句なしのセレクションです。特に『チャッコ』は前から観たくて仕方なかった作品なので、本当に嬉しい!

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イム・グォンテク コレクション
韓国盤DVD/4枚組/日本語・英語・韓国語字幕つき/全作品ワイドスクリーン(2.35:1)/Dolby Digital Mono/リージョンオール(国内プレイヤーで再生可)
封入特典:ブックレット(72ページ)
[YesAsia]
[SCRIPTVIDEO]

《収録作品》
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『往十里(ワンシムニ)』(1976)
遺産争いから逃れるため日本に旅立ち、14年ぶりに故郷・往十里に帰ってきた男。かつて愛した女性を探し求める彼の前に現れたのは……。『休日』『長男』のシン・ソンイル、『最後の証人』のチェ・ブラムらが共演したメロドラマ。職人監督として長らく活躍してきたイム・グォンテクが、映画作家としての道を明確に歩み始めた最初の作品と評されている。
【特典】音声解説:イム・グォンテク監督、キム・ヨンジン(映画評論家)/予告編/イメージ資料集

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『族譜』(1978)
日帝時代、朝鮮国民の名前を日本人名に改めさせる「創氏改名」が全国で進められていた頃。伝統ある家名を守ろうと、改名を拒否し続ける大地主のもとに、ひとりの若い役人が説得にやってくるのだが……。支配政策によってアイデンティティを奪われてしまう民族の悲劇を、「名前」をめぐる静かな抵抗のドラマに集約して描いてみせた秀作。原作は梶山季之の同名小説。主演は『最後の証人』のハ・ミョンジュン。
【特典】音声解説:イム・グォンテク監督、チョン・ソンイル(映画監督・評論家)/イメージ資料集

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『チャッコ』(1980)
チャッコ(ししっ鼻)と呼ばれる元パルチザンの逃亡犯と、彼を30年間も追い続けてきた警官ソン。偶然に再会したふたりの珍道中を、過去の回想シーンと絡めながら描く。深い因縁に結ばれた老人たちが織り成すロードムービーのかたちで、イム監督がペーソス豊かに綴る戦後韓国史。主演は『死生決断』『ポエトリー アグネスの詩』のキム・ヒラ。
【特典】音声解説1:イム・グォンテク監督、ホ・ムニョン(映画評論家)/音声解説2:ソン・ギルハン(脚本家)、キム・ホンジュン(映画監督)/イメージ資料集

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『曼陀羅』(1981)
煩悩を抱えながら苛酷な修行を続ける青年僧ポプン。そして自由奔放に生きる中年の破戒僧チサン。仏の道を歩みながらも生き方の異なる2人の旅を、ロードムービー形式で描いた真摯な求道のドラマ。監督イム・グォンテク、そして主演のアン・ソンギにとっても、ターニング・ポイントであり代表作となった。2011年の全州国際映画祭で上映されたデジタルリマスター版。
【特典】音声解説:イム・グォンテク監督、チョン・ソンイル(映画監督・評論家)/復元前後映像/イメージ資料集

映画秘宝2013年2月号! TRASH-UP!! vol.14速報!

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 12/21発売の「映画秘宝 2013年2月号」は、現在公開中の『ホビット 思いがけない冒険』の表紙が目印(先日IMAXシアターで観てきましたが、アンディ・サーキス演じるゴラムの表情表現がとんでもない進化を遂げていてビックリしました)。で、ぼくは今回、ふたつほど記事を書かせてもらっています。

 ひとつめは、喋って動く中年テディベアが主役の爆笑コメディ『テッド』(来年1/18公開)の紹介記事。長谷川町蔵さんのレビューとともに、劇中に散りばめられた小ネタを解説するトリビア大辞典コーナーを担当しました。最初は3千字と言われていたんですが、書いてるうちにどんどん増えてしまい、結局6千字になってしまいました……。字幕では追いきれない細かいネタも、できるかぎり詳しく拾っております。それと、記事にも書きましたが、とにかく『テッド』観賞前には必ず『フラッシュ・ゴードン』を観ておくこと! 盛り上がり方が百倍違うので、ぜひ!

▼おまけ。『テッド』監督のセス・マクファーレンが「サタデー・ナイト・ライブ」に出演したときの人形劇コント。


▼同じく「SNL」より、マクファーレンが「江南スタイル」のPSYと共演したコント。


 ふたつめは「いま最も仕事を選ばない男、ロバート・デ・ニーロ大検証!」という記事。来年1/12公開の『フリーランサー/NY捜査線』では悪徳刑事を、そして2/15公開の『レッド・ライト』では盲目の超能力者を怪演。2005年あたりから作品選びがおかしくなってしまった元名優の迷走もとい軌跡を、わりと率直に(やや辛辣に)書きました。ヘンテコな仕事ばかりではなく、アカデミー賞有力候補の呼び声も高い『世界でひとつのプレイブック』(来年2/22公開)では主人公の父親役を演じ、高い評価を得ているとのこと。また、同じページ内で「デ・ニーロだけじゃない! ジャンルムービー御用達の演技派俳優たち」というコラムも担当しました。こちらではエイドリアン・ブロディ、フォレスト・ウィテカー、ケイト・ベッキンセイルといった面々をピックアップ。

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 それから先月、あまりに忙しくて告知しそびれてしまいましたが……クロエ・モレッツちゃんの超絶キュートな表紙が話題を呼んだ前号「映画秘宝 2013年1月号」でも、レビュー記事を担当しました。マチュー・カソヴィッツ監督・脚本・主演の『裏切りの戦場 葬られた誓い』。残念ながら上映館は減ってしまったようですが、これは『高地戦』にグッときた方ならぜひ観てほしい戦争映画の力作! カソヴィッツの演出家としての手腕が久々にフルで発揮されています。それと「DEVILPRESS」コーナーでは、カンボジア映画の名匠ティ・リム・クゥン監督の『天女伝説プー・チュク・ソー』の短いレビューも書いております。

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 そして、こちらもちゃんと告知できていませんでしたが、ギンティ小林さん編集の「映画秘宝EX 最強アクション・ムービー決定戦」にも、いくつか記事を書かせていただきました。ぼくが担当したのは、コラム「香港アクション映画ヒストリー」、『ソルジャー・ドッグス』『省港旗兵・九龍の獅子』『ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌』の作品レビュー、そしてアクションスター名鑑「ソル・ギョング」の紹介ページ。どこから読んでも筋肉と爆発と銃撃戦の話しか出てこない、男のロマン溢れる最高の一冊! 余談ですが、自分の書いた原稿の隣のページに今石洋之監督によるジョン・ウー愛に溢れたイラストが掲載されていて、『フリクリ』5話のファンとしては感無量でした!

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 1/12発売予定の「TRASH-UP!! vol.14」は、初のアイドル特集に加え「トロマの逆襲2013」「ヤンキーVシネマの歴史・後編」「映画と総会屋 社長一代で消えた東活秘史」と盛りだくさんの内容。ぼくは今回、最新インドネシアン・ホラー特集と、釜山国際映画祭2012レポートを書きました。前者の記事では、年間30本以上のペースで作られているというインドネシアン・ホラーの現在に迫りつつ、『マカブル 永遠の血族』のモー・ブラザーズ、『Modus Anomali』『禁断の扉』のジョコ・アンワルらを注目の作家としてフィーチャー。後者は初めての単独海外旅行ドタバタ日記みたいな気分で書いております。こちらも近々、詳しくお知らせできればと思います。お楽しみに!

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