Simply Dead

映画の感想文。

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2009年に面白かったもの

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 今年は2月に「TRASH-UP!!」チームで韓国取材旅行に行って以来、ほぼ1年間、韓国映画探究に明け暮れておりました。今さらながらにそのレベルの高さに打ちのめされ、すっかり日本映画やアメリカ映画に興味を失いかけたかと思えば、やっぱりそれぞれの国で超弩級の傑作が現れたりして、楽しい1年でした。また、雑誌やブログでの活動を通じて、本当にいろんな方と知り合えたことも、個人的にはすごく大きかったです。

 で、2009年はとにかく面白い映画がたくさんありすぎて、なんならベスト50ぐらい一気に紹介したい気分ですが、まずは10本。

『渇き』
『夜と霧』
『ダンプねえちゃんとホルモン大王』
『GOGO70s』
『楽しき人生』
『チェイサー』
『新宿インシデント』
『ジョニー・マッド・ドッグ』
『あなたは遠いところに』
『イングロリアス・バスターズ』

 あんまり煽りすぎるのもよくないとは思いつつ、やっぱり『渇き』を観た時の嬉しさ・楽しさったらありませんでした。信じてきてよかった、パク・チャヌク! 同じく映画祭で観た『夜と霧』と『ジョニー・マッド・ドッグ』も、ぜひ劇場公開してほしい傑作です。そして、今年いちばん映画館で見逃したことを後悔したのは『新宿インシデント』。イー・トンシン、信じてたのに御免! その他、面白かった映画を30本ほど並べるとこんな感じ。

『グラン・トリノ』
『愛のむきだし』
『コララインとボタンの魔女』
『戦場でワルツを』
『息もできない』
『亀、走る』
『3時10分、決断のとき』
『スペル』
『永遠のこどもたち』
『奇談』
『チョコレート・ファイター』
『グッド・バッド・ウィアード』
『キム氏漂流記』
『バンドゥビ』
『ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式』
『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』
『ラジオスター』
『チェンジリング』
『キングコングを持ち上げる』
『レスラー』
『母なる証明』
『カールじいさんの空飛ぶ家』
『劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇』
『くもりときどきミートボール《IMAX 3D版》』
『素晴らしい一日』
『キャシャーンSins』
『星から来た男』
『メアリーとマックス』
『空気人形』
『ポチの告白』

 こっちの上位10本でもベストテンとして全然通用すると思うんですが、それだけ優れた作品ばかりに出会ってしまったということです。韓国映画ショーケースで観た『亀、走る』『キム氏漂流記』なんてもうムッチャクチャ面白くて、もし来年ちゃんと日本公開されるならもういちどランクインさせたいくらい。『戦場でワルツを』と『愛のむきだし』は、ついさっき駆け込みで観ました。

 今年公開の作品はとりあえず150本くらい観てると思うんですが、韓国映画や香港ニューウェーヴの研究にかまけて(仕事もしてましたけど)新作をフォローできない時期もあり、『SR/サイタマノラッパー』『劇場版 空の境界?第七章?殺人考察(後)』『いのちの戦場』『ウェディング・ベルを鳴らせ!』『キューブホスピタル』『精神』などを見逃してしまったのが残念。

 というわけで、映画については非常に充実した1年だったと思います。面白い作品だけでこんなにゴチャマンとあるのに、わざわざヒドそうなブツに当たっていく暇が全然作れず、巷で話題の『アマルフィーズ/卒業』とか『DRAGON BALL/名もなき恋のうた』とか『20世紀少年も守ってくれない外伝』とか、結構ビッグタイトルを見逃してしまいました(そういうのは、観に行った人の話を聞くのがいちばん楽しいので)。

 だからまあ、そこまでつまらない映画を観た記憶というのはないんですが、強いて「文句なし!」と断言できるワーストを挙げるとするなら、青山真治監督の『こおろぎ』、韓国ホラー『ひとりぼっち』、宮藤官九郎監督の『少年メリケンサック』くらいでしょうか。あと、ソダーバーグが周囲のいろんな情熱をフイにした『チェ 28歳の革命』も凄かった! あそこまで盛り上らないと、逆に清々しい! けど、猛然と腹が立ったのは『ディア・ドクター』。とにかく、雑すぎ。「繊細かつ骨太に、テーマを深々と掘り下げる」風の映画に見せて、実はビックリするほど底が浅いという、まさに映画自体がニセモノとしか言いようがない代物でした。瑛太なんて医学生としての役作りなんか全然してないんだもの。

 新作以外で衝撃を受けたのは、まずなんといっても『鳥肌』(2001)。「TRASH-UP!!」の韓国ホラー特集でも取り上げたユン・ジョンチャン監督の傑作モダンホラーで、ぜひ爆音上映で観てみたい1本。そして、キム・ギヨン監督の『殺人蝶を追う女』(1978)と『火女』(1971)、東京国際映画祭で上映された『玄海灘は知っている』(1961)もかなりのインパクトでした。あと、最近観たパトリック・タム監督の『愛殺』(1981)、イー・トンシン監督の『癲老正傳』(1986)などにも度肝を抜かれました。詳しくは2010年2月発売予定の「TRASH-UP!! Vol.5」香港ニューウェーヴ特集をお楽しみに。

 それでは、よいお年を!
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『ダンプねえちゃんとホルモン大王』(2008)

『ダンプねえちゃんとホルモン大王』(2008)

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 大傑作! あらゆる意味で破天荒の極みでありながら「これが映画だ!」と打ち震えずにはいられない瞬間に溢れた、『イングロリアス・バスターズ』(2009)をも凌ぐ奇跡の1本。笑いと涙と戦慄と、エンタテインメントの全ての要素がぶち込まれ、なおかつ前衛的で破壊的。そして、たまらなく愛おしい。自主映画界の鬼才・藤原章監督のあまりにエキセントリックな語り口が全編に炸裂しながら、この『ダンプねえちゃんとホルモン大王』は、観客全員が清々しいカタルシスを得られる文句なしの娯楽作に仕上がっている。これはものすごい離れ業だと思う。

 何しろ全ての登場人物がことごとく魅力的。免許もないのに「ダンプねえちゃん」と呼ばれている珍妙なメイクのヒロインを始め、世界ケンカ大会チャンピオンの看板を背負った男の中の男・ホルモン大王、ダンプねえちゃんに憧れる美容師志望のフリーター・ポン子、スラム街で電車ごっこに興じる貧乏兄妹、本業は医者だが武道の達人でもある大先生、山奥に住む謎のゴリラ人間などなど……。突拍子もないキャラクター造形にも、深みのある人間観と愛情を感じずにはいられない。

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 そんなポンコツガール&トンチキボーイが、灰色の港町で織り成す小さな恋のメロディー、あるいは森崎東も顔負けの人情喜劇。それがいつしか猟奇的なサイコホラーとなり、血湧き肉踊るリベンジムービーへと変貌する。観客の予想を常に裏切り続ける真にオリジナルな発想力で、物語の約束事を容赦なく破壊しつつ、さらに凄みに満ちた展開をたたみかけて映画のボルテージを数段にも引き上げてしまう。それはまさに、鬼才の仕事というほかない。

 あとやっぱり、ものすごく笑えるところが素晴らしい。特に後半のゴリラ人間が登場するくだりは、自分の中の笑いのツボを鉄パイプでガンガンぶっ叩かれてるかのような、今年最高の笑撃シーンであった。あそこでクスリともこない人は、ちょっと病院で看てもらった方がいいと思う。

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 役者陣の演技も本当に素晴らしく、全員がとてつもない実在感を漂わせている。主人公・ダンプねえちゃんに扮した藤原作品のミューズこと宮川ひろみの熱演は、本作最大の魅力のひとつだ。気っぷの良さとオッチョコチョイな性格でみんなに好かれながら、数字にまつわるあまりにバカな悲しみを抱えたヒロインを、健気に爽やかに、体当たりで演じきっている。

 その他にも多彩な脇役陣が目白押しだが、中でも圧巻の存在感を放っているのが、ヒロインに格闘技の特訓を施す大先生を演じる切通理作。その本業を知らなくとも、この映画を観て彼の名前を覚えていかない人はいないだろう。また、ヒロインを姉御と慕うポン子役・徳元直子の好演、ニートのお兄ちゃん役・酒徳ごうわくのハマリっぷり、ラーメン屋の大将・高橋洋が漂わせる風格、店の常連客・篠崎誠のえも言われぬ説得力、気のいい労務者・渋谷拓生が滲ませる安心感、ヒロインを苦しめる柔術家・花くまゆうさくが放つ凄みなど、いちいち秀逸なキャスティングで楽しませてくれる。

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 だが、やはりこの映画は、ホルモン大王=デモ田中の存在なしには成立しえなかっただろう。まるで劇画から抜け出てきたような豪放磊落な風来坊であり、同時に底知れぬ狂気を秘めたホルモン大王というキャラクターを、ここまでパワフルに説得力十分に演じられる俳優がいるだろうか。その恐るべき正体が明かされる驚愕必至のクライマックスで、彼が劇中それまで見せていた表情とは全く違った佇まいを放つ瞬間も、鮮烈なコントラストを生み出していて絶品だ(撮影当日、二日酔いでものすごく体調が悪かったらしい)。

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 ほかの藤原作品と同様、本作もオールアフレコ方式で作られている。これは編集の際に撮影時の台詞とは全く内容が変わってしまうためらしく、ポスプロ中にもどんどん映画が進化していくという自由奔放な製作スタイルを貫いているからだ。そのリップシンクなどお構いなしの映像と音声のミスマッチ感が、往年のクンフー映画クラシックスを想起させ、暴力とロマンに満ちた映画的記憶に訴えかける独特の効果を生んでいる。

 そのアヴァンギャルドとさえ言える編集スタイルは、藤原作品の大きな特徴だ。過去作品のフッテージや、現実のアクシデントさえも取り込みながら、その作品宇宙になくてはならない強烈なワンシーンとして成立させてしまう。劇場へ観に行った時に行われたトークショーで、クライマックスのある描写がその場で偶然に起きた「事故」だったという話を聞き、驚愕した(ていうか、あれ本物の●●だったのか……)。まさにムービーマジック。

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 今回の映画は、これまでの作品と違って比較的ストレートな娯楽映画を目指して作ったというだけあり、お世辞でなく本当に(いつもよりは)幅広い観客層に受け入れられる、魅力的な快作に仕上がっていると思う。それでも藤原作品らしい一筋縄ではいかないツイストに満ちた、アナーキーな野性味溢れる異色作であり、自主映画ならではの奔放さと荒々しさが全編に迸っている。何か今まで感じたことのない強烈な映画体験を味わいたいという方には、ぜひ観ていただきたい未曾有の傑作だ。『ダンプねえちゃんとホルモン大王』を観ずして、2009年のベストは決められない!

・Amazon.co.jp
DVD『ダンプねえちゃんとホルモン大王』

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欲しいDVDリスト・国内編[2010.1]

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 やっと映画館にもボチボチ行ける余裕はできたものの、例によって「TRASH-UP!!」の作業が山積み状態で、今年のベストテンは感想を書いてない映画ばっかりになる気がする欲しいものリスト・国内編のお時間です。ちなみに次号「TRASH-UP!! Vol.5」では、香港ニューウェーヴについての記事をメインに担当しております(あと、もちろんパク・チャヌク監督のインタビューも)。来年1月発売予定ですので、よろしくお願いします。(追記:2月12日発売に延びたようです)

 さて、今回は来年1月リリースの注目タイトルを紹介。最近はコンスタントに作品がリリースされている韓国映画からは、傑作モダンホラー『鳥肌』の監督・主演女優コンビによる感動の伝記ドラマ『青燕 ─あおつばめ─』、軍隊を題材にしたホラーを立て続けに撮っているコン・スチャン監督のデビュー作『R-POINT』などが登場。その他の新作では、エミール・クストリッツァ監督の牧歌的ハイテンション恋愛コメディ『ウェディング・ベルを鳴らせ!』、世界的ポップスターが最後に残した贈り物『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』などがリリース。旧作では、イタリアンホラーの巨匠マリオ・バーヴァが撮影と共同監督を務めた50年代SFモンスター映画『カルティキ/悪魔の人食い生物』が低価格で発売されるほか、深作欣二監督の初期作品『脅迫(おどし)』やカルトムービー的傑作『暴走パニック 大激突』などもファン待望の初DVD化を果たします。また、来年上旬にはリチャード・フライシャー監督の『絞殺魔』、ピーター・イェーツ監督の『ヤング・ゼネレーション』といった名作群の発売もアナウンスされているので、そちらも要チェック。各商品タイトルのリンク先は、Amazon.co.jp


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●2010.1.1発売
『青燕 ─あおつばめ─』(2005)
日帝時代に韓国初の女性飛行士となった実在の人物、パク・キョンウォンの人生に迫った感動の伝記ドラマ。大空を羽ばたく夢に全てを懸けるひたむきなヒロインを演じたのは、今年9月に37歳の若さで亡くなった実力派女優チャン・ジニョン。監督・脚本を手がけたのは、ユン・ジョンチャン。「TRASH-UP!! Vol.3」の韓国ホラー特集で紹介した傑作『鳥肌』コンビによる2作目にして、最後の作品になってしまった。主演のチャン・ジニョンにとって、本作は最も愛着のある作品だったという。共演はキム・ジュヒョク、ユミン、仲村トオルほか。(ファインフィルムズ)


●2010.1.6発売
『ヒンデンブルグ』(1975)
1937年5月、ナチス政権下のドイツが誇る大飛行船ヒンデンブルグ号が爆発炎上した事件をもとに、悲劇的な運命をたどった乗客たちのドラマを綴ったサスペンス巨編。『アンドロメダ…』の名匠ロバート・ワイズが監督を務め、様々な思惑が交錯する群像劇を、大作らしいスケール感と手堅い演出でまとめ上げている。ジョージ・C・スコット、ウィリアム・アザートン、チャールズ・ダーニングといった通好みのキャスト陣の競演も見どころ。TV放映時の吹き替え音声も収録し、待望の国内初DVD化。(キングレコード)


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●2010.1.15発売
『レスラー』スペシャル・エディション(2008)
ミッキー・ロークが満身創痍の中年レスラーを熱演し、大きな話題を呼んだ秀作が早くもリリース。監督は人間が堕ちていく「速度」に惹かれ続ける男、ダーレン・アロノフスキー。映画の感想はこちら。DVDには特典として41分の出演者インタビュー、予告編を収録。Blu-ray版も同時発売。(日活、ハピネット)

●2010.1.20発売
『倉田保昭のカンフー大作戦』(1978)
続々リリースされている香港の協利電影制作によるアクション映画シリーズの1本。原題は「懲罰」。倉田保昭、山下タダシ、トニー・プーンが競演し、なぜかドミニカ共和国でオールロケを敢行。ひょんなことから現地の警察に逮捕された3人の男たちが、保釈の交換条件として、あるひとりの男に“懲罰”を加えることになる……。共演は団忠昭、鹿村泰祥ほか。(ラインコミュニケーションズ)

『酔猿拳VS蛇拳』(1979)
実力派アクション俳優チャン・ウーロン、ウィルソン・トンらが共演した協利電影制作の1本。酔拳と猿拳を学んだ青年が、師匠を殺された恨みを晴らすべく、蛇拳を使う悪人に戦いを挑む。主人公自ら編み出した“酔猿拳”と蛇拳の対決など、バリエーションに富んだ格闘シーンが見どころ。原題は「猴形扣手」。(ラインコミュニケーションズ)


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●2010.1.21発売
『脅迫(おどし)』(1966)
出世街道をゆくサラリーマン・三沢の家に、子どもを誘拐して逃走中の脱獄囚2人組が転がり込んできた。彼らは身代金1千万円を受け取ってくるよう三沢に命じるが……。ある日突然、理不尽な恐怖にさらされ、犯罪に協力する羽目に陥る男のドラマをスリリングに描く、深作欣二監督の初期作品が初DVD化。出演は三国連太郎、西村晃、春川ますみほか。(東映)

『解散式』(1967)
組が解散して2年後、刑務所から出所してきた元幹部・沢木は、カタギになって身を落ち着けようとする。だが、かつての組員たちは表向きは正業に就きながら、裏ではいまだに悪行三昧。それを知った沢木は怒りのドスを手に再び立ち上がる……。深作欣二監督・鶴田浩二主演による本格的任侠映画。共演は渡辺美佐子、丹波哲郎、渡辺文雄、金子信雄ほか。(東映)

『血染の代紋』(1970)
コンビナート拡張にからむ利権を巡り、新たな抗争を始める二大組織。その中で、幼馴染みの元ボクサー・梅宮辰夫とヤクザ組長・菅原文太は、心ならずも敵同士となり対立するのだが……。港町・横浜を舞台に、男同士の友情を描いた任侠アクション映画。のちに『仁義なき戦い』シリーズで組むことになる深作欣二監督と菅原文太の記念すべき初顔合わせ作品。脚本は深作監督と内藤誠が共同で執筆。(東映)

『暴走パニック 大激突』(1976)
海外暮らしを夢みる銀行強盗、その強奪金を横取りしようとする男、判断力を失ったボンクラ警官が入り乱れ、三つ巴のカーチェイスを展開する。深作欣二監督のハチャメチャ犯罪アクション映画の金字塔。延々とカークラッシュが繰り広げられる後半の展開は、大井武蔵野館で初めて観た時は何がなんだか分からなかった。出演は渡瀬恒彦、杉本美樹、室田日出男、渡辺やよい、川谷拓三。(東映)

『やくざの墓場 くちなしの花』(1976)
ヤクザ社会と警察官僚機構の黒い癒着を知り、正義と狂気に身を焦がしていく一匹狼の刑事。その破滅的な生きざまを冷徹かつハードな演出で描いた、深作欣二監督のアウトロードラマの傑作が国内初DVD化。出演は渡哲也、梶芽衣子、梅宮辰夫、佐藤慶。大島渚監督が俳優として出演しているのも見どころ。(東映)


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●2010.1.22発売
『山形スクリーム』(2009)
山奥の村を訪れた女子高生の一団と、落武者たちの怨霊が率いるゾンビ軍団の対決を描いた、竹中直人監督渾身のホラーコメディ。前半はあまりのトラッシュぶりに度肝を抜かれつつ、80年代的なホラー映画テイスト溢れる展開にだんだん心地好さを覚えてしまい、観終わった後は「なんか楽しかったから、いっかあ」と納得させられてしまう(?)空前絶後の1本。DVDにはメイキング、未公開シーン集、撮り下ろし映像「村人とカジモドのポルカ」、特別番組「消えた女子高生を追え」、舞台挨拶集、オーディオコメンタリーなど、豊富な特典を収録。(東宝)

『セントアンナの奇跡』プレミアム・エディション(2008)
1944年、第2次大戦下のイタリア。米軍の黒人部隊「バッファロー・ソルジャーズ」の兵士たちは、トスカーナを進軍中、アンジェロという名のひとりの少年を助ける。その時から、数奇な運命のドラマが幕を開けた……。戦火の中に生まれた奇跡のドラマを描く、スパイク・リー監督の戦争巨編。DVDには特典として、実在の「バッファロー・ソルジャーズ」を招いた座談会、彼らの史実を描いたドキュメンタリー、映画のメイキングやキャスト&スタッフのインタビュー映像を収録。(ジェネオンユニバーサル)


●2010.1.22発売
『特捜刑事 スパルタン』(2004)
ヴァル・キルマー演じるシークレットサービスの主人公が、誘拐された大統領のひとり娘を救出するべく独自の捜査を開始するアクションスリラー。監督・脚本は『ザ・プロフェッショナル』『レッドベルト』など、一筋縄ではいかない作品を放ち続けているデイヴィッド・マメット。言わずと知れたアメリカ現代演劇を代表する劇作家でもある。共演はウィリアム・H・メイシー、クリステン・ベル、サイード・タグマウイほか。(アメイジングD.C.)

『100 FEET』(2008)
度重なるDVに耐えかね、警官の夫を殺してしまった女性マニー。彼女は釈放され帰宅を許されるが、足首に発信機をつけられ、半径100フィート以内しか行動できない(つまり家から一歩も出られない)状態に。そこへなんと夫の亡霊が現れ、再び容赦ない暴力を彼女に振るい始める! オリジナル版『ヒッチャー』の脚本や、監督作『ジャッカー』などで知られるエリック・レッドの最新作。ドメ男の幽霊と戦うヒロインの恐怖を描いた異色のバイオレンスホラー。主演はファムケ・ヤンセン、マイケル・パレ。(アメイジングD.C.)


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●2010.1.27発売
『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』コレクターズ・エディション(2009)
今年6月に急逝した世界的ポップスター、マイケル・ジャクソン。彼がロンドンで行うはずだったライブ公演「THIS IS IT」のリハーサル映像を編集し、1本の映画に仕上げたドキュメンタリーフィルム。作品が製作された成り立ちは不幸だが、ひとつのライブが出来上がっていくまでのリハーサル風景「だけ」を克明に捉えた、音楽映画としては前例のない作品になっていて、ひょっとしたら本番のライブより面白いのではないかと思うほど面白い。また、唯一無二のカリスマ性でスタッフや共演パフォーマーたちを引っ張っていく、座頭(ざがしら)としてのマイケルの魅力を余すところなく映しだしている点でも、たいへん貴重なフィルムであり、映画としてのドラマティックな面白さにも満ち溢れている。まさに、マイケルが最後に残した「思いがけない贈り物」だ。特典ディスクつきのデラックス・コレクターズ・エディションBlu-ray版も同時発売。(ソニーピクチャーズ)

『劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇』【完全生産限定版】(2009)
今石洋之監督×中島かずき脚本×ガイナックス製作の人気ロボットアニメ『天元突破グレンラガン』の劇場版第2作。公開はTVシリーズ後半の物語を凝縮し、さらにパワーアップした映像で主人公シモン率いる大グレン団の死闘を描く。観客の持てるパワーを根こそぎ引き出さないとついていけないような、ハイテンションきわまる展開が圧巻。限定版には、スタッフインタビュー集や舞台挨拶ドキュメントなどを収録した特典ディスク、中島かずき書き下ろしのオーディオストーリーCD「男組だよ!グレンラガン」、縮刷版パンフレット、ピンナップなどを収録。本編+オーディオコメンタリーのみの通常版も同時発売。制作秘話と併せてどうぞ。(ソニーミュージック)

『色即ぜねれいしょん』【限定版】(2009)
みうらじゅんの自伝的小説を、ミュージシャン・俳優の田口トモロヲが監督として映画化。京都の高校に通うモテない童貞少年が経験する、気恥ずかしくも愛おしい夏の思い出を、愛情を込めて爽やかに描いた青春映画の佳作。主人公に扮する渡辺大知の好演、臼田あさ美の魅力的なヒロインぶり、主人公の優しすぎる両親役の堀ちえみとリリー・フランキーの妙演など、出演者たちがみんないい。3枚組の初回限定版は、メイキング、舞台挨拶集、特番「ザ・鼎談」、主題歌PVなどを特典DVDに収録。さらに、みうら&田口のユニット「ブロンソンズ」による主題歌カバーCDも封入。本編+オーディオコメンタリー+予告編集を収録した通常版も同時発売。(バンダイビジュアル)

『ハリウッド監督学入門』(2008)
中田秀夫監督がハリウッドで『ザ・リング2』を完成させるまでに立ちふさがった、大きな壁と数々の疑問。ハリウッドで映画を撮るというのは、どういうことなのか。外国人がメジャースタジオの映画を撮るうえで、一体どんな困難が待ち受けているのか。その疑問について、中田監督自ら作曲家ハンス・ジマーや製作者ウォルター・パークスなどの関係者にインタビューし、独自の視点で分析していくドキュメンタリー。(VAP)


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●2010.1.29発売
『カルティキ/悪魔の人食い生物』(1959)
映画ファンの間では「知られざる傑作」として名高いイタリア製B級モンスター映画が、まさかの初ソフト化。監督は『ヒッチコック博士の恐ろしい秘密』『炎の舌をもつイグアナ』のベテラン職人監督リカルド・フレーダで、のちに怪奇映画の巨匠となるマリオ・バーヴァが撮影を担当(ノークレジットで共同監督も務めている)。メキシコを訪れた遺跡調査隊がアメーバ状の人喰い生物と出会い、その断片を科学者が持ち帰ると、実験室で増殖。クライマックスでは市街地を舞台に、巨大不定形怪獣と化した謎の生物と軍隊が激しいバトルを展開する。(オルスタックピクチャーズ)

『原爆下のアメリカ』(1952)
ある日突然、アメリカの大都市に原子爆弾が降り注いだら? という、共産主義の脅威を描いた50年代B級エクスプロイテーションSF。戦争シーンの映像は、ほとんど記録フィルムの流用。プロデューサーは「興行師たちの映画史」でもおなじみのアルバート・ザグスミス。原題は“Invasion U.S.A.”。(オルスタックピクチャーズ)

『ゴー・ファースト 潜入捜査官』(2008)
灼熱のモロッコ、スペインからフランスへ──大量のドラッグをスポーツカーに詰め込み、最速でヨーロッパを駆け抜ける麻薬密売組織の運び屋集団「ゴー・ファースト」。その一員としてハンドルを操るマレクは、実は警察の潜入捜査官だった。大迫力のカーチェイスが見どころの犯罪アクションスリラー。製作は『トランスポーター』のヨーロッパ・コープ。DVDにはメイキング、未公開シーンを収録。(角川映画)

『愛してる、泣かないで 最後の約束』(2007)
ろくでなしの父親と2人暮らしの少年ジェス。ある日、父が連れてきた11人目のママは、一日中何もせず食っちゃ寝ばかりしている、どうしようもない女だった。だが、ある出来事をきっかけに、2人の間に絆が芽生え始める……。韓国映画界を代表するセクシー女優キム・ヘスが、自堕落なヒロインを好演したヒューマンドラマ。共演は『地球を守れ!』で主人公の少年時代を演じた名子役キム・ヨンチャン、『ハピネス』のファン・ジョンミン。(E-MOTION)

『ぼくら特殊発掘捜査隊 無くなった黄金佛像を探せ!』(2007)
ある日、国宝級文化財の仏像が消えてしまった! 希代の盗掘屋キム・デチュルは、失われた仏像のありかについて重要なヒントを握っていると思しき子どもたちと接触。彼らと共におかしな捜索劇を開始するのだが……。『シルミド』『キム氏漂流記』の人気俳優チョン・ジェヨンが主演したアドベンチャーコメディ。(E-MOTION)


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『ウェディング・ベルを鳴らせ!』(2007)
セルビアの山奥に暮らす少年ツァーネは、町で出会った可憐な女学生ヤスナにひと目惚れ。あの手この手のプロポーズ作戦を展開するが、そんな彼の前にセルビア初の世界貿易センタービル建設を目論むマフィアが立ちはだかる。はたしてツァーネとヤスナは結ばれるのか? 恋の暴走機関車と化した少年のハチャメチャな行動を、巨匠エミール・クストリッツァが活写する波瀾万丈の恋愛アクションムービー。常連俳優ミキ・マノイロヴィッチや、クストリッツァ監督の初長編『ドリー・ベルを憶えてる?』でヒロインを演じたリリャナ・ブラゴイェヴィッチも出演。(日活、ハピネット)

『フランチェスコ《ノーカット完全版》』(1989)
中世イタリアに実在した聖人フランチェスコの人間像にせまる、リリアーナ・カヴァーニ監督の力作。公開当時は135分の短縮版で上映されたが、今回は157分の全長版で初リリース。フランチェスコを演じたのは、当時セクシー俳優として人気を博し、『死にゆく者への祈り』や『バーフライ』などで演技派としても認められようとしていた頃のミッキー・ローク。美術・衣装を手がけたのは『フラッシュ・ゴードン』のダニロ・ドナティ。(ハピネット)

『意志の勝利』(1935)
アドルフ・ヒトラー率いる国家社会主義労働者党(ナチス)がドイツ国内で政権を獲得した翌年、旧都ニュルンベルクで大々的に行われた党大会「意志の勝利」の模様を記録したプロパガンダ映画。監督は女優・映画作家として才能を発揮したレニ・リーフェンシュタール。彼女はあらゆる撮影技法と編集テクニックを駆使し、人心を惑わすほどの力強い映像美に溢れたフィルムを作り上げたが、終戦後にナチスの国家的犯罪が明らかになると「呪われた映画」として封印され、リーフェンシュタールの映画作家としてのキャリアも断たれた。日本国内でソフト化されるのは今回が初めて。DVDには特典としてリーフェンシュタール監督の短編『自由の日』、劇場公開時パンフレットの増補改訂版を封入。(ハピネット)

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『R-POINT』(2004)
1972年、ベトナム戦争末期。チェ・テイン中尉は作戦地域名「R-POINT」における生存者の確認を命じられ、部下たちと共に現地へ乗り込む。そこでは6ヶ月前にひとりの生存者を除いて部隊が壊滅していたが、現在も何者かによる救助要請無線が送られ続けていた。中尉たちを待ち受けていた想像を絶する恐怖とは……。コン・スチャン監督が『GP506』に先駆けて放ったミリタリーホラー。主演は『王の男』のカム・ウソン。(AMUSE)

『1978年、冬。』(2007)
文化大革命の混乱が終わりを告げた、1978年の冬。中国北部の小さな町に暮らす兄弟の前に、北京から来たひとりの少女が現れた……。中国の「空白の時代」を背景に、ある歳の離れた兄弟と孤独な少女の交流を、切なく描いた青春ドラマ。監督のリー・チーシアンは「新たな才能の発見」と賞賛され、東京国際映画祭でも審査員特別賞を受賞した。(AMUSE)

『娼婦の羽』(2007)
20代で韓国の田舎町からアメリカのロサンジェルスに渡った女性ジナ。30代、彼女はラスヴェガスで娼婦となり、ファッションデザイナーになる夢を追っていた。そして40代、夢破れたジナは極寒の地アラスカに向かう。ある渡米女性の愛と夢と性を切り取った韓国インディーズ映画。監督は池脇千鶴主演の『おいしいマン』を手がけたキム・ジョンジュン 。ヒロインの20代・30代・40代を、『フラワーアイランド』のキム・ヘナら、別々の女優が演じて話題を呼んだ。(グラッソ)


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●2010.1.30発売
『若い娘』(1960)
黒人クラリネット奏者のトレヴァーは、白人女性をレイプしたという濡れ衣を着せられ、ボートで海へ逃亡。とある小島に流れ着くが、そこには密猟監視員の男、老人と少女の3人だけが住んでいた。孤立した島を舞台に展開する4人の男女の密室劇。ルイス・ブニュエル監督がメキシコ時代の末期に英語で製作した数少ない作品の1本。脚本はブニュエルと、赤狩りによってメキシコに亡命していたヒューゴ・バトラーが共同で執筆した。ブニュエルの名を世界に知らしめた処女短編とドキュメンタリーを併録した『アンダルシアの犬』&『ブニュエルの秘かな愉しみ』も同時発売。(紀伊國屋書店)

『ゲアトルーズ』(1964)
デンマークの巨匠、カール・Th・ドライヤーの遺作。愛を求めて苦悩する女の姿を通して、魂の渇望を描く。弁護士の夫との結婚生活に失望したゲアトルーズは、若い作曲家エルラントに愛を求めるが、その想いは理解されなかった。深く傷ついた彼女は……。空間構成と陰影の様式美に溢れたドライヤーの集大成。(紀伊國屋書店)

『8 1/2』普及版(1963)
イタリアの巨匠、フェデリコ・フェリーニによる私小説的な傑作が、通常版で登場。温泉地に逗留している43歳の映画監督グイドは、スランプに陥り、すでにクランクインを2週間も延期していた。プロデューサーにせっつかれ、妻との関係も冷えきり、公私共々ストレスに晒されるグイドの脳裏に、様々な幻影が現れては消えていく……。貴重な特典映像やブックレットを収めた愛蔵版も発売中。(紀伊國屋書店)

「東陽一 BOX2」
東陽一監督のインディーズ時代を代表する初期長編3作品を収めたDVD-BOX。収録タイトルは、不協和音を奏でる沖縄の現状をタペストリー的に散りばめたドキュメンタリー『沖縄列島』(1969)、戦中の集団自決から生き延びた青年の魂の遍歴を描く最初の劇映画『やさしいにっぽん人』(1971)、人間の思考を読む妖怪サトリが高度経済成長真っ只中の日本に現れる『日本妖怪伝サトリ』(1973)。(紀伊國屋書店)

『まひるのほし』(1998)
神戸で陶芸や絵画のアーティストとして活動する知的障害者たちの姿を追った、佐藤真監督のドキュメンタリー。40時間にも及んだ撮影フィルムを93分に凝縮し、清々しいユーモアと微かな緊張を孕んだ作品世界が浮かび上がる。タイトルは「真昼には見えなくてもそこに燦然と輝いている星がある」という思いをこめたもの。音楽は井上陽水。(紀伊國屋書店)


<2010年2月以降リリースの注目タイトル>

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●2010.2.3発売
『禁じられた抱擁』デジタル・リマスター版(エスピーオー)
『太陽の下の18才』HDニューマスター版(エスピーオー)
『狂ったバカンス』HDニューマスター版(エスピーオー)
『哀愁のトロイメライ クララ・シューマン物語』(エスピーオー)
『マイ・ライフ、マイ・ファミリー』(20世紀フォックス)

●2010.2.5発売
『少年は泣かない』(竹書房)

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●2010.2.10発売
『グッド・バッド・ウィアード』特別版(ワーナーホームビデオ)
『グッド・バッド・ウィアード』コレクターズ・ボックス【初回限定生産】(ワーナーホームビデオ)
『グッド・バッド・ウィアード』コレクターズ・ボックス【初回限定生産】〈Blu-ray版〉(ワーナーホームビデオ)

●2010.2.17発売
『ヒース・レジャーの 恋のからさわぎ』(ウォルトディズニー)

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●2010.2.19発売
『コネクテッド』スペシャル・エディション(ハピネット)
『土俵際のアリア』(東宝)

●2010.2.21発売
『地獄の天使 紅い爆音』(東映)
『女教師日記 禁じられた性』(東映)
『龍の子太郎』(東映)
『魔犬ライナー0011変身せよ!』(東映)
『きかんしゃやえもん D51の大冒険』(東映)
『パンダの大冒険』(東映)

●2010.2.26発売
『ヤング・ゼネレーション』(20世紀フォックス)
『ジュリア』(20世紀フォックス)
『見わたすかぎり人生』(オンリーハーツ)

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●2010.2.27発売
『少女ムシェット』(紀伊國屋書店)
『湖のランスロ』(紀伊國屋書店)
『忘れられた人々』(紀伊國屋書店)
『あんにょん由美香』(紀伊國屋書店)
『阿賀に生きる』(紀伊國屋書店)
『阿賀の記憶』(紀伊國屋書店)

●2010.3.3発売
『サンシャイン・クリーニング』(ポニーキャニオン)
『好奇心は猫を殺す』(CCRE)
『美しき諍い女』デジタル・リマスター版(ハピネット)

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●2010.3.5発売
『96時間』(20世紀フォックス)
『96時間』〈Blu-ray版〉(20世紀フォックス)
『ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式』(20世紀フォックス)
『ミスにんじん』(ファインフィルムズ)

●2010.3.10発売
『ハングオーバー』特別版(ワーナーホームビデオ)
『ハングオーバー』〈Blu-ray版〉(ワーナーホームビデオ)

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●2010.3.21発売
『XX ダブルエックス 美しき凶器』(東映)
『XX ダブルエックス 美しき狩人』(東映)
『爆発! 暴走族』(東映)
『爆発! 暴走遊戯』(東映)
『暴走の季節』(東映)
『爆発! 750cc族』(東映)
『劔岳 撮影の記 ─標高3000メートル、激闘の873日─』(東映)

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●2010.3.26発売
『絞殺魔』(20世紀フォックス)
『ペーパー・チェイス』(20世紀フォックス)
『走れ走れ!救急車』(20世紀フォックス)

●2010.4.23発売
『マシンガン・パニック/笑う警官』(20世紀フォックス)

●2010.5.21発売
『トプカピ』(20世紀フォックス)

『碧水寒山奪命金』(1980)

『碧水寒山奪命金』(1980)
英語題:The Enigmatic Case

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 70年代には香港の放送局TVBで働いていたジョニー・トーが、25歳の時に映画監督デビューを飾った時代劇の佳作。無実の罪で追われる身となったアウトローと、復讐心を胸に秘めたヒロインの交流を軸に、追手との激しい戦い、そして盗まれた金塊の行方をめぐる謎解きが描かれる。

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〈おはなし〉
 輸送中の金塊を強奪した上、盗賊仲間も皆殺しにしたという罪で投獄された流れ者のルー(ダミアン・ラウ)。彼は牢獄内で起きた暴動に乗じて脱獄し、我が身の潔白を証明しようと、強奪事件のあった村へと向かう。道中、彼はひとりの美しい娘ペイペイ(チェリー・チョン)と出会う。彼女の父親は、金塊輸送中に盗賊たちに襲われ、命を落とした役人であった……。

 容赦ない追跡の手をかわしながら、ペイペイの無念を晴らすためにも、事件の真相を探っていくルー。はたして盗まれた金塊の行方は? 本当の犯人は誰なのか? 全てが明らかになった時、そこには哀しい結末が待ち受けていた。

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 同時期の香港ニューウェーヴ時代劇、例えばツイ・ハーク監督の『蝶変』(1979)や、パトリック・タム監督の『名剣』(1980)などに比べると、『碧水寒山奪命金』はやや地味な作りの小品ではある。しかし、雄大な自然を背景にした美しい映像、ストイシズムとロマンが薫る悠然とした語り口には、すでに確固たるオリジナリティが感じられ、非常に魅力的だ。特にロケーションには相当こだわったのだろう。風景を眺めているだけでも飽きずに観ていられる。撮影は『シークレット』(1979)やツイ・ハーク作品の常連スタッフとして知られるデイヴィッド・チャンと、香港ニューウェーヴを代表する作家アレン・フォンの『父子情』(1981)も手がけたチョン・ユン。

 映像的には、どこか日本のTV時代劇からの影響も感じられる。イメージショット的なモンタージュで構成されたオープニングタイトルは、ほとんど『木枯し紋次郎』や『子連れ狼』の世界。見せ場となるアクションシーンは、狭い路地での立ち回りや、大勢の敵を相手にした窮地脱出のサスペンスなど、それぞれにひと工夫あって面白い。激流下りのスペクタクルといった見せ場もきちんと用意され、ツボを押さえた娯楽演出には好感が持てる。

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 一方で、他のニューウェーヴ監督に対抗するかのような斬新な演出もしっかり盛り込まれている。特に、終盤の洞窟内でのバトルが素晴らしい。暗闇のなかで、ヒロインが火打石を擦るたびに剣士たちの鍔迫り合いが一瞬だけ浮かび上がる演出が鮮烈だ。さらにその直後、コマ落としのスロー映像で延々と描かれる殺陣も、異様なスリルに満ちている。単なる一対一のバトルなら単調で間延びした感じになるところを、観客がハラハラしながら見守るしかないドラマティックな工夫がされていて、なかなかの発明だと思った。

 クライマックスでは、主人公たちの感情が昂りすぎて、ほとんど笑ってしまうほどハイテンションな激闘が繰り広げられる。それにしても、寡黙でストイックな主人公が完全に怒りと憎しみだけで敵に向かっていくというのは、なかなか時代劇としては珍しい展開ではないだろうか。ネタバレになるので、あんまり詳しくは書けないけれども、ジョニー・トーって昔から女性キャラに冷たいんだなあ……(もう言ってるようなもんか)。

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 寡黙な剣士を演じるのは、TV俳優として活躍していたダミアン・ラウ。アン・ホイ監督らの参加したドラマシリーズ『ICAC』『北斗星』や、ジョン・ウー監督が初めて手がけた武侠片『豪侠』(1978)など、この時代に活躍していた若手監督の作品にはよく登場する俳優だ。本作では自らプロデュースも手がけており、のちに監督作『天魔の剣』(1986)を発表したり、チン・シウトン監督の傑作『ザ・SFX時代劇 妖刀斬首剣』(1983)にも出演していたりする、たいへん分かっている御仁である。また、可憐なヒロインを演じたチェリー・チョンは、これが映画デビュー作。やや演技が硬いところはあるが、感情を爆発させるシーンもひたむきに熱演し、初々しい魅力を放っている。のちに彼女は80年代の香港映画ブームを代表する大人気女優となった。

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 本作が興行的に振るわなかったせいか、ジョニー・トーは再びTV業界に戻って番組制作に従事し、5年後に映画界へ復帰。『マギー・チャンのドッカン爆弾娘』(85)の助監督などを務め、『ハッピー・ゴースト ?サイキック歌姫転生の巻?』(1986)で監督として返り咲く。以降の活躍はご存知のとおり。釜山映画祭で行われたジョニー・トー監督特集では、この『碧水寒山奪命金』も上映されたというから、日本でもやってくれないものだろうか。とてもスクリーン映えする作品だと思う。

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『凶榜』(1981)

『凶榜』(1981)
英語題:The Imp

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 日本では『デビル・キャット/凶猫』(1986)『エミリー・チュウの吸血奇伝』(1987)などで知られる、香港のデニス・ユー監督による未公開オカルトホラー。派手さはない佳作だが、なかなか面白かった。

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〈おはなし〉
 主人公キョン(チャーリー・チン)は28歳の働き盛りだが、現在は失業中。再就職はままならず、妻のシウラン(ドロシー・ユー)は出産を間近に控えていた。彼は新聞の求人広告を頼りに、とある近代的ビルの警備員として働き始める。ところが、その日から次々と不気味な現象が続発。同僚たちも相次いで怪死を遂げる。キョンはこのビルの建つ場所が、かつて誘拐犯のアジトであり、多くの子どもが殺されていたという事実を知り震え上がる。そんな時、葬式でたまたま出会った風水師(ユエ・ホア)が、彼につきまとう邪霊を取り払ってあげようと申し出てきた……。

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 これが長編3作目となるデニス・ユーは、海外留学を経験し、TV業界での活動を経て映画界に乗り込んできた「香港ニューウェーヴ」派のひとり。プロデューサーとしても『狼の流儀』(1982)や『レスリー・チャン/嵐の青春』(1983)などの重要作を手がけている。本作『凶榜』では、妊娠というデリケートなモチーフを扱い、古典的なゴーストストーリーに男女間のネガティヴな心理ドラマの要素を加味。主人公が精神の均衡を崩していく神経症的スリラーとしても観ることができるあたりは、ロマン・ポランスキーの影響が強いとも言われている。映像的には、前年に香港で大ヒットした『ザ・フォッグ』(1979)のテイストも入っていると思われる。

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 個々のホラー描写はそれほど派手ではなく、幽霊自体も画面にはあまり登場しない。しかし、照明・カメラワーク・音響効果のコントロールによって不穏なムードを巧みに醸成し、全編に恐怖と緊張感を行き渡らせている。また、中盤からは主人公を助ける風水師が登場し、陰陽術で悪霊を退散させようとする展開にシフトするあたりが、非常に香港映画らしい(そのせいで、夫婦間の心理スリラーとしての構造は若干揺らいでしまうのだが)。中国古来の幽霊譚を、都市型モダンホラーとして再構築しようと試みた作品としては、その後の香港ホラーの先駆けとも言えるだろう。往年のアクション俳優ユエ・ホア演じる風水師も昔ながらの衣装ではなく、ごく普通のスーツ姿で現れるところが新しい。

 終盤になると、除霊シーンのスペクタクル、ビルの真下に巨大な地下空間が現出するクライマックス、ゾンビ映画風の展開など盛りだくさん。ピート・ウォーカーの映画も思わせるダークな結末も、なんともいえない余韻を残す。

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 俳優陣の好演も印象的。甲斐性のなさに悩み、夫婦生活にも迷いを感じているナイーヴな主人公を演じたのは、70年代から二枚目スターとして絶大な人気を得ていたチャーリー・チン(チェン・シャンリン)。『五福星』シリーズのハンサム役でも日本の映画ファンには馴染み深いだろう。ちょっと気の強い奥さん役、ドロシー・ユーの魅力的な表情も本作の見どころ。同僚の警備員ファッティ役を演じる名脇役ケント・チェンも、いい味を出していた。

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・YESASIA
DVD『凶榜』デジタルリマスター版(香港盤・リージョンオール・英語字幕つき)

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『母なる証明』(2009)

『母なる証明』
原題:마더(2009)
英語題:Mother

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 面白かったし、凄いとは思うんだけど……何か釈然としないものが残る映画だった。もちろん映画好きなら必見の作品だし、ハッキリ言って「今、ポン・ジュノの新作を観に行かないやつはバカだ!」と言い切れるほど、この監督はもはや世界レベルで目が離せない作家であると思う。さらに、これほど賛否両論が分かれる作品もないだろう。その評価は、ぜひ自分の目で観て決めてほしい。ぼくも、観るまでこんな後味を持ち帰る映画だとは思わなかった。

(以下、映画全体の印象に触れているので、未見の方はご遠慮ください)

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DVD-BOX「ユ・ヒョンモク コレクション」発売!

 今年6月に84歳で亡くなった韓国映画の巨匠、ユ・ヒョンモク。その作品群を収めたDVD-BOXが、韓国映像資料院から発売されます。収録タイトルは、『あなたと永遠に』(1958)、『金薬局の娘たち』(1963)、『終電で来た客たち』(1967)、『長雨』(1979)の4本。昨年リリースされた「キム・ギヨン コレクション」と同様、日本語字幕も収録されています。

 ユ・ヒョンモク監督は、戦後の韓国映画に苛烈なリアリズムと実存主義的なテーマを持ち込み、1960年代から世界水準の映画作家として認められていた人物です。代表作『誤発弾』(1960)は国内外で高く評価され、キム・ギヨン、シン・サンオクと共に、韓国映画の黄金期を牽引しました。日本でも映画祭や特集上映などで何度か紹介されてきましたが、一般的な知名度は決して高いとは言えません。ぼくも『誤発弾』、『殉教者』(1965)、『ママと星とイソギンチャク』(1995)を観た事があるくらい。

 今回のリリースを機に、韓国映画の古典はキム・ギヨンだけじゃない! ということが広く伝わればいいと思います。イ・マニ、イ・ドゥヨン、イ・ウォンセといった監督たちの作品も、もっと観られる機会が増えますように。

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ユ・ヒョンモク コレクション
4枚組/韓国語・英語・日本語字幕つき/HDリマスター版(『あなたと永遠に』は除く)
映像特典:ユ・ヒョンモク監督ドキュメンタリー(50分)、イメージギャラリー
封入特典:65P解説小冊子
(韓国での発売は12月10日。YESASIAでは1週間遅れの取り扱い)

《収録作品》
『あなたと永遠に』(1958)
  刑務所から出てきた男が、昔の恋人がギャングのボスに娶られたことを知り、やがて復讐に走る。
  丹念な演出スタイルが光る、監督の4作目にあたる犯罪メロドラマ。(白黒・109分)

『金薬局の娘たち』(1963)
  李氏朝鮮の時代から、朝鮮が日帝支配下に置かれる1930年代までの激動期を、
  ある四人姉妹のドラマを通して綴った年代記。国内の映画賞を総なめにした名作。(白黒・108分)

『終電で来た客たち』(1967)
  虚無的なムードの中で描かれる、人生に迷った男たちと女たちの群像劇。
  夜間外出禁止令があった当時の韓国では、終電という言葉に特別な意味があった。(カラー・104分)

『長雨』(1979)
  朝鮮戦争のさなか、田舎の農村にある少年の家に、親戚一家が疎開してきた。二家族が同居する中で
  起こる祖母たちの対立を通して、南北分断の悲劇と不条理を寓話的に描く秀作。(カラー・124分)

「PLUS MADHOUSE 04 りんたろう」発売迫る!/新文芸坐オールナイト

 前にも少しだけお伝えしましたが、12月中旬にキネマ旬報社から「PLUS MADHOUSE 04 りんたろう」という本が発売されます。『銀河鉄道999』や『幻魔大戦』、または『迷宮物語』や『METROPOLIS』といった傑作・話題作で知られるアニメーション界の巨匠、りんたろう監督の特集本です。その半世紀以上に及ぶキャリア自体が、日本アニメ史・映像文化史をそのまま重なるという、りん監督の膨大なフィルモグラフィー、そして多くの人々を惹きつけて止まない作品的・人間的魅力に迫った一冊です。ぼくも編集に参加しております。

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「PLUS MADHOUSE 04 りんたろう」
 2009年12月中旬発売
 定価/税込2310円(本体2200円)

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発行/キネマ旬報社
構成編集/スタジオ雄
協力/マッドハウス
体裁/A5版書籍、全208ページ(カラー&モノクロ)

【内容】
◆りんたろう監督作品カラーグラビア
  『幻魔大戦』『X』『METROPOLIS』『よなよなペンギン』など、
  代表作の名場面をカラーで掲載

◆りんたろう監督ロングインタビュー
  映画に魅せられた少年時代から、最新作『よなよなペンギン』まで……
  りんたろう監督自身がそのキャリアを語り明かす、
  100ページを超えるボリュームの超ロングインタビュー

◆関係者コメント集
  りんたろう監督とゆかりの深い方々へのインタビュー
  田宮武(プロデューサー:『宇宙海賊キャプテンハーロック』『X』ほか)
  高見義雄(プロデューサー:『銀河鉄道999』『がんばれ元気』ほか)
  角川春樹(プロデューサー:『幻魔大戦』『カムイの剣』ほか)
  平田敏夫(演出、設定協力:『METROPOLIS』『よなよなペンギン』ほか)
  川尻善昭(アニメーター、監督:『ムーミン』『迷宮物語』ほか)
  兼森義則(作画監督、監督:『X電車で行こう』『アレクサンダー戦記』ほか)
  杉井ギサブロー(監督:東映動画・虫プロ時代からの親友)
  池田昌子(声優:『銀河鉄道999』『火の鳥』ほか)

◆描き下ろしイラスト
  結城信輝、CLAMP、野田卓雄

◆エッセイ
  小山茉美「りんたろう監督への手紙」
  細田守「僕にとって初めての革命映画」

◆資料集──絵コンテ傑作選
  常にスタッフを驚嘆させる、りん監督の緻密な絵コンテの世界を
  『幻魔大戦』など3作品から抜粋して掲載

◆主要作品解題
  『銀河鉄道999』から『よなよなペンギン』まで、
  多彩かつ膨大な作品群の中から18タイトルをセレクトして紹介

◆りんたろうマニアックス
  漫画家、絵本作家、雑誌のモデル……
  りん監督の知られざる活動や、幻のプロジェクトに迫る

◆りんたろうフィルモグラフィー
  東映動画入社時から現在まで、
  りん監督がこれまで携わった作品の完全データ

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 目玉はなんといっても、100ページ以上にわたる、りんたろう監督へのロングインタビュー。汲めども尽きない貴重なエピソードが満載です。アニメにそれほど興味がないという映画ファンでも、『佐武と市捕物控』の演出が三隅研次に賞賛されたり、『ムーミン』の脚本家として沖島勲を起用したり、『幻魔大戦』制作中にとある小説の実写映画化を任されそうになったり……といった逸話の数々は必読でしょう。りん監督はスタイリッシュで鮮烈な映像表現をアニメに持ち込んだ第一人者でもあり、非常に興味深い映像テクニックの秘密についても、本書では余すところなく明かされています。

 その他、角川春樹さんや杉井ギサブローさんなど、りん監督とは縁の深い方々のコメントやエッセイ、詳細な作品データなどを盛り込み、全208ページに凝縮。もちろん代表作のカラーグラビアも掲載。この内容で2310円という値段は、正直ちょっとどうかと思うくらいお買い得です。

 ちなみに、ぼくは「関係者コメント」のまとめと「主要作品解題」を主に担当しました。取材に同行して、いろんな方たちのお話を聞くだけで、ムッチャクチャ面白かったです。作品解説を書くために初めて観た作品もあり、一生愛せる作品が何本も増えました。特に『吾輩は猫である』の素晴らしさはぜひ知ってほしいし、『悪魔の花嫁 蘭の組曲』や『X電車で行こう』などのOVA時代の快作群も再評価されるべきだと思います。『METROPOLIS』と『カムイの剣』は好きすぎて書くのが難しかった……。

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 そして、これも以前お知らせしましたが、今週末12月5日に、池袋・新文芸坐で「マッドハウス・マニアックス」と題されたオールナイトイベントが開催されます。上映作品は、平田敏夫監督の『ボビーに首ったけ』『グリム童話 金の鳥』、りんたろう監督の『X』『カムイの剣』。どれも面白い上に、スクリーンでお目にかかる機会の少ない作品ばかりです。未見の人も、すでに観ている人も、これが最後のチャンスだと思ってぜひ劇場へ! 当日は、りん監督と平田監督のトークショーもあります。

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新文芸坐×アニメスタイル セレクションVol. 4
マッドハウス・マニアックス
12月5日(土)22時30分開演(翌5時15分終了予定)
前売・友の会割引2300円、当日一般2500円

【プログラム】
トークショー:平田敏夫監督、りんたろう監督、小黒祐一郎(アニメ雑誌編集者)

『ボビーに首ったけ』(1985)監督:平田敏夫
  バイクに夢中な高校生ボビーと、文通相手の少女の対話を軸に綴られる、瑞々しい青春映画。
  片岡義男の原作を『銀河鉄道999』の石森史郎が脚色。作画スタッフも豪華。

『グリム童話 金の鳥』(1987)監督:平田敏夫
  三人兄弟の末っ子である心優しい王子が、兄たちの妨害をはねのけ、冒険の末にお姫様と結ばれる。
  とてつもなく愛らしく、同時にパワフルかつダイナミック。アニメの愉悦に満ちた傑作。

『X』(1996)監督:りんたろう
  CLAMPの大人気コミックの映画化。上映時間98分のなかで都市も肉体も可能なかぎりデストロイ!
  音楽はサックス奏者としても知られる清水靖晃。不穏なムードを煽るスコアが超ドープ。

『カムイの剣』(1985)監督:りんたろう
  数奇な運命を背負った「抜け忍」の若者・次郎の冒険を壮大なスケールで描いた伝奇ロマン大作。
  無常観漂う大河ドラマ的ストーリーを、斬新なアクション活劇として見せきる傑作。音楽も最高!

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 チケットは当日一般2500円、前売・友の会割引2300円。お誘い合わせの上、ぜひどうぞ。

欲しいDVDリスト・国内編[2009.11?12]

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 憧れのパク・チャヌク監督にもインタビューしてしまったし、もうオレの2009年は終わった感バリバリの欲しいものリスト国内編のお時間です。とはいっても、まだ『スペル』も『母なる証明』も『イングロリアス・バスターズ』も観れてないんですが……。さて、先月はお休みしてしまったので、今回は11月リリースの既発売分と、12月リリース予定のソフトをまとめて紹介。 『幸福』「イジー・メンツェルDVD-BOX」も買ったのに観てないなあ……。新作では、横浜聡子監督の『ウルトラミラクルラブストーリー』、バルベ・シュローデル監督の『陰獣』などの話題作が登場。また、絶版状態で入手が難しかった『ゾンゲリア』『夕陽のギャングたち』『地下鉄のザジ』『ザ・クレイジーズ』といったタイトルも続々リイシュー。紀伊國屋書店の廉価盤シリーズにも注目です。各商品タイトルのリンク先は、Amazon.co.jp

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●発売中
『ナチュラル・ボーン・キラーズ《ディレクターズ・カット》』スペシャル・エディション(1994)
オリヴァー・ストーン監督がクエンティン・タランティーノの脚本を好き放題にいじくり倒した社会派バイオレンスムービーが、過激なシーンも含む《ディレクターズカット版》で再登場。日本ではビデオしか発売されていなかったので、ようやくDVD化されて嬉しい。96分に及ぶ映像特典も収録。Blu-ray版も発売中。(ワーナーホームビデオ)

『1942奇談』(2007)
韓国映画界の新鋭、チョン・シク&ボムシク兄弟が鮮烈な監督デビューを飾った傑作ホラーファンタジー。1942年の京城(ソウル)を舞台に、ある小さな病院で起こる怪異の数々をオムニバス風に綴る。鈴木清順を思わせる映像美と、緻密に構築された恐怖演出が見どころ。出てくる女優陣の美しさにも度肝を抜かれる。レビューはこちら。(CCRE)

『幸福』〈ハイブリッド版Blu-ray〉【初回限定】(1981)
エド・マクベインの小説「クレアが死んでいる」を翻案した、市川崑監督の秀作ドラマが初ソフト化。書店で起きた射殺事件の捜査を通して、水谷豊演じる主人公の刑事が「幸福」とは何かを見つめなおしていく。本編の映像は、銀残し処理を施した公開当時の色調を忠実に再現。特典として、主演の水谷豊のインタビューを収録している。Blu-ray・DVD両方のプレイヤーで再生できるハイブリッド仕様。(ポニーキャニオン)

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『レイチェルの結婚』コレクターズ・エディション(2008)
薬物中毒のリハビリ施設に入院していたキムは、姉レイチェルの結婚式に出席するため一時退院し、実家へ戻ってくる。華やいだセレモニーの雰囲気を一変させる彼女の存在を、家族は微妙な面持ちで迎え入れるのだが……。アン・ハサウェイが麻薬依存症のヒロインを熱演した、ジョナサン・デミ監督の意欲作。ある結婚式の風景に浮かび上がる家族の問題を、手持ちのデジタルカメラを使った生々しい演出で見つめていく。DVDにはスタッフの音声解説、メイキング3種、未公開シーンなどを収録。Blu-ray版も発売中。(ソニー・ピクチャーズ)

『バッド・バイオロジー 狂った♂♀(ヤツら)ども』(2008)
7つのクリトリスを持つ異常性欲の女と、巨大かつ凶暴なペニスの持ち主が出会ったことから始まる壮絶な物語!! 伝説的カルト監督フランク・ヘネンロッターが16年ぶりに沈黙を破ったバッドテイストムービーがついに登場。DVDには特典として、ヘネンロッター監督のロングインタビュー、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭でのトークショー、ミュージッククリップなどを収録。(キングレコード)

ジョン・カサヴェテス生誕80周年記念DVD-BOX HDリマスター版
米インディーズ映画の父、ジョン・カサヴェテスの傑作群がHDリマスターで復活。デビュー作『アメリカの影』から、初のオリジナル完全版でのリリースとなる『チャイニーズ・ブッキーを殺した男』、女優ジーナ・ローランズの鬼気迫る演技が圧倒的な『こわれゆく女』などの5作品、さらに国内初公開の貴重なドキュメンタリー『ジョン・カサヴェテスの影』(原題:ANYTHING FOR JOHN)を収めたファン必携のDVD-BOXだ。なお、BOX収録の『アメリカの影』『フェイシズ』『チャイニーズ・ブッキーを殺した男《オリジナル完全版》』『こわれゆく女』『オープニング・ナイト』は、それぞれ単品でも発売中。(ハピネット)

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『3時10分、決断のとき』(2007)
かつては狙撃の名手だったが、今は家族を抱えて苦しい生活を強いられているダン。ある日、彼は強盗団のボスとして悪名高いベン・ウェイドが捕縛される現場に居合わせてしまう。ウェイドはユマ行きの列車で連行されることになるが、駅までの護送は報酬と引き換えにダンが務めることになった。はたして彼は、無事に駅までウェイドを送り届けられるのか……? グレン・フォード主演の『決断の3時10分』を、ジェームズ・マンゴールド監督がシャープな演出でリメイクした西部劇。主演はクリスチャン・ベイルとラッセル・クロウ。Blu-ray版も発売中。(ジェネオンユニバーサル)

『レ・ブロンゼ 再会と友情に乾杯!』(2006)
ミシェル・ブラン、ジョジアーヌ・バラスコら、かつてフランスで一世を風靡したコメディチーム「レ・ブロンゼ」が27年ぶりに再集結。コートジボアールのバカンス村で出会った6人の仲間たちが、海辺の豪華なリゾートホテルで久々に再会。1週間の共同生活を始めるのだが……。70年代に「レ・ブロンゼ」出演映画を監督して注目を集め、現在ではフランス映画界を代表する名匠となったパトリス・ルコントが、本作でも監督を務めている。(CCRE)

『ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢』(2009)
ニック・パーク監督の人気シリーズ最新作。おなじみ発明家のウォレスと犬のグルミットの名コンビが、今度はベーカリーショップを開業。パン作りに配達にと目まぐるしい毎日を送る中、町ではパン屋ばかりを狙った殺人事件が続発する……。不気味なムードたっぷりのスリラー演出と、呑気なラブストーリーが絡み合い、意外なクライマックスへと突き進む。映像特典として短編集「ウォレスとグルミットのおすすめ生活」、メイキング、監督来日ドキュメントなどを収録。Blu-ray版も発売中。(ウォルトディズニー)

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『イザベラ』(2006)
贈収賄容疑で停職処分を受け、人生最悪の1日を過ごしていた警察官シンは、たまたまバーでひっかけた少女ヤンと一夜を共にする。ところが彼女は、なんと彼の実の娘だというのだ……。東京国際映画祭では常連なのに、なぜかほとんど日本公開されないパン・ホーチョン監督作品。ある日、突然「親子」となったふたりの不器用な心の交流を綴る。(エスピーオー)

『ゾンゲリア』(1981)
物悲しいムードがたまらないゾンビホラー映画の傑作が、待望の低価格再発売。ダン・オバノンとロナルド・シャゼットの脚本が何しろ秀逸。凡百のホラー映画とは一線を画す、しっとりとした映像の質感も特筆もの。その一方で、ちゃんとエロもグロも盛り込んであるのが素晴らしい。『エルム街の悪夢』のロバート・イングランド、『パラダイム』のリサ・ブロント、そして無名時代のリサ・マリーといった出演者の顔ぶれにも注目。(ビクターエンタテインメント)

『ウルトラミラクルラブストーリー』(2008)
青森の農家に生まれた純真無垢でアッパーな青年が、初めての恋を成就させるために思いついた「たったひとつの冴えたやりかた」とは? 『ジャーマン+雨』で脚光を浴びた俊英・横浜聡子監督が、松山ケンイチと麻生久美子を主演に迎えて撮り上げた商業映画デビュー作。イマジネーションの正しい使い方を感じさせてくれる、恐ろしくも清々しいスクリューボールコメディの快作。(VAP)

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イジー・メンツェルDVD-BOX
60年代にチェコ・ヌーヴェルヴァーグの旗手として世界に認められながら、体制の圧力によって表現の自由を奪われ、それでも祖国に留まって映画を撮るチャンスを待ち続けた不屈の作家イジィ・メンツェル。彼のキャリアを代表する傑作『厳重に監視された列車』『スィート・スィート・ビレッジ』『英国王給仕人に乾杯!』の3タイトルを収録したDVD-BOX。ひとりの給仕人の目を通してチェコ現代史を描いた12年ぶりの新作長編『英国王給仕人に乾杯!』(2008)の単品も発売中。やっぱり、エロくて笑えるところがいいなあ。(紀伊國屋書店)

ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーBOX5
ドイツが生んだ孤高の鬼才ファスビンダーの傑作群の中から、サスペンスフルな群像劇『シナのルーレット』(1976)、密室劇の傑作『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』(1972)、諷刺に溢れたブラックコメディ『悪魔のやから』(1976)の3作品を収録したDVD-BOX。マルギット・カルステンセン、アンナ・カリーナ、ハンナ・シグラといった女優陣の顔ぶれも魅力的。(紀伊国屋書店)

『ミネソタ大強盗団』(1972)
西部史に名高い列車強盗、コール・ヤンガーとジェシー・ジェームズを主人公にした西部劇の秀作。フィリップ・カウフマン監督のハリウッド進出第1作で、クリフ・ロバートソンやロバート・デュヴァルといった個性派俳優陣の共演も見もの。撮影はクリント・イーストウッド作品でもおなじみ、ブルース・サーティーズ。(紀伊国屋書店)

『アルチバルド・デ・ラ・クルスの犯罪的人生』(1955)
誰かに殺意を抱くたび、手を下す前に相手は勝手に死んでしまう。世にも奇妙なフラストレーションを溜め込んでいく主人公アルチバルド氏の心に、はたして平穏は訪れるのか!? ルイス・ブニュエル監督がメキシコ時代に手がけた秀逸なブラックコメディ。(紀伊国屋書店)


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●2009.12.2発売
『訪問者 ─Host & Guest─』(2005)
大学の非常勤講師をしているホジュンは、世間に不満を抱き、引きこもり生活を送っていた。ある日、浴室に閉じ込められてしまった彼は、たまたま近くを通りかかった布教活動中の学生ゲサンに助けられる。それがきっかけとなり、ふたりの間に奇妙な友情が芽生えていくのだが……。先日開催された「韓国映画ショーケース2009」でも新作『バンドゥビ』が好評を集めた、シン・ドンイル監督の長編デビュー作。シアトル国際映画祭では新人監督審査委員大賞を獲得した。主演はキム・ジェロク、カン・ジファン。DVDにはメイキングとキャストインタビューを収録。(ジェネオン・ユニバーサル)

『紀元1年が、こんなんだったら!?』コレクターズ・エディション(2009)
ヒットメイカーのジャド・アパトウが製作した、紀元1年の世界を舞台にしたアドベンチャーコメディ。狩猟民族の村に暮らすダメ男2人組が、禁断の果実を食べたことから村から追い出されてしまい、新天地を求めて果てしない旅に出る。主演はジャック・ブラックとマイケル・セラ。監督は『恋はデジャ・ブ』のベテラン、ハロルド・ライミス。DVDにはメイキング、未公開シーン、NG集などを収録。(ソニーピクチャーズ)

『セックスと嘘とラスベガス』(2008)
ラスヴェガスに君臨する全米屈指のカジノ王、テッド・ビニオンが殺害された。容疑者として逮捕された元ストリッパーと彼女の恋人が法廷で語り始めた真相とは……。実話をもとにしたTVムービー。出演はマシュー・モディーン、ミーナ・スヴァーリ、マーシャ・ゲイ・ハーデンなど芸達者揃い。監督は『チェンジリング』『蜘蛛女』のピーター・メダック。(ソニーピクチャーズ)

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『空飛ぶモンティ・パイソン』40thアニバーサリーBOX
説明不要の伝説的TVコメディ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』全シリーズを、40周年記念版として再リリース。120分の新規特典映像を加えた全8枚組の大ボリューム。しかもシリーウォークのフィギュアつき。ちなみに日本語吹き替え音声はなし。(ソニーピクチャーズ)

『リッピング・ヤーン』ザ・コンプリート・シーズン
マイケル・ペリンとテリー・ジョーンズのオックスフォード出身コンビによる、シュールでブラックなコント番組が初DVD化。全9話を収録し、特典として未公開シーンやアーカイブ映像なども収めた2枚組。(ソニーピクチャーズ)

『失われた肌』(2007)
幼い頃から付き合ってきた翻訳家リミニと妻ソフィアは、結婚12年目にして破局を迎えた。ソフィアはリミニを失った喪失感から、リミニが愛する女性たちを監視するようになる。やがてその行動は常軌を逸したものへと変化していき……。『蜘蛛女のキス』のヘクトール・バベンコ監督が、人気俳優ガエル=ガルシア・ベルナルを主演に迎えて撮ったサスペンスドラマ。(アットエンタテインメント)


●2009.12.4発売
『いずれ絶望という名の闇』(2009)
ジェラール・ドパルデューとアーシア・アルジェントが共演したノワール・アクション。強引な捜査が原因で謹慎中の刑事マットは、変死体となって発見された元相棒フランクの死に疑問を抱き、独自の調査を開始する。しかし、真相に迫るにつれ、警察上層部やマフィアによる妨害が激しくなり……。監督はTV業界での活動歴が長いジル・ベア。(タキコーポレーション)


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●2009.12.9発売
『THIS IS ENGLAND』スペシャル・エディション(2006)
フォークランド紛争、失業者増大、移民流入など、様々な社会問題に揺れた80年代初頭のイギリス。そんな時代を生きたワーキングクラスの若者たちの姿を、ひとりの少年の目を通して描いた青春映画。監督・脚本のシェーン・メドウズは、これまで誰も描かなかったミッドランド(イングランド郊外)のマイノリティ文化を、自伝的要素を込めてリアルに映像化した。当時のスキンヘッズを熱狂させたレゲエ、スカ、Oi!パンクなどの楽曲をふんだんに使用したサウンドトラックも注目。映像特典を満載した2枚組のスペシャル・エディションと、本編ディスクのみの通常版が同時発売。(キングレコード)

『黒猫・白猫』スペシャル・エディション(1998)
ドナウ川のほとりに暮らす陽気でパワフルなロマ人たちの姿を活写した、エミール・クストリッツァ監督の快作が2枚組スペシャル・エディションで再登場。ある若いカップルの結婚式を主軸に、いかがわしいヤクザ者や長老たちの織り成す破天荒なストーリーが展開する。特典ディスクには「映画紹介」「主題分析」「音楽について」など、多彩なメイキング映像を収録。(キングレコード)

『暴走特急 シベリアン・エクスプレス』(2008)
極寒の大地を走るシベリア鉄道を舞台に、あるアメリカ人夫婦が遭遇する恐怖を描くクライム・サスペンス。監督は『マシニスト』のブラッド・アンダーソン。エミリー・モーティマー、ウディ・ハレルソン、ベン・キングスレーといった豪華キャストの共演も見どころ。原題は“Transsyberia”。(アルバトロス)

『変態島』(2008)
ポールとジャンヌ夫妻は、とある小さな島の風景を映したTVの映像に、行方不明になった息子とよく似た子供の姿を発見する。ふたりはさっそく、その島に向かうのだが……。ジャングルの奥地で狂気と惨劇に巻き込まれていく夫婦の姿を描いたサイコスリラー。主演はエマニュエル・べアールと、『ダークシティ』のルーファス・シーウェル。監督は『変態村』のファブリス・ドゥ・ヴェルツ。(アルバトロス)


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●2009.12.16発売
『ヤング・ブラッド ?父子鷹?』(1979)
原題は“有料到”。多発する強盗事件の捜査に頭を悩ませる若き刑事。そんな息子の姿を見かねた元刑事の父親は、かつて顔なじみだった情報屋に接触する。が、彼もまた息子との平穏な暮らしを守るため、捜査への協力を拒むのだった。しかし運命は否応なく彼らを事件へと引きずり込んでいく……。父子の情を軸にした、協利電影制作のサスペンスアクション。また、ホアン・チョンリー(黄正利)主演の正統派クンフーアクション『非情のハイキック ?黄正利の足技地獄?(原題:巡捕房)』、ブルース・リィことホー・チョンドーがギャング相手に死闘を繰り広げる『ブルース・リィの大金塊(原題:闖禍)』、同じくブルース・リィが国際的な偽札組織を壊滅させるため戦う特別捜査官を演じた『ブルース・リィの刑事物語(原題:猛男大賊脂虎)』も同時発売。(ラインコミュニケーションズ)


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●2009.12.16発売
『夕陽のギャングたち』アルティメット・エディション(1971)
マカロニ・ウエスタンの名匠セルジオ・レオーネが、メキシコ革命を背景に描くアクション活劇。元IRAの闘士で爆破のプロフェッショナルであるジェームズ・コバーンと、彼を利用して銀行強盗を企む盗賊のロッド・スタイガーが繰り広げる、丁々発止の行く末は……? 157分の完全版を英語音声で初収録、さらに70分に及ぶ映像特典を収めた2枚組。スティングレイ制作の日本語吹き替え音声も、もちろん収録。(20世紀フォックス)

セルジオ・レオーネ生誕80周年記念・夕陽コレクターズBOX
クリント・イーストウッドと組んだマカロニ・ウエスタン大作『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』、そしてメキシコ革命を題材にした『夕陽のギャングたち』のアルティメット・エディションをまとめた、レオーネ・ファンにはたまらないDVD-BOX。『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』の2作は、今回のリリースにあたって全長版サイズの吹き替え音声を初収録。32ページにおよぶ解説本も封入したコレクターズ・アイテム。(20世紀フォックス)

『ボルト』(2009)
スーパーパワーを持つ犬のボルトは、今日も飼い主の少女ベニーを救うため大活躍。だが、彼は自分がTV番組の出演者であることを知らない“勘違い犬”だった……。犬版『トゥルーマン・ショー』というか『トイ・ストーリー』といった趣きの設定で、現実世界に放り出されたタレント犬ボルトの冒険が描かれる、ディズニー製作のフル3DCGアニメ。ジョン・ラセターが初めて企画の初期段階からプロデュースを務めた、新生ディズニーアニメ第1作でもある。Blu-ray版も同時発売。なお、ボルトの声を演じるジョン・トラヴォルタのカムバック作となった『パルプ・フィクション』も、待望の廉価版で同日発売。(ウォルトディズニー)


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●2009.12.18発売
『13歳の夏に僕は生まれた』(2005)
不法移民の兄妹に命を助けられた13歳の少年サンドロは、何とか兄妹を助けようと両親に懇願するものの、厳しい現実がその想いを阻む。世の中の不条理を知り成長していく少年、そして厳しい境遇の中でしたたかに生き抜く移民の兄妹。『輝ける青春』など、イタリア映画界のホープとして活躍するマルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督が、移民問題に正面から取り組んだ秀作ドラマ。(東宝)

『陰獣』(2008)
江戸川乱歩の小説『陰獣』を、『ラ・ヴァレ』のバルベ・シュローデル監督が映画化した話題作。日本を訪れたフランスの推理小説家が、流暢なフランス語を話す美しい芸妓と出会ったことから、異様な事件に巻き込まれていく。主演はブノワ・マジメル、源利華、石橋凌。DVDには約50分のメイキングを収録。(ハピネット)


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●2009.12.19発売
『エル』(1952)
ルイス・ブニュエル監督がメキシコ時代に手がけたファナティックな心理ドラマ。敬虔なカトリック信者で、四十歳を過ぎても未だに童貞というフランシスコは、教会で出会った美しい女性グロリアに一目惚れし、強引に結婚。彼はグロリアに近付く男たちに異常な嫉妬心をたぎらせ、その狂気はやがてグロリア本人にも向けられる……。精神医学の権威ジャック・ラカンが講義にも使用したという見事な作品。同監督の『乱暴者』も同時発売。(紀伊國屋書店)

『地下鉄のザジ』HDニューマスター版(1960)
ルイ・マル監督の超キュートでクレイジーな大傑作が、HDニューマスター版で再発売。母と一緒に初めてパリにやってきた少女ザジが、大人たちを巻き込んでおかしな大冒険を繰り広げる。ザジ役のカトリーヌ・ドモンジョの可愛らしさ、疾走感溢れるトリッキーな映像が見どころ。ガブリエル叔父さんを演じるフィリップ・ノワレの若々しさ、その奥さん役カルラ・マルリエの不気味な美貌もインパクト大。(紀伊國屋書店)

『クィーン・ケリー』クリティカル・エディション(1929)
未完の映画として知られている、エリッヒ・フォン・シュトロハイム監督と大女優グロリア・スワンソンのコンビ作。修道院で静かな生活を送る少女が、アフリカにある売春宿の女主人となる物語で、後半部分の撮影に入るところで製作がいったん中止された(プロデューサーでもあったスワンソンは、のちに自ら別エンディングを撮り足し、ヨーロッパと南米のみで公開した)。その未完部分をスチールで補った101分の復元版を、日本初ソフト化。特典として、スワンソン演出の別エンディングを始め、貴重なアウトテイク集、スワンソン自身による解説映像、フォトギャラリーなどを収録。(紀伊國屋書店)

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『ジャン=ポール・ベルモンドの警部』(1979)
南仏のとある町を舞台に、パリからやってきたベルモンド演じる型破りな刑事が、マフィア相手に大アクションを繰り広げる。『狼どもの報酬』『女王陛下のダイナマイト』のジョルジュ・ロートネル監督らしい、コミカルな味つけのきいたポリスアクションの佳作が、低価格で再リリース。共演はマリー・ラフォレ、ミシェル・ガラブリュー。脚本にはフィルムノワールの名手ミシェル・オディアールと、フレンチ・ノワール小説に新風を吹き込んだ鬼才ジャン・ヴォートランが名を連ねている。(紀伊國屋書店)

『ショーガール』プレミアム・エディション(1995)
欲望の街ラスヴェガスに渦巻く女たちの夢と欲望を描いた、ポール・ヴァーホーヴェン監督の大作が低価格再発売。アメリカンドリームという名の幻想がもつ下品で醜く安っぽい一面を、赤裸々にマンガチックに暴いてみせる監督の悪意が痛快。DVDには完成前プロモーション映像、予告編、メイキング、スタッフ&キャストのインタビューなどを収録。(紀伊國屋書店)

『刑事マルティン・ベック』プレミアム・エディション(1976)
警官を標的にした連続殺人事件の捜査線上に浮かび上がる、意外な真実とは? スウェーデンの人気作家シューヴァル&ヴァールーによる「刑事マルティン・ベック」シリーズの一編『唾棄すべき男』を、忠実に映像化した作品。監督は『みじかくも美しく燃え』のボー・ヴィーデルベリ。DVDには78分のドキュメンタリー「ボー・ヴィーデルベリが描いた現実」を収録。低価格再発売。(紀伊國屋書店)

『キング・オブ・ニューヨーク』(1990)
ニューヨーク派の鬼才、エイベル・フェラーラ監督による新感覚マフィア映画が低価格で再リリース。クリストファー・ウォーケンを主演に迎え、当時は若手注目株だったラリー・フィッシュバーン、ウェズリー・スナイプス、デイヴィッド・カルーソらを起用し、マフィアと警察の戦いをスタイリッシュな映像で描く。特典として、ギャングスタ・ラップの先駆者スクーリーDのミュージッククリップ「King Of New York」を収録。(紀伊國屋書店)

『死と処女』(1994)
現在スイスでエラいことになっている名匠ロマン・ポランスキー監督が、アリエル・ドーフマンの同名戯曲を映画化した心理サスペンスドラマ。シューベルトの「死と処女」の調べと共に、3人の男女が織り成す復讐劇が幕を開ける……。「誰も過去からは逃れられない」という物語は、今観ると尚更タイムリー。主演はシガーニー・ウィーヴァー、ベン・キングスレー。低価格再発売。(紀伊國屋書店)


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●2009.12.21発売
『ザ・クレイジーズ』特別版(1973)
細菌兵器に襲われた小さな田舎町に恐怖と暴力が蔓延するさまを描いた、ジョージ・A・ロメロ監督の初期SFスリラーが2枚組特別版で登場。ワイドスクリーン・ニューマスターの本編に加え、フルフレーム版本編もまるごと収められている。さらに特典として、貴重な日本語吹き替え音声、ロメロ監督の音声解説、フィーチャレット映像「リン・ローリィの世界」、劇場予告編などを収録。予約注文はスティングレイ「allcinema SELECTION」HPからどうぞ。(スティングレイ)


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●2009.12.22発売
『夜のゲーム』(2008)
オ・ジョンヒの同名小説を原作とした韓国発インディペンデント映画。30代半ばの美しいヒロインは、父親から受けた暴力が原因で聾唖となり、暗澹たる毎日を送っていた。そんな時、彼女の家に思いがけない来訪者が……。TVドラマの演出などを手がけてきたチェ・ウィアンの初監督作品。今年のゆうばりファンタスティック映画祭では、オフシアターコンペティション部門の特別賞を受賞した。(グラッソ)

『アルフ〈セカンド・シーズン〉』コレクターズ・ボックス
カリフォルニア郊外に暮らす平凡な一家・タナー家の人々と、そこに居候するブサイクな宇宙人アルフが織り成す日常をコミカルに描いた人気ファミリードラマの第2シーズン。第1話から最終話までの全25エピソードを収録した全6枚組。今回のリリースにあたって、日本未放送のエピソード「アルフのクリスマスプレゼント」も、所ジョージ&小松政夫の吹替で初収録。(ワーナーブラザーズ)


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●2009.12.23発売
『古代少女ドグちゃん』ドキドキパック 上【期間限定版】 (2009)
現代に蘇った土偶の神様「ドグちゃん」が、相棒のドキゴローと共に妖怪退治を繰り広げる姿を描いた伝奇ラブコメTVドラマ。放映は関西圏のみだったので、早めにDVD化してくれて嬉しい。監督には井口昇をはじめ気鋭のクリエイター陣が集結。脚本にも継田淳、三宅隆太など信頼の置ける名前がズラリ。土偶ビキニが眩しいヒロイン・ドグちゃんを演じるのは「アイドリング!!!」の谷澤恵里香。上川隆也、斉藤由貴、ソニンといった共演陣の顔ぶれも見どころ。江口寿史によるイラストパッケージの上巻には、第1話から第6話までを収録。特典としてメイキング映像、16Pブックレット、ポストカードつき。シリーズ後半を収録した下巻は来年2月24日にリリース予定。(キングレコード)

『バニシング・ポイント』コレクターズ・エディション (1971)
クエンティン・タランティーノ監督の『デス・プルーフ』、りんたろう監督の『アローエンブレム グランプリの鷹』など、様々な作品にインスピレーションを与えた70年代アメリカン・ニューシネマの金字塔が、DVD2枚+サウンドトラックCDの3枚組コレクターズ・エディションで登場。今回のリリースでは、US版HDテレシネ本編(99分)に加え、シャーロット・ランプリング出演シーンも含めたUK版(106分)が初めて収録される。特典は2バージョンの日本語吹き替え音声を始め、リチャード・C・サラフィアン監督による音声解説、主演バリー・ニューマンらが登場するメイキングなど。豪華執筆陣による作品解説やシナリオを掲載した84Pブックレットも同梱。(キングレコード)


●2009.12.25発売
『青の恐怖』(1946)
ロンドン郊外の病院に運び込まれた患者が手術中に急死し、看護婦長も殺されてしまう。ロックリル警部は病院内の関係者を容疑者として調べ始めるが……。米クライテリオン社からもDVDが出ている、コミカルな味つけの英国製サスペンスミステリーの秀作。原題は“Green For Danger”。監督・脚本は『エンドレスナイト』などを手がけたスリラーの名手、シドニー・ギリアット。(ジュネス企画)

『私は殺される』(1948)
電話の混戦でたまたま「ある女を殺す」という殺し屋の会話を聞いてしまった女性。不安に駆られた彼女は、やがて標的は自分なのではないかと思い始め、あらゆる手を尽くすのだが……。バーバラ・スタンウィック主演の秀作スリラー。原作は有名なラジオドラマで、オリジナルの作者であるルシル・フレッチャーが映画の脚本も担当。監督は『将軍たちの夜』のアナトール・リトヴァク。(ジュネス企画)


<2010年1月以降リリースの注目タイトル>

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●2010.1.1発売
『青燕 ―あおつばめ―』(ファインフィルムズ)

●2010.1.6発売
『ヒンデンブルグ』(キングレコード)

●2010.1.15発売
『レスラー』スペシャル・エディション(日活、ハピネット)
『レスラー』〈Blu-ray版〉(日活、ハピネット)

●2010.1.20発売
『30デイズ・ナイト』プレミアム・エディション(ポニーキャニオン)
『30デイズ・ナイト』〈Blu-ray版〉(ポニーキャニオン)

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●2010.1.21発売
『脅迫(おどし)』(東映)
『解散式』(東映)
『血染の代紋』(東映)
『暴走パニック 大激突』(東映)
『やくざの墓場 くちなしの花』(東映)

●2010.1.22発売
『山形スクリーム』(東宝)
『セントアンナの奇跡』プレミアム・エディション(ジェネオンユニバーサル)

●2010.1.22発売
『特捜刑事 スパルタン』(アメイジングD.C.)
『100 FEET』(アメイジングD.C.)

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●2010.1.27発売
『劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇』【完全生産限定版】(ソニーミュージック)
『劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇』【通常版】(ソニーミュージック)
『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』コレクターズ・エディション(ソニーピクチャーズ)
『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』デラックス・コレクターズ・エディション(ソニーピクチャーズ)
『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』〈Blu-ray版〉(ソニーピクチャーズ)
『色即ぜねれいしょん』【限定版】(バンダイビジュアル)
『色即ぜねれいしょん』通常版(バンダイビジュアル)
『ハリウッド監督学入門』(VAP)

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●2010.1.29発売
『ウェディング・ベルを鳴らせ!』(日活、ハピネット)
『フランチェスコ《ノーカット完全版》』(ハピネット)
『意志の勝利』(ハピネット)
『R-POINT』(AMUSE)
『ゴー・ファースト 潜入捜査官』(角川映画)
『愛してる、泣かないで 最後の約束』(E-MOTION)
『ぼくら特殊発掘捜査隊 無くなった黄金佛像を探せ!』(E-MOTION)
『娼婦の羽』(グラッソ)

●2010.1.30発売
『ゲアトルーズ』(紀伊國屋書店)
『8 1/2』普及版(紀伊國屋書店)
「東陽一 BOX2」(紀伊國屋書店)
『まひるのほし』(紀伊國屋書店)

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●2010.2.3発売
『マイ・ライフ、マイ・ファミリー』(20世紀フォックス)
『禁じられた抱擁』デジタル・リマスター版(エスピーオー)
『太陽の下の18才』HDニューマスター版(エスピーオー)
『狂ったバカンス』HDニューマスター版(エスピーオー)
『哀愁のトロイメライ クララ・シューマン物語』(エスピーオー)

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●2010.2.10発売
『グッド・バッド・ウィアード』特別版(ワーナーホームビデオ)
『グッド・バッド・ウィアード』コレクターズ・ボックス【初回限定生産】(ワーナーホームビデオ)
『グッド・バッド・ウィアード』コレクターズ・ボックス【初回限定生産】〈Blu-ray版〉(ワーナーホームビデオ)

●2010.2.17発売
『ヒース・レジャーの 恋のからさわぎ』(ウォルトディズニー)

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