Simply Dead

映画の感想文。

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欲しいDVDリスト・国内編[2008.11+α]

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 月末のトークショーのための予習が全然できてない……と顔面蒼白状態の欲しいものリスト国内編のお時間です。とりあえず、仕事と映画祭の合間に駆け足で『ザ・フィースト』『THEM/ゼム』『ツイてない男』『屋敷女』と観ましたが、特によかったのは『屋敷女』です。うん、やっぱりあれぐらいやらないと。11月は、キングレコードのチャウ・シンチー主演作品一挙リリースや、ユニバーサルのヨーロッパ未公開作を大量に含む初DVD化ラッシュなどに加え、デイヴィッド・クローネンバーグ監督の傑作『イースタン・プロミス』が登場。あと、パブリックドメインの廉価DVDも、なにげに凄いものがいくつか出ていたので紹介しておきます。各商品タイトルのリンク先は、Amazon.co.jp


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●発売中
『クロノス』(1957)
メキシコ近海に落下したUFOから現れた巨大ロボットが、原発や核爆弾貯蔵庫などを襲い始める。“クロノス”と名付けられたそれは、外宇宙の惑星から地球に送られたエネルギー吸収装置であった……。『蠅男の恐怖』のカート・ニューマン監督による、SF映画ファンの間ではお馴染みの本格ロボットSF映画が、まさかの初ソフト化。シンプルで味も素っ気もないデザインの巨大ロボ“クロノス”が、逆に異様な迫力を醸し出す。(ランコーポレーション)

『生き残るヤツ』(1971)
ニューヨークに生きるしがないチンピラの生き様を描いた、哀感溢れるニューシネマの秀作。『電子頭脳人間』のジョージ・シーガルが主人公をしょぼくれた味で好演。その恋人役をカレン・ブラックが演じ、若い刑事役で下積み時代のロバート・デ・ニーロが顔を出す。監督はミロシュ・フォアマンらと共にチェコ・ヌーヴェルヴァーグの一翼を担い、渡米後は『男の傷』などの異色作を手がけたアイヴァン・パッサー。(WHDジャパン)

『恐怖の足跡 ビギニング』(1954)
夜の街を彷徨する一人の女。彼女が出会う不気味な出来事の数々を、台詞のないモノクロ映像で幻想的に綴った恐怖映画。製作・監督・脚本を手がけたジョン・パーカーという人物は、これ1本だけ撮って映画業界から足を洗ってしまったという。原題は“Dementia”で、1962年のハーク・ハーヴェイ監督作品『恐怖の足跡』とは無関係。(WHDジャパン)

『レッドバロンとサタン博士』(1940)
米リパブリック社が1940年代に製作したSFアクション連続活劇。赤い覆面がトレードマークの正義のヒーロー“レッドバロン”と、世界征服をもくろむサタン博士の対決を描く。全15エピソード、267分。(WHDジャパン)


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●2008.11.5発売
『チャウ・シンチーの熱血弁護士』(1992)
チャウ・シンチーの主演作4タイトルが、キングレコードから一挙リリース。ジョニー・トー監督、アニタ・ムイ共演の本作(原題『審死官』)は、香港映画興行収入No.1を記録した大ヒット作。シンチー扮する主人公ソンは負け知らずの敏腕弁護士だったが、私生活では子供運がなく13人の息子を亡くしていた。妻の勧めで弁護士を辞めた彼は、宿屋と無料茶屋を始める。そこへある日、濡れ衣を着せられた身重の女がやって来て……。(キングレコード)

『チャウ・シンチーのゴーストバスター』(1995)
レイ夫妻のもとに謎の死を遂げた母親の霊が出現し、夫妻の一人息子に憑依してしまう。そこへレオンという怪しい男が現れて霊を退治し、騒ぎは収まったかに見えたが……。チャウ・シンチーがジェフ・ラウ監督と組んだホラーコメディ。共演は、同年製作の傑作『食神』でもヒロインを演じたカレン・モク。 (キングレコード)

『チャウ・シンチーのゴーストハッスル』(1990)
ピュー警部は自分を殺した犯人を見つけるため、霊界の裁判官を買収し、地上へと舞い戻る。一方、それを察知した犯人は、呪師の力で警部の霊を封印しようと企んでいた……。チャウ・シンチーの出世作の1本となったアクションコメディ。共演はエイミー・イップ、ヴィヴィアン・チェンほか。 (キングレコード)

『チャウ・シンチーの魔界ドラゴンファイター』(1993)
喜劇スターとしてブレイクしたチャウ・シンチーが、マギー・チャン、アンソニー・ウォンといった実力派俳優たちと共演した時代劇ファンタジーコメディ。天界の許しを得るため、道を誤った人間たちを改心させようとする神・ローハンの奮闘をコミカルに描く。監督は『チャウ・シンチーの熱血弁護士』も手がけたジョニー・トー。日本での劇場公開タイトルは『マッド・モンク 魔界ドラゴンファイター』。(キングレコード)

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『カリフォルニア・キッド』(1973)
“カリフォルニア・キッド”の愛称で親しまれる34年型フォードクーペを駆る青年マーティン・シーンが、ヴィック・モロー演じる保安官と対決するカーアクション。スピルバーグの『激突!』と同じく、ユニバーサル製作のTVムービーで、監督は『トラックダウン』のリチャード・T・ヘフロン。(キングレコード)

『マニアック・コップ』(1988)
殺人鬼は警官だった! ラリー・コーエン脚本、ウィリアム・ラスティグ監督によるB級ホラーアクションの快作が、ファン待望の再リリース。「バタリアンズ」こと山口雄大&井口昇によるオーディオコメンタリーも収録。(キングレコード)

『ファクトリー・ガール』(2006)
ウォーホルのミューズであり、ボブ・ディランが曲を捧げた女性、イーディ・セジウィックの短い生涯を描いた伝記ドラマ。主演は女優・モデルとして活躍するシエナ・ミラー。監督は『ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録』のジョージ・ヒッケンルーパー。(avex)

『タクシデルミア ?ある剥製師の遺言?』初回限定版(2006)
第二次大戦で戦った祖父、大食いアスリートの父を持つ若き剥製師ラヨシュは、自身の体を剥製にしたいという夢を抱く……。ハンガリーの異才、パールフィ・ジョルジ監督の怪作。三世代にわたる男たちの数奇な物語が、グロテスクな映像美で綴られる。初回限定版にはブックレット、グッズを同梱。通常版も同時発売。(CCRE)


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●2008.11.7発売
『JUNO/ジュノ』特別編(2007)
同級生となんとなくしてみたセックスで妊娠してしまった16歳の少女ジュノが、家族や友人の協力を得ながら出産の準備と里親探しに邁進する姿を描いた秀作コメディ。脚本のディアブロ・コーディ、監督のジェイソン・ライトマンによる、あっけらかんとした語り口が魅力的。ひたすら前向きで率直なエキセントリック少女ジュノを演じたエレン・ペイジが素晴らしい。DVDには監督と脚本家による音声解説、未公開シーン集、NG集など映像特典を多数収録。Blu-ray版も同時発売。(20世紀フォックス)

『Noセックス、Noライフ!』(2005)
デイヴィッド・ドゥカブニーとジュリアン・ムーアが、一軒円満そうに見えながらセックス・カウンセリングに通う夫婦を演じた未公開コメディ。ドゥカブニーは今年6月「セックス依存症でリハビリ施設に入所」と報道されたばかりなので、実にタイムリーなリリース。『ダークナイト』のマギー・ギレンホールも出演。(20世紀フォックス)

「ピクサー・ショート・フィルム&ピクサー・ストーリー」完全保存版
ピクサーがこれまで製作してきたショートフィルムを網羅したファン待望の短編作品集。収録タイトルは「アンドレとウォーリーB.の冒険」「ルクソーJr.」「レッズ・ドリーム」「ティン・トイ」「ニックナック」「ゲーリーじいさんのチェス」「フォー・ザ・バーズ」「マイクとサリーの新車でGO!」「バウンディン」「ジャック・ジャック・アタック!」「メーターと恐怖の火の玉」「ワン・マン・バンド」「リフテッド」。スタジオの草創期から現在に至るまでの歩みを綴ったドキュメンタリーも併録した2枚組。(ウォルト・ディズニー)


●2008.11.8発売
『最も危険な愛し方』(1991)
アルフォンソ・キュアロン監督の出世作となった、メキシコ時代の監督デビュー作。プレイボーイに弄ばれた看護婦が、彼の血液検査結果を改竄してしまったことから、物語は思わぬ展開へ……というラブコメディ。世界中で高い評価を受け、アメリカでは作品選定にうるさいクライテリオン社からDVDが発売された。(グラッソ)


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●2008.11.13発売
『ジャン=ポール・ベルモンドの道化師 ─ドロボー・ピエロ─』(1980)
ジョルジュ・ロートネル監督、ミシェル・オディアール&ジャン・エルマン脚本、ジャン=ポール・ベルモンド主演という『警部(警視コマンドー)』のチームが再び組んだアクションコメディ。ベベル扮する大泥棒がヴェネチアを舞台に大騒動を繰り広げる。共演は『大混戦』『サブウェイ』のミシェル・ガラブリュ。(ユニバーサル・ピクチャーズ)

『リスボン特急』(1972)
フランスの名匠ジャン=ピエール・メルヴィルの遺作となったサスペンスドラマが、国内初DVD化。かつて戦友だった列車強盗団の首領と戦うことになる警部の姿を描く。主演はアラン・ドロン、カトリーヌ・ドヌーヴ。(ユニバーサル・ピクチャーズ)

『恋ひとすじに』(1958)
若き竜騎兵と美しい女性との間に芽生える恋と悲劇を、20世紀初めの古都ウィーンを舞台に描いたラブロマンス。原作はシュニッツラーの戯曲「恋愛三味」。主演のアラン・ドロンとロミー・シュナイダーは、この作品での共演がきっかけで婚約する(のちに解消)。初DVD化。(ユニバーサル・ピクチャーズ)

『ガブリエル』(2005)
舞台出身のパトリス・シェロー監督が、名女優イザベル・ユペールを主演に迎えて撮ったブルジョワ愛憎劇。貴族ジャンが帰宅すると、そこには恋人との出奔を告げる妻の置き手紙があり、狂乱するジャンであったが、その時、恋に破れた傷心の妻が帰ってくる……。初DVD化。(ユニバーサル・ピクチャーズ)

『マイ・ファミリー/遠い絆』(2006)
2006年度セザール賞の監督賞、脚色賞にノミネートされたヒューマンドラマ。監督は『パリ空港の人々』『灯台守の恋』などのフィリップ・リオレ。バカンスから戻った19歳のリリは、双子のロイックが父との口論の末に家出したと聞かされ……。初DVD化。(ユニバーサル・ピクチャーズ)

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『もうひとりの女』(2006)
ミステリアスな美女と一夜を共にしたひとりの男。翌日、彼はその女と思わぬ再会を果たす……。『ローザ・ルクセンブルグ』などで知られるドイツの女流監督、マルガレーテ・フォン・トロッタ監督の新作。主演は『バンディッツ』のカーチャ・リーマン。『イースタン・プロミス』の国際的名優アーミン・ミューラー・スタールも出演。初DVD化。(ユニバーサル・ピクチャーズ)

『ローゼンシュトラッセ』(2003)
マルガレーテ・フォン・トロッタ監督の日本未公開作。1943年のベルリンを舞台に、ユダヤ人の夫を助けようと奔走する妻たちの姿を描いた戦争ドラマ。主演のカーチャ・リーマンは本作でヴェネチア国際映画祭の主演女優賞を獲得した。初DVD化。(ユニバーサル・ピクチャーズ)

『エメラルド・フォレスト』(1984)
南米のジャングルで、インディオにさらわれた息子を10年間も捜し続ける男。ようやく再会を果たした時、息子はインディオの戦士に成長していた……。ジョン・ブアマン監督の入魂の作品が、ついに初DVD化。雄大なアマゾンをダイナミックに捉えた映像美、異文化の壁に阻まれながら対峙する父と子のドラマが圧巻。ジャングルで育った息子トムを演じるのは監督の実の息子、チャーリー・ブアマン。(ユニバーサル・ピクチャーズ)

『天使とデート』(1987)
エマニュエル・べアール主演の人気作が、ユニバーサルから再発売。当時、美しさの絶頂にあった彼女に“天使”を演じさせたプロデューサーはまさに慧眼。監督・脚本は『13日の金曜日 PART6/ジェイソンは生きていた!』のトム・マクローリン。(ユニバーサル・ピクチャーズ)

『インド夜想曲』(1988)
アントニオ・タブッキの同名ベストセラー小説を、アラン・コルノー監督が映像化。友人の行方を捜しにインドへやってきた青年が出会う新たな世界とは……。主演はジャン=ユーグ・アングラード。再発売。(ユニバーサル・ピクチャーズ)

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『エンドレスナイト〈デジタル・リマスター版〉』(1971)
アガサ・クリスティの小説『終わりなき夜に生まれつく』を、シドニー・ギリアット監督が映画化したスリラードラマ。主演は『密室の恐怖実験』でも共演したハイウェル・ベネットとヘイリー・ミルズ、そして『ウィッカーマン』のブリット・エクランド。70年代英国スリラー独特のムードが魅力的な佳作。(ユニバーサル・ピクチャーズ)

『ナイル殺人事件〈デジタル・リマスター版〉』(1978)
ナイル川を往く豪華遊覧船で起きた連続殺人事件を描く、オールスターキャストのミステリー大作。原作はアガサ・クリスティの『ナイルに死す』。監督は『キングコング』のジョン・ギラーミン。事件を推理する探偵ポアロを演じるのは、名優ピーター・ユスティノフ。(ユニバーサル・ピクチャーズ)

『地中海殺人事件〈デジタル・リマスター版〉』(1982)
アガサ・クリスティの小説『白昼の悪魔』を、『007』シリーズを多く手がけるガイ・ハミルトン監督で映画化。地中海に浮かぶ小島のリゾートホテルで起きた殺人事件の謎を、おなじみ名探偵ポアロが見事な推理で解き明かす。脚本は『ナイル殺人事件』と同じく、『探偵/スルース』『ウィッカーマン』のアンソニー・シェーファー。(ユニバーサル・ピクチャーズ)


●2008.11.14発売
『イースタン・プロミス』(2007)
デイヴィッド・クローネンバーグ監督がロンドンの裏社会を舞台に描く、血と暴力とロマンスに彩られた社会派スリラー(感想文はこちら)。全身に刺青を施したロシアン・マフィアの男、ヴィゴ・モーテンセンが何しろかっこいい。ナオミ・ワッツの存在感も想像以上にクローネンバーグ世界と相性よく、ヴァンサン・カッセルの好演も印象に残る。DVDにはメイキング、スタッフ&キャストへのインタビュー、予告編などを収録。また、監督の前作『ヒストリー・オブ・バイオレンス』も低価格で再発売。(ハピネット)


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●2008.11.19発売
フキコシ・ソロ・アクト・ライブラリー/シモキタ・コメディ・ナイト・クラブ 今夜の出演:吹越満(2007)
2007年10月24日に下北沢LOFTで行われた、吹越満のシークレットライブ。懐かしの「ロボコップ演芸」「超SEX」「日本一のセンズリ男」など、初期のピン芸の数々が披露される。DVDには初演時の貴重な映像を、吹越本人のコメンタリーと共に収録。(コロムビアミュージックエンタテインメント)

『ポルターガイスト』特別版(1982)
トビー・フーパー監督、スティーヴン・スピルバーグ製作による超常現象ホラーの名作が、待望のデジタル・リマスター版で復活。フーパーのファンは特に会話シーンに見られる自然なニュアンスに注目してほしい。これは後の『スペースインベーダー』にも引き継がれる要素である。映像特典として「科学とポルターガイスト」「死者との対話」(計30分)を収録。Blu-ray版も同時発売。(ワーナーホームビデオ)

『ビートルジュース』20周年記念特別版(1988)
ティム・バートン監督の出世作が、製作20周年を記念して特典満載のスペシャル・エディションで再リリース。とにかくもうウィノナ・ライダーが可愛い。ハリー・ベラフォンテの「Jump in the Line」をバックにアメフト選手の幽霊たちと踊るラストは何度観ても感涙。映像特典はアニメシリーズ2編、ミュージックトラックなど。Blu-ray版も同時発売。(ワーナーホームビデオ)

『三匹の侍』DVD-BOX(1966)
斬新な殺陣・カメラワーク・音響効果で、当時の時代劇に革命をもたらしたと言われるTV時代劇が初DVD化。1963年に放映がスタートするや絶大な人気を博し、翌年には企画・演出を務めた五社英雄監督による劇場版も公開された。今回のDVD-BOXには1966年に放映された第4シリーズ・全26話を収録する。(ポニーキャニオン)

『ラスト・ワルツ』2枚組特別編 限定仕様版(1978)
1976年に行われたザ・バンドの解散コンサートを、マーティン・スコセッシ監督が当代一のカメラマンたちを起用して撮り上げたライブフィルム。5.1ch音声仕様、2種のオーディオコメンタリーがついた本編ディスク、インタビュー「ラスト・ワルツ再訪」「ラズロ・コヴァックス、『ラスト・ワルツ』を撮る」などを収録した特典ディスクの2枚組。(20世紀フォックス)

『リバース・エッジ』(1986)
ある殺人事件を発端に、片田舎に暮らす若者たちの閉塞した青春を描いた名作。クリスピン・グローヴァー、キアヌー・リーヴス、アイオン・スカイ、デニス・ホッパーなど、錚々たるメンツが共演。車椅子生活を送る脚本家ニール・ヒメネズによるシナリオをもとに、『聖者の眠る街』のティム・ハンターが監督した。再発売。(20世紀フォックス)


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●2008.11.21発売
『幻影師アイゼンハイム』(2006)
19世紀末のウィーンで絶大な人気を博す奇術師アイゼンハイム。かつて身分の違いから引き離された元恋人のソフィと再会した彼は、今や彼女が皇太子の婚約者であることを知る……。エドワード・ノートンが一世一代のイリュージョンに挑戦するマジシャンを巧みに演じたサスペンスドラマ。佳作だが、演出が地味すぎるのと、ヒロインを演じるジェシカ・ビールに華がないのが難点。DVDには監督の音声解説、メイキングやインタビュー映像などを収録。(東宝)

『ダンテ01』(2008)
囚人を使って人体実験を行っている宇宙ステーション「DANTE 01」で起きた異常事態とは? 『デリカテッセン』『ロスト・チルドレン』の共同監督を務めてきたマルク・キャロの単独監督デビュー作。出演はランベール・ウィルソン、ドミニク・ピノン、リン・ダン・ファンなど。(ジェネオン)

『インファナル・ディパーテッド』(2006)
元潜入捜査官の苦悩を描いた香港ノワール『黒白道/On The Edge』が、超適当なタイトルでDVDスルー。監督は『八仙飯店之人肉饅頭』のハーマン・ヤウ。ニック・チョン、フランシス・ン、アンソニー・ウォンといった『エグザイル/絆』のキャスト陣が共演。(竹書房)

『忍者武芸帖 百地三太夫』(1980)
真田広之の本格的デビュー作となった時代劇アクション。中国帰りのカンフーマスター・鷹丸は、豊臣秀吉の刺客に殺された父・百地三太夫の仇を取るべく、仲間の伊賀忍者の残党たちと共に壮絶な戦いを繰り広げる。千葉真一がアクション監督を担当し、職人・鈴木則文が監督を務めた。(東映)

『吼えろ鉄拳』(1981)
真田広之・千葉真一・鈴木則文トリオによる、派手なスタント満載のアクション映画第2弾。テキサス帰りのカラテ青年が、肉親を殺した叔父に復讐を挑む。共演は志穂美悦子、成田三樹夫、石橋雅史ほか。(カラテ)(東映)

『冒険者カミカゼ』(1981)
千葉真一・真田広之・秋吉久美子が共演した和製『冒険者たち』の1本。一攫千金を夢みる男女3人組が大学の入学金を強奪するが、横取りを目論むヤクザと戦う羽目になる。クライマックスでは軍艦島でアクションが展開。脚本は内藤誠、桂千穂、中島貞夫の共同執筆。監督は『従軍慰安婦』の鷹森立一。同年公開の真田主演のアクション『燃える勇者』も同時リリース。(東映)

『ドーベルマン刑事』(1977)
人気の同名劇画を深作欣二監督・千葉真一主演で映画化した刑事アクション。東京にやってきた沖縄生まれの刑事が、芸能界のスキャンダルに巻き込まれ、都会を舞台に大暴れする。共演は松方弘樹、ジャネット八田。(東映)

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『女経』(1960)
増村保造、市川崑、吉村公三郎の三大監督によるオムニバス女性映画。増村監督の第1話「耳を噛みたがる女」は若尾文子主演。市川監督の第2話「物を高く売りつける女」は山本富士子主演。吉村監督の第3話「恋を忘れていた女」は京マチ子主演。脚本は全て八住利雄が執筆。(角川エンタテインメント)

「スタイル・オブ・市川崑 アート+CM+アニメーション」
市川崑監督の手がけたアニメ・CMを含む映像作品をセレクトした貴重な作品集。デビュー作となった短編アニメ『新説カチカチ山』、ドキュメンタリー『京』、人形劇映画『娘道成寺』のほか、加賀まり子主演のCM「ホワイトライオン」、大原麗子主演のCM「サントリーウィスキー」シリーズなど、約40本以上のCMを収録。64ページの特製ブックレット「STYLE OF KON ICHIKAWA」を同梱。(角川エンタテインメント)

『蟹工船』(1953)
昨今、巷で再注目されている小林多喜二のプロレタリア文学を映像化した力作が再リリース。俳優の山村聰が監督・脚本を手がけ、伊福部昭が音楽を担当。出演は日高澄子、森雅之、山村聰、森川信、中原早苗ほか。(角川エンタテインメント)

『真昼の暗黒』(1956)
1951年に起きた冤罪事件、八海事件を題材にした社会派作品。山口県のある村で老人夫婦が惨殺され、単独犯だった容疑者は警察の作った筋書きによって共犯者の名を無理やり“自白”させられる……。『生きものの記録』の橋本忍が脚本を担当し、監督は『にごりえ』の今井正が手がけた。(角川エンタテインメント)

「ミッキーマウス B&Wエピソード VOL.1」限定保存版
ミッキーマウスの白黒時代の短編34エピソードを収録したコレクターズDVD。登場第1作「プレーン・クレイジー」、ウォルト・ディズニー自身が声を担当した本格的デビュー作「蒸気船ウィリー」など、1928年から1935年にかけての作品群をセレクト。柳生すみまろ書き下ろしの解説カラーブックレット、映画研究家レナード・マルティンによる解説映像、貴重な映像特典などを収録。(ウォルト・ディズニー)


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●2008.11.26発売
『ウォーク・ハード ロックへの階段』コレクターズ・エディション(2008)
ジョン・C・ライリー扮する架空のミュージシャン、デューイ・コックスが歩む波乱に富んだ人生を綴る、音楽業界のパロディ満載のコメディ。顔はブサイクだが歌はめっぽう上手いライリーが、セックス、ドラッグ、酒に溺れて栄光の座から転落していく主人公を熱演。製作はヒットメイカーのジャド・アパトウ、監督は『オレンジ・カウンティ』のジェイク・カスダン。特典として未公開シーン集や音声解説などを収録。(ソニーピクチャーズ)

『ミラクル7号』コレクターズ・エディション(2008)
チャウ・シンチーが『E.T.』にオマージュを捧げたSF人情喜劇。ある貧乏親子がゴミの山から謎の生物を見つけ、ペットとして飼い始めるが、それは地球外生命体“長江七號”だった……。監督・キャストによる音声解説、メイキングなど、特典を多数収録。Blu-ray版も同時発売。(ソニーピクチャーズ)

『セクシー・ボディ・スナッチャーズ』(2006)
カナザワ映画祭2008での「ビッグ・スライドショウ」公演も記憶に新しいクリスピン・グローヴァーが、ケヴィン・スミス作品の常連俳優ジェイソン・リーと共演したブラックコメディ。金に困ったボンクラ2人組が、遺体と一緒に埋葬された高価な宝石目当てに、大富豪の若妻の墓を暴くが……?(CCRE)


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●2008.11.27発売
『にっぽんぱらだいす』(1964)
喜劇の名手・前田陽一監督のデビュー作が、ニューマスター版で初DVD化。終戦直後から昭和33年の売春防止法発効まで、遊郭を舞台に繰り広げられる人間模様をコミカルに描いた秀作。出演は加賀まり子、香山美子、ホキ徳田、長門裕之など。(松竹)

『坊っちゃん』(1977)
夏目漱石の名作文学を、前田陽一監督が中村雅俊主演で映画化。明治の旧制中学校を舞台に、江戸っ子気質の新任教師“坊っちゃん”の破天荒な活躍を描く。共演は松坂慶子、地井武男、米倉斉加年、岡本信人など。ニューマスター・初DVD化。(松竹)

『神様のくれた赤ん坊』(1979)
1957年の松竹映画『集金旅行』をもとに、前田陽一監督が撮り上げたロードムービー仕立ての人情喜劇の名作。同棲中のカップルが見知らぬ少年を押しつけられ、仕方なく本当の父親を捜して旅に出るが……。主演は渡瀬恒彦と桃井かおり。ニューマスター・初DVD化。(松竹)

前田陽一監督作品SELECTION
没後10年を迎える前田陽一監督の代表作3本をセットにしたDVD-BOX。収録タイトルは『にっぽんぱらだいす』『神様のくれた赤ん坊』『坊っちゃん』。各作品の単品も同時リリース。(松竹)

『ファースト・ミッション』プレミアム・エディション(1985)
執念の捜査での密輸組織摘発の証拠を掴んだ刑事ヤン。だが、組織は卑劣な手口で、知的障害を抱えたヤンの兄タクを誘拐してしまう……。長らくDVD化されなかったジャッキー・チェン主演のアクションドラマが、世界最長バージョンといわれる日本公開版でついに登場。監督も務めるサモ・ハン・キンポー扮する知的障害者の兄と、ジャッキー演じる熱血刑事の兄弟愛をフィーチャーした異色のストーリーで、カルトなファンを持つ。脚本はバリー・ウォン、製作はジミー・ウォング。日本語吹き替え音声、メイキング、公開前イベント用特別映像、予告編集などを収録した2枚組エディション。(松竹)


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●2008.11.28発売
『モンテーニュ通りのカフェ』(2006)
パリ8区の劇場前に店を構える“カフェ・ド・テアトル”を舞台に、そこに集う様々な人々のドラマを豪華キャストで描いた群像劇。監督は脚本家出身の女流監督、ダニエル・トンプソン。『ベルニー』『Enfermes Dehors』で監督・主演を務め、近年は売れっ子俳優として大活躍のアルベール・デュポンテルが、スランプに陥った有名ピアニストを演じている。その他の出演陣はセシル・ド・フランス、ヴァレリー・ルメルシエ、クロード・ブラッスールなど。(AMUSE)

『ぼくの大切なともだち』(2006)
ディナーの席で「お前の葬式には誰も来ない」と断言された薄情者のフランソワは、親友と呼べる人間を10日以内に連れてくる賭けをする。が、結局誰も誘えず、たまたま出会った人当たりのいいタクシー運転手ブリュノから、他人と仲良くなるコツを学ぼうとする……。 パトリス・ルコントが監督・脚本を手がけた人情喜劇。主演は『あるいは裏切りという名の犬』のダニエル・オートゥイユと、人気コメディアンのダニー・ブーン。(CCRE)

『猟奇的な彼女 in N.Y.』(2008)
韓国の大ヒット作『猟奇的な彼女』を、『24 -twenty four-』のエリシャ・カスバート主演でリメイク。相手役を演じるのは『チアーズ!』『父親たちの星条旗』のジェシー・ブラッドフォード。『世界でいちばん不運で幸せな私』のヤン・サミュエル監督が、初めて手がける英語作品でもある。(AMUSE)

『評決』(1982)
名優ポール・ニューマンがシドニー・ルメット監督と組んだ社会派ドラマの傑作。シンプルに削ぎ落とされた演出、デイヴィッド・マメットの無駄のない脚本、そして落ちぶれた弁護士を演じるニューマンの一世一代の名演が光る。ジャック・ウォーデン、ジェームズ・メイソン、シャーロット・ランプリングなど助演陣の顔ぶれも魅力的。DVDにはルメットの音声解説を収録。晩年のニューマンのコメントも、最後の方で少しだけ聞ける。再発売。(20世紀フォックス)


●2008.11.29発売
ビクトル・エリセ DVD-BOX
スペインの誇る寡作の名匠、ビクトル・エリセ監督の3作品を収めたDVD-BOX。永遠の傑作『ミツバチのささやき』『エル・スール』ニューマスター版と共に、エリセの監督デビュー作となった1969年製作のオムニバス作品『挑戦』(3本のうちの1本を監督)を初収録。(紀伊國屋書店)

『明治一代女』(1955)
伊藤大輔監督が新東宝で撮り上げた名作。川口松太郎の原作をもとに、柳橋芸者・お梅の悲恋を描く。若い歌舞伎役者に惚れ、その襲名披露のために金を工面しようとするお梅の前に、彼女を長年想い続ける男が現れ……。主演は木暮実千代、北上弥太郎、田崎潤。(紀伊國屋書店)

『毒婦高橋お伝』(1958)
明治初頭を舞台に、数奇な運命を辿った妖艶な女・高橋お伝の生涯を描いたピカレスクドラマ。監督は新東宝の職人・中川信夫。名作『東海道四谷怪談』でも中川監督と組んだ若杉嘉津子がタイトルロールを演じる。共演は丹波哲郎、明智十三郎、松本朝夫ほか。(紀伊國屋書店)

『トリコロール』コレクターズBOX
ポーランドの名匠クシシュトフ・キェシロフスキ監督の『トリコロール』三部作が、4枚組DVD-BOXで復活。HDリマスター版の『青の愛』『白の愛』『赤の愛』本編のほか、監督・主演女優へのインタビューなどを収録した特典ディスク(旧DVD-BOX特典と同内容)、解説ブックレットも同梱。(紀伊國屋書店)


<2008年12月以降リリースの注目タイトル>

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●2008.12.4発売
『ホット・ファズ ?俺たちスーパーポリスメン!?』(ユニバーサル・ピクチャーズ)
『いぬ』(ユニバーサル・ピクチャーズ)
『さらば友よ』(ユニバーサル・ピクチャーズ)
『地球に落ちて来た男』(ユニバーサル・ピクチャーズ)
『ハイランダー/悪魔の戦士』(ユニバーサル・ピクチャーズ)
『ニッケルオデオン』(ユニバーサル・ピクチャーズ)
『パリの灯は遠く』(ユニバーサル・ピクチャーズ)
『SPACED ?俺たちルームシェアリング?』DVD-BOX(ジェネオン)

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●2008.12.5発売
『ハイランダー ?ディレクターズカット版?』豪華版2枚組(ジェネオン)
『ハイランダー ?ディレクターズカット版?』通常版(ジェネオン)
『28週後…』特別編(20世紀フォックス)※低価格再発売
『カメレオン』(東映)
『関の彌太ッぺ』(東映)
『反逆児』(東映)
『血と砂の決斗』(東映)
『沖縄やくざ戦争』(東映)
『資金源強奪』(東映)
『マイ・サマー・オブ・ラブ』(アットエンタテインメント)
『パラサイトX』(アットエンタテインメント)
『ドキュメント「超」怖い話 ?都市伝説編?IV』(竹書房)
『阿呆遊戯 ブルース・リーを探せ!』(トランスフォーマー)

●2008.12.8発売
『トラ・トラ・トラ!』コレクターズ・ボックス(20世紀フォックス)

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●2008.12.10発売
『ダークナイト』特別版(ワーナーホームビデオ)
『ダークナイト』Blu-ray(ワーナーホームビデオ)
『悪客』(キングレコード)
『四騎士』(キングレコード)
『復讐武侠客』(キングレコード)
『多情剣客無情剣』(キングレコード)
『武侠怪盗英雄剣』(キングレコード)

●2008.12.12発売
『赤い風船』&『白い馬』デジタルニューマスター2枚組初回限定生産スーベニア・ボックス(角川エンタテインメント)

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●2008.12.17発売
「オズワルド・ザ・ラッキー・ラビット」限定保存版(ウォルト・ディズニー)

●2008.12.19発売
『子連れ狼』DVD-BOX 二河白道の巻(東宝)
『子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる』(東宝)
『子連れ狼 三途の川の乳母車』(東宝)
『子連れ狼 死に風に向かう乳母車』(東宝)
『エージェント・ゾーハン』(ソニーピクチャーズ)
『アクロス・ザ・ユニバース』デラックス・コレクターズ・エディション(ソニーピクチャーズ)
『遊星からの物体X』TV吹替版つき2枚組(ユニバーサル・ピクチャーズ)
『激突!』TV吹替版つき2枚組(ユニバーサル・ピクチャーズ)
『アメリカン・グラフィティ』TV吹替版つき2枚組(ユニバーサル・ピクチャーズ)
『ストリート・オブ・ファイヤー』TV吹替版つき2枚組(ユニバーサル・ピクチャーズ)
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』TV吹替版つき2枚組(ユニバーサル・ピクチャーズ)
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』TV吹替版つき2枚組(ユニバーサル・ピクチャーズ)
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』TV吹替版つき2枚組(ユニバーサル・ピクチャーズ)
『大空港』TV吹替版つき2枚組(ユニバーサル・ピクチャーズ)
『大地震』TV吹替版つき2枚組(ユニバーサル・ピクチャーズ)
『フィールド・オブ・ドリームズ』TV吹替版つき2枚組(ユニバーサル・ピクチャーズ)
『世にも不思議なアメージング・ストーリー』シーズン1 DVD-BOX(ユニバーサル・ピクチャーズ)
『テネイシャスD 運命のピックをさがせ!』プレミアム・エディション(ジェネオン)

●2008.12.24発売
『片腕マシンガール』(2枚組)(日活)

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●2008.12.26発売
『魚からダイオキシン!!』(ジーダス)

●2009.1.1発売
『クライマーズ・ハイ』デラックス・コレクターズ・エディション(ソニーピクチャーズ)

●2009.1.7発売
『屋敷女』アンレイテッド版(キングレコード)
『悲しみが乾くまで』スペシャル・エディション(角川エンタテインメント)
『独白するユニバーサル横メルカトル Egg Man』(ポニーキャニオン)
『告発のとき』(ポニーキャニオン)
『ターミネーター/サラ・コナー・クロニクルズ《ファースト・シーズン》』Vol.1(ワーナーホームビデオ)

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●2009.1.9発売
『ハプニング』特別編(20世紀フォックス)
『シティ・オブ・メン』スペシャル・エディション(ポニーキャニオン)

●2009.1.21発売
『ターミネーター/サラ・コナー・クロニクルズ《ファースト・シーズン》』DVD-BOX(Vol.2?5)(ワーナーホームビデオ)
『ターミネーター/サラ・コナー・クロニクルズ《ファースト・シーズン》』Blu-ray BOX(ワーナーホームビデオ)
『歩いても 歩いても』(バンダイビジュアル)
『花と嵐とギャング』(東映)
『顔役(石井輝男)』(東映)
『異常性愛記録 ハレンチ』(東映)
『実録三億円事件 時効成立』(東映)
『大脱獄(石井輝男)』(東映)
『暴力戦士』(東映)
「ミッキーマウス B&Wエピソード VOL.2」限定保存版(ウォルト・ディズニー)

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●2009.1.23発売
『12人の怒れる男』(東宝)

●2009.2.21発売
『ランボー 最後の戦場』コレクターズ・エディション(ポニーキャニオン)
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『パブリック・エナミー・ナンバー1』(2008)

『パブリック・エナミー・ナンバー1』
原題:Mesrine: L'instinct de mort[Part1]、
Mesrine: L'ennemi public n° 1[Part2](2008)

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 東京国際映画祭2008コンペティション出品作品。パリのクリシーに生まれ、1960?70年代にかけて強盗・誘拐・殺人・脱獄とあらゆる犯罪を重ねた実在のギャングスター、ジャック・メリーヌの半生を描いた実録犯罪映画。“公共の敵ナンバーワン”と呼ばれ、権力を敵に回して破天荒な生きざまを貫いた男を、ヴァンサン・カッセルが熱演している。2部構成・全4時間6分という力作だ。

 ただ、つまらない。4時間もの尺をどう見せていくかという工夫もなく、単に長いだけで普通のギャング映画にしかなってない。たとえば『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ《完全版》』(1984)『ゴッドファーザーPartII』(1974)のように、長尺作品ならではのじっくりしたシーン演出とか、思いきった時間構成をしてやろうとかいう大胆な試みがあれば、もっと面白くなったと思う。あるいは『裏切りの闇で眠れ(暗黒街の男たち)』(2007)みたいに、イヤガラセまがいの残虐描写をガンガン入れたり、何かしら目の覚めるような特色があればよかったのだけど、それも見当たらず。まあ、ヘタしたらR指定になりそうなセックス&バイオレンス描写も散りばめられてはいるけど、総じてパンチに欠ける。TVのドラマスペシャルか、ギャング映画2本立てと大して印象が変わらず、ちょっと映画的な意欲に乏しい気がした。

 「とにかくジャック・メリーヌという男の人生がそのままでも充分に面白すぎるから、快調に見せていけば観客も4時間ついてくるよ」という作り手の思い上がり、題材への依存が、傑作に化ける可能性を本作から奪ってしまった。だから、それなりにテンポよくは作ってあるものの、演出が一本調子なのでだんだん飽きてくる。後半はもう、錚々たる助演陣がどこでどんな役で出てくるか、という興味でしか付き合っていられない。同じような時代背景で、作りも似たような映画だけど、イタリアのミケーレ・プラチド監督の『野良犬たちの掟(犯罪小説)』(2005)の方が、ずっと好感が持てた。というか、かなり影響されてるような気がする。

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 どちらかというと、ずさんな暗黒街ものでしかない第1部『L'instinct de mort』よりも、メリーヌが一匹狼の反体制主義者と化していく第2部『L'ennemi public n° 1』の方が面白かった。『ジェヴォーダンの獣』(2001)でもカッセルと共演していたサミュエル・ル・ビアンが強盗仲間のアルドワン役で登場し、『フロンティア』(2007)での度肝を抜く変貌ぶりから元の姿に戻っていて、ひと安心。売れっ子マチュー・アマルリックは、ストイックで神経質な脱獄のプロ、フランソワ・ベスを異様な眼力で妙演。作品に効果的なアクセントを添えている(だから彼が途中退場してしまうと、映画がどんどんもたなくなっていく)。

 ハッキリ言って、出ている俳優のファン以外は、観ても観なくてもどうでもいい作品。スタッフが誰とか全然チェックせず観に行ってしまったのだけど、監督はあの凡作『アサルト13/要塞警察』(2005)のジャン=フランソワ・リシェだった。くそう、知ってたら観なかったのに……。

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「TRASH-UP night」ファイナルはハロウィン開催!!

 僕も寄稿させてもらっているファンジン「TRASH-UP!!」主催のライブ&映画上映イベント、「TRASH-UP night」がついに最終回を迎えることになりました。といっても雑誌が廃刊になるわけではなく(第2号も絶賛準備中!)、イベントもまた違うかたちで継続していくそうですが、とりあえずライブ+DJ+映画上映ぶっ続けオールナイトという無茶なスタイルでの開催は、今回がラストになるとのこと。

 開催日はハロウィン、10月31日の夜10時から翌日の朝5時まで。場所は渋谷の「青い部屋」です。ハロウィンなので仮装割引あり。おなじみDARKSIDE MIRRORSが超かっこいいライブを繰り広げてくれるほか、DJには中原昌也さんや2 MUCH CREWも参加。今回はやや早めにスタートして、映画ライターさんたちによるトークショーもあります。お題は「2008年のホラー映画総括!」。他人事のように書いてますが、僕もドサクサに紛れて出させてもらいます。でも今年公開のホラー映画、あんまし観てないんで何を喋ってよいやら……。まあ僕はともかく、山崎圭司さん伊東美和さん真魚八重子さんという他の皆さんの顔ぶれが凄いので、ぜひ遊びに来てください。

 覆面ホラー映画上映には、ハロウィンにうってつけの「あの作品」が登場するとか。虫スウィーツもあるよ!

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TRASH-UP night vol.9
HORROR MAYDAY '08


2008年10月31日(金)夜10時?(翌5時終演予定)
会場:渋谷・青い部屋

「TRASH-UP!!」が贈るハロウィン・パーティー!!
血みどろのホラー映像をバックに、モンスター・バンドたちが朝までライブを繰り広げる!!
もちろん、ホラー映画の覆面上映もあり!

TALK:「2008年のホラー映画総括!」
 出席者/山崎圭司、伊東美和(ゾンビ手帖)、真魚八重子、岡本敦史
LIVE:DARKSIDE MIRRORS and ...
DJ:Helter&Skelter、ぽえむ&YO マイキー(2MUCH CREW)、中原昌也

話題の虫スウィーツも販売 !!
前売1500円  当日2000円(入場時にドリンク代として、別途500円頂きます)
※仮装してご来場の方は前売り料金で入れます。

『ロード オブ ライブ』(2008)

『ロード オブ ライブ』(2008)

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 7年ぶりの新作オリジナルアルバム「すべて時代のせいにして」を完成させた泉谷しげるが、各地でライブを敢行する姿を記録した音楽ドキュメンタリー。ただし、演奏する場所はライブハウスやステージでなく、路上だったり線路際だったり、川岸だったり川の中だったり、映画館だったり教会だったりする。時には単身ギター1本で、また時にはバンドメンバーを率いて、その場に居合わせた通行人や観衆をパワフルな狂騒へと巻き込んでいく。まさしく路上の歌い人と化した泉谷しげると仲間たちが繰り広げる、自由で型破りな道行きを綴るロードムービーだ。これは楽しい。

 監督は泉谷しげる本人が務め、プロデューサーも兼任。TBSで放映された音楽番組「R?ゼロ」用に撮影された映像と、自身のスタッフによる追加撮影部分によって構成されている。10月初めのオールナイトイベント「60×60」でDVDが先行発売され、劇中にも登場する黄金町シネマ・ジャックで初めて劇場公開された。多分、これからもツアー先などで上映イベントやDVD販売があるのではないだろうか(今のところ一般発売はされてない模様)。

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 “ロード オブ ライブ”とは、還暦を迎えた泉谷しげるが掲げる新たなライフワーク。簡単に言うと「町おこしツアー」だ。様々な表情を持つ町々の個性に注目し、その町の歴史や特色を知り、綿密なロケハンと現地の自治体とのコミュニケーションを経てライブを行い、地域の活性化に繋げようという試みなんだとか。同時に、自分の歌がその町や人々の季節となり得るかをテーマに、音楽を町へ放し、空に返す行為でもあるという。しかし、映画ではそういった説明はほとんど語られず、モノローグも最低限に抑えられ、ただその一見破天荒でゲリラ的なライブ活動の数々がテンポよく綴られていく。多くの言葉を弄するより、全てがアクションで示されるのが清々しい。市井の情景を演奏の場として、パフォーマーと聴衆の間にある隔たりがとっぱらわれていくさまは、映像だけで十二分に伝わる。

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 圧巻はやはり、4年に一度開かれる三社祭に沸く『青べか物語』の町・浦安に乗り込み、川べりでライブを敢行した際の映像。川の両岸と橋の欄干に張りついた祭りの大観衆と共に、「舞いだ!」コールを連呼するダイナミックな盛り上がりが圧倒的だ。そして、盛大に桜散る目黒川の底に下り、バンドメンバーと共に「春夏秋冬」を演奏するシーンも美しい。個人的にもよく通る場所で、桜の季節になると「これ川底から見たら綺麗なんだろうなあ」と思っていた景観でもあるので、なんだか嬉しかった。

 同時に新作アルバムのレコーディング風景も映し出される。とにかく妥協を許さず、それでいてスタジオ録音が嫌いで、3日間で収録を済ませたというのが凄い。ミュージシャンの演奏に満足いかなければ容赦なく怒号を上げ、出前ピザを注文すれば頼んだはずのイモが来てない! と言ってキレるなど、いまだ衰えぬ凶犬ぶり(?)もしっかり見せてくれる。最近はTVドラマでの俳優業などのおかげで、優しいおじいちゃん的なイメージが強くなってしまったが、なんのなんの、相変わらずリアルに面倒なオッサンであったという事実が分かって嬉しい。

 イモ事件はともかく、基本的にその怒りは「いいものを作る」「いい音を出す」というアーティスティックなこだわりから発生しているものだ。イメージと現実の齟齬からくる苛立ちが常にあり、そこで手前勝手なことをする奴、人の言ったことを聞けない奴、妥協と怠慢で音楽を台無しにする奴は許せない。映画の前半には、7年前に行われたライブ公演後に「ちゃんと演奏しろ!」とベーシストの横っ面をひっぱたく映像も挿入される。最も荒れていた時期の自分を振り返るように。

 そして、今また“ロード オブ ライブ”というかたちで演奏を続ける泉谷しげるの姿は、どこか心穏やかで、リラックスして音楽を楽しんでいるように見える。悪い意味で「丸くなった」というのではなく、自分の思う音楽ができているという手応えがあるからではないだろうか。屋外で演奏すればもちろん音質の限界やハプニングといった不自由さは免れないが、それを超えた開放感と高揚感がきっとあり、その清々しさが映像にも表れているように思える。だから、『ロード オブ ライブ』は音楽映画として、観ていてとても気持ちがいい。

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 池尻の専門学校で個展とミニライブを行ったり、黄金町で謎の金魚おじさんに出会ったり、ゲリラ豪雨に襲われたりしながら、最後に辿りつく場所は横浜の教会。そこで泉谷しげるはアルバムにも収録されていない新曲「頭上の脅威」を、荘厳なパイプオルガンの音色をバックに歌いあげる。今の世界と人への思いを切々と吐露するような、祈りのようなその歌をもって、映像の中での旅はひとまず締めくくられる。しかし現実の“ロード オブ ライブ”ツアーはいまだ継続中だ。次は一体どの町へ現れるのだろうか。

 黄金町シネマ・ジャックでの上映前にはミニライブが行われ、劇中でも流れる「業火」「すべて時代のせいにして」「春夏秋冬」「頭上の脅威」「時よ止まれ、君は美しい」の5曲が演奏された。アコースティック・ライブなのかと思っていたら、ちゃんとPAもドラムセットも入っていて、5人編成バンドで爆音演奏してくれたので凄く楽しかった。正直、『戦後最大の誘拐 ─吉展ちゃん事件─』(1979)を観るのが目当てで来ていたので、思いっきりハネるには心の準備が足らなかったけど……。それはともかく、さっきまで盛り上がっていた曲が映画の中でまたすぐに聴けるのは、なんだか嬉しかった。

 でも、やっぱりライブの方が断然いい。誰か知り合い誘って行きゃよかった。

・Amazon.co.jp
CD「すべて時代のせいにして」(通常版)
CD「すべて時代のせいにして」プレミアムセット(DVD付)

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『戦後最大の誘拐 ─吉展ちゃん事件─』(1979)

『戦後最大の誘拐 ─吉展ちゃん事件─』(1979)

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 昭和38年(1963年)に東京・入谷で起きた幼児誘拐殺人事件を題材にしたTVムービー。本田靖春のノンフィクション小説『誘拐』を原作として、映画『あこがれ』(1966)やTVドラマ『傷だらけの天使』(1974?75)の恩地日出夫が監督し、泉谷しげるが犯人役で本格的な役者デビューを飾った。テレビ朝日「土曜ワイド劇場」放映時には視聴率26%という高い数字を叩き出したが、諸般の事情でソフト化されず、長らく幻の作品となっていた。

 それが今、横浜・黄金町で行われている“黄金町完全無罪フェスティバル 泉谷しげるが来るンだから大目に見ろよ!祭り”の一環として、泉谷しげる監督最新作『ロード・オブ・ライブ』(2008)と共に、シネマ・ジャック&ベティで2本立て上映されている。せっかくなので、ライブ&トークつきの回を観に行ってきた。上映前には、主演を務めた泉谷しげる本人の口から、作品についての解説や撮影当時のエピソードが語られた。

 吉展ちゃん誘拐事件が起こったのは、高度経済成長期の真っ只中、東京オリンピックの前年。事件の模様はメディアで大きく報じられ、ニュースの視聴率は59%にも達した。だが、解決したのは発生から2年3ヶ月も後のことだった。犯人は30歳の時計修理工、小原保。福島県の寒村に生まれ、幼い頃から足に障害を患う彼は、上京して時計職人として働いていたが、借金苦に陥って進退窮まっていた。彼は実家に帰って金を無心しようとするが、門戸を叩く勇気も出ず、野良犬のごとく村内を数日間さまよい、そのまま帰京。営利目的の誘拐を思いつき、近所の公園で遊んでいた4歳の男の子・吉展ちゃんを連れ出して、墓地で首を絞めて殺害した。遺体は適当な墓に隠し、それから男の子の両親に身代金50万円を要求。まんまと金を奪い、17万円足らずの借金を返済したあと、年上の内縁の妻と再出発を夢みた。しかし、警察が脅迫電話の録音テープを公開し、小原の知人や肉親たちがラジオでその声を聞いた時から、彼の運命は狂い始める……。

 恩地日出夫監督は、“戦後最大”と冠された誘拐事件の真実を、つとめて冷徹な演出で暴いていく。それは、悲しいほどちっぽけな男が、どうしようもなく安っぽい動機から起こした犯罪が、解決までに2年3ヶ月を要する難事件となっていく数奇な過程だ。ある種、デイヴィッド・フィンチャー監督の『ゾディアック』(2007)とも通じるものがある。しかし、視点の置き場所は正反対だ。難航する捜査の過程や、被害者とその家族の日常などは、ほとんど描かれない。犯人から自白を引き出した鬼刑事の執拗な取り調べも、この作品ではドラマ的な山場とはならない。ただ、どんな男がその罪を犯したのか、彼が罪を認めるまでどんな日々を生きたかを、厳しく凝視するだけだ。

 東宝で内藤洋子主演の青春映画などを手がけていた恩地監督は、70年代からドキュメンタリーの世界へと傾倒。テレビマンユニオンの初期メンバーとして活躍し、長寿番組「遠くへ行きたい」の演出などを手がけた後、本作『戦後最大の誘拐 ―吉展ちゃん事件―』で「ドキュ・ドラマ」という手法を確立した。だから劇中の登場人物は、全て実名。ロケ撮影も全て現地で行われ、えも言われぬ生々しさに溢れている。その中で浮き彫りになるのは、急速に変化を遂げる時代から取り残されていく者、資本主義社会の底辺でモラルも愛情も失っていく者の悲劇だ。かといって安易な共感などは抱かせない。いたずらに犯人の行動心理へと分け入ったりはせず、感情を退けたクールな目線で、ただ見つめるのみだ。

 主役に抜擢された泉谷しげるは、まさしく野良犬のような男として犯人・小原保を演じ、実に素晴らしい。哀愁も憐憫も一切背負わず、ただダメになっていく男の姿を、最小限の演技でリアルに演じている。その自然体の堕ちっぷりが圧巻だ。終盤、刑務所へ面会に来たかつての内縁の妻に「おばさん」と声をかける時の表情は忘れ難い。彼が罪を悔いたり、改心したりする姿を、最後まで映さないのもいい。

 その脇を固める役者陣の顔ぶれも魅力的だ。中でも小原の内縁の妻を演じる市原悦子が絶品。ダメ男に同情と母性愛をかたむける飲み屋の女将というキャラクターが、これ以上ないくらいハマッている。『青春の殺人者』(1976)の母親役に並ぶ名演だと思う。その他、兄・保を嫌っている末弟役の風間杜夫、借金取り役の殿山泰司、2人組のヤクザ役の長谷川弘と阿藤海、吉展ちゃんの母親役の音無美紀子、刑事役の芦田伸介など、錚々たるメンツが味わい深い演技を見せている。芦田伸介は、同じく吉展ちゃん事件を題材にした東映作品『一万三千人の容疑者』(1966)でも、捜査班の刑事を演じていた。ナレーターを務めたのは、恩地監督とは「遠くへ行きたい」でも組んでいた伊丹十三。

 映像は全編、凍えるような寒色系のトーンで統一され、明るさもギリギリまで絞って、昭和38年当時の町の空気感を再現。ロケ現場でも「当時と違うから」といって町中の灯りを消させたそうだ。昭和の濃密な闇に包まれた映像は、TVムービーというよりは完全に映画のルックである。あまりに画面が暗すぎるため、完成後もしばらくはオクラ入りになったとか(もちろん内容面での問題もあったらしいが)。時代色の再現もかなり細かい。都電や国鉄の出てくる場面も、ちゃんと旧い車両を使って撮っているのには驚いた。

 吉展ちゃんの殺害シーンも、まさにその犯行現場で撮影されたという。その近くには吉展ちゃん本人の墓があり、さすがの泉谷しげるも「あんたには人の心があるのか!」と監督に抗議したが、「そういう君にはあるのか」と返されて結局は折れたんだとか。問題の絞殺シーンは、引きの1カットで犯人の背中側から映したごく簡潔なものだが、その話を聞いたあとでは妙な凄みを感じさせる。「鼻から少し血が出ていたので、手で拭いております」といった言葉を淡々と語る、犯行供述書をもとにした主人公のモノローグも、異様なムードを生んでいる。

 撮影スタッフは黒澤組の強者揃いだったので、かなり無茶な要求が飛び交う荒っぽい現場だったらしい。早朝の場面を撮るために、買い物客で賑わう夕方の商店街を通行止めにしたこともあり、群衆から怒号が上がるたびに撮り直し。泉谷さんも「映画のスタッフってのは本当に無礼でロクなもんじゃないな」と思ったとか。ちなみに黒澤組と言えば、小原が犯行のヒントにしたと言われる『天国と地獄』(1963)のポスターも、劇中にしっかりと登場する(予告編を見て思いついただけで、映画本編は観ていないそうだが)。

 映像の質感といい、演出といい、役者の演技といい、本作はいわゆる実録犯罪ドラマの中でもベストの出来ではないだろうか。とにかく画面に張りつめる寒々しいリアリティが凄まじい。そこには「霊気」みたいなものも漂っているように思える。徹底したドキュメンタリー・タッチを貫いたことで、加害者と被害者、その両方の鎮魂の碑となり得た、稀有なフィルムなのではないか。

 個人的には泉谷さんというと、1992年頃にBS2で放映されていた映画番組「ヤングシネマパラダイス」で、長田綾奈と一緒に司会をやっていたのが印象深い。トークショーと映画の二部構成で、『地球に落ちて来た男』も『鉄男/TETSUO』もこの番組で観た。自分にとっては映画にのめり込む大きなきっかけになった番組だ。その中で「泉谷さんの出た実録犯罪もの、よかったですよね」みたいな話が何度か出てきて、当時はそれがTVムービーだとは知らず「そんな映画あるのかな?」としばらく謎のままだった。今回ようやく、それも大好きな黄金町の映画館で(しかもライブつきで)観ることができて、嬉しかった。

・Amazon.co.jp
原作本「誘拐」(ちくま文庫)

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『シューテム・アップ』(2007)

『シューテム・アップ』
原題: Shoot'em Up(2007)

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 まあマンガ映画として観ればねー、というスタンスならそこそこ楽しめる大馬鹿ドンパチアクション。カッコイイというよりは完全にギャグなので、真面目なアクション映画好きにはあまり薦めない。

 元々、B級映画畑でラブコメやホラーを撮っていた監督のマイケル・デイヴィスが、「こんなガンアクションがやりたいんだ!」という半分妄想・半分プレゼンのようなつもりでアニマティックス(映像コンテ)を自主制作し、それがニューラインシネマの重役連の目にとまって映画化が実現したというのだから、ある意味アメリカン・ドリームである。ただしその内容を見ると、ハリウッドの慢性的ネタ不足、溺れるものはワラをも掴む的などんづまり状況の方が、ひしひしと伝わってきてしまうが。

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 ボンクライズム溢れる見せ場の数々はいちいちツッコミどころ満載で、そのうち「え?」とか思うのも疲れてくる。頭のなかで考えてる分には楽しかったろうけど、実際やってみるとスピード感にもカッコよさにも欠けるし、なんだかなあ……と思えてしまうところも多々あり、お世辞にも全編息もつかせぬ展開などとは言えない。原案・監督・脚本を手がけたデイヴィスは、スタイリッシュな映像を演出できるセンスも力量も持ち合わせておらず、ひたすらチャイルディッシュな拳銃遊びに明け暮れる。男のロマンティシズムや美学といったものには興味がないようで、公園で撃ち合いごっこに興じる小学生と大して変わらない。だから、クールでスマートなガンアクションを本気で期待したりすると途中で辟易すると思うし、全世界に存在するジョン・ウー学校の生徒さんたちが観たら「校長に謝れ!」とクラス中から総スカンを受けることだろう。

 逆に、その無邪気さや底の浅さを独特のテイストとして認めてしまえば、それほど腹も立たない。ここまで潔く物語性だのキャラクターの内面だの葛藤だのを捨て去り、ひたすらマンガ的な馬鹿アクションと薄っぺらいギャグを数珠繋ぎに繋げていくだけの映画も、なかなか見られるもんじゃない(そういう意味では、捻ったストーリー展開を無理に織り込もうとして変調を誤った感のある『ウォンテッド』より、作品の出来はともかく、観終わってスカッとするのはこっちかもしれない)。メイキング映像に出てきた監督は、よく喋る陽気なデブの映画オタクで、作品とのイメージが気持ちよく合致する人物であった。まあ、よほどのことがない限り、次回作は観ないだろうけど。

▼撮影現場で指示を出している監督のマイケル・デイヴィス
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 いつもニンジンをかじっている主人公のガンマンを演じるのは、我らがクライヴ・オーウェン。こんなダメ映画に出るくらいなら、マイク・ホッジス監督と一緒に新作やってくれよ! と思わずにいられないが、まあ色々と事情があったのだろう(ギャラとか)。しかし、ここまで中身のないキャラクターを、これほど堂々と、カッコよく、気取らず、しかも空っぽのままに演じきれる役者は彼だけだ。とことん虚無的なヒーローを演じさせたら、クライヴ・オーウェンの右に出る者はいない(一時期『007』にキャスティングされかけたこともあるが、その役者的資質からいうと、ジェームズ・ボンドを演じるにはあまりにも本気で空虚すぎるのだ)。ところで、メイキングの中で監督が「クライヴ・オーウェンは世界一のアクションスターだよ! 特に『ルール・オブ・デス/カジノの死角』の彼は最高だった!」とよく分からない賛辞を送っていたので、いいかげん日本でも『ルール・オブ・デス』DVD化してくれないだろうか。>クロックワークスさん

 ポール・ジアマッティの開き直った変態悪役演技も気持ちよさそうで楽しい。特に死んだ女の乳をもむシーンの恍惚とした表情が素晴らしく、『アンダルシアの犬』(1928)の1シーンを彷彿とさせる。モニカ・ベルッチも、もう何度やったか分からない娼婦役をさらりと演じ、ベテラン添え物女優の風格を漂わせている。いちばん大人だなあと思ったのは、メイキングで全員が「喋ることねえな……」って感じなのに、彼女だけしっかり映画の魅力について語っていたところ。

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 この映画はカナダのトロントで撮影されているので、現地の映画人も多く参加している。銃器会社の社長ハマーソンを演じているのは、スティーヴン・マクハティ。『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(2005)の冒頭に出てくる強盗殺人犯コンビの片割れ、そして『明日なき銃弾』(1978)の熱演などで、一部の映画ファンの間では印象深い性格俳優である。はっきり言って、本作の中ではいちばんカッコイイ(そのカッコよさをイマイチ使いきれてないのが、監督の力量のなさをまた感じてしまうところだが)。『ヒストリー・?』でマクハティの若い相棒を演じたグレッグ・ブリックも、主人公と空中ガンファイトを繰り広げるSP役で登場。そして、本作の衣装デザインを手がけているのはデニース・クローネンバーグ。言うまでもなくデイヴィッド・クローネンバーグ作品の常連スタッフであり、監督の姉である。

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 まあ、DVDレンタルで観て「くっだらねえなあ」と笑う分には、あまり損した気持ちにはならないと思う。それでもためらいがあるなら、半額サービスデーにでも。

・Amazon.co.jp
DVD『シューテム・アップ』
Blu-ray Disc『シューテム・アップ』

【“『シューテム・アップ』(2007)”の続きを読む】

『僕らのミライへ逆回転』(2008)

『僕らのミライへ逆回転』
原題:Be Kind Rewind(2008)

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 期待外れ。アイディア100点・演出35点みたいなハンパな出来だった。ミシェル・ゴンドリー監督の喜劇センスのなさには、ほとほと呆れ果てた。

 VHSしか置いてない時代遅れのレンタルビデオ屋で、ある日テープが全てオシャカになってしまう。困った店員とその友人は、苦し紛れにビデオカメラを使って即席リメイク映画を作り始める……というストーリーの着想は素晴らしい。でも、それをコメディとして活かしきれていないのだ。とてつもなくバカバカしい話のはずなのに、語り口がたどたどしくて、どうにも弾けきらない。はなっから人情ものに寄りすぎているのもどうかと思った(序盤は軽い伏線程度にして、あとで方向転換したっていいのに)。ジャック・ブラックやモス・デフが演じるキャラクターの造形も、紋切り型でインパクトに欠ける。このキャストと筋書きなら、いくらでも面白くできるところでそうしない歯がゆさ、演出力不足が終始つきまとう映画だった。

 見どころがないわけではない。製作費10円レベルで、いかにして『ゴーストバスターズ』や『ラッシュアワー2』をリメイクするか? という無謀なトンチを描く部分は、この映画における最大の見どころ。ボンクラ2人組のひたむきな努力と奇想天外な発想によって再現されるのは、あらゆる特殊効果や映画語法の原点となったプリミティヴな映像トリックの数々だ。デジタル全盛時代の今、作り手も観客も忘れがちな映画の原初的な楽しさを、チープな素人ビデオ映像を通して観客に思い出させてくれる。それらのアイディアはとても秀逸だし、特に中盤、主人公たちがリメイクビデオを量産していく過程をワンカットの長回しで撮ったシーンは、ゴンドリーの本領発揮と言える名場面だ。

 ただ、そういった単発的な思いつき、奇抜な映像トリックを考える才能には秀でているものの、映画全体の流れ、シーンの繋がりなどに関しては、やっぱり未熟としか言いようがない。要するに「おもしろビデオ作家」なのである。だから映画っぽくない映画……キテレツな画の連なりで物語を成立させた『エターナル・サンシャイン』(2004)のような作品や、PVサイズの短編がいちばん向いているのだ。

 感動的であるはずのクライマックスも、思ったほどは盛り上がらない。ヘタだから。何を撮っても映画にならない人間が、映画愛を語ることの虚しさが、逆にひしひしと伝わるラストになってしまった。今回ばかりは原案とか特殊効果だけ担当して、演出や脚本は他の人に任せた方がよかったのではないか。

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 そもそもネタにする作品のセレクトがぬるい! まあ、映画オタクのために作ったわけではなく、日々娯楽を求めてビデオ屋にやってくる市井の人々を描いた映画だから、別にいいんだけど。ミシェル・ゴンドリーはオタクではないので、クエンティン・タランティーノやケヴィン・スミスのような熱い映画愛を期待して観に行くと、物足りなく感じるだろう。レンタルビデオ屋そのものに対する愛着や郷愁も希薄だ。

 ここ最近、日本のTSUTAYAなんかでもVHSが次々と排斥されていて、DVD化されていないマイナー作品や古典作品を観るのがおそろしく困難になっている。そんな状況で、この映画が大々的に宣伝されているのを見ると、やや複雑な気持ちになる。

 ちなみに、本作でいちばんマニアックなタイトルとして登場するのが、1940年代に活躍した黒人エンターテイナー総出演のミュージカル『ストーミー・ウェザー』(1943)。その題名が、大手レンタル店で働く店員の映画知識を測ろうとするダニー・グローヴァーの台詞として出てくるところは、なかなか気が利いている。この映画で見事なタップダンスを披露するニコラス兄弟の1人、ファヤード・ニコラスは、アダム・リフキン監督の傑作『Night at The Golden Eagle』(2002)にも出演していた。
 
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『厳重に監視された列車』(1966)

『厳重に監視された列車』
原題:Ostre sledovane vlaky(1966)

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 世界でいちばんよくできた映画のひとつではないか、と個人的に思っている傑作。アカデミー賞外国語映画賞も獲得した、チェコのイジィ・メンツェル監督の長編デビュー作である(TV放映題は『運命を乗せた列車』)。とにかく見事な艶笑喜劇で、童貞少年の悶々をコミカルかつ切実に描いた青春映画でありつつ、巧みな社会風刺も織り込まれている。しかも、とてつもなくシンプルかつスマートで、愛嬌豊かな名作だ。3年前のチェコ映画祭で観た時は、あまりの面白さと完成度の高さに面食らってしまった。現在、渋谷のシネマ・アンジェリカで開催中の「Ahoj! チェコ映画週間」で10月10日まで上映されているので、時間がある人はぜひ観に行ってほしい。(追記:12月13日?19日、日比谷シャンテ・シネ3でも1週間のみ上映!)

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〈おはなし〉
 ナチスドイツ占領下のプラハ近郊の村。鉄道員の息子ミロシュは、信号係見習いとして小さな駅で働き始める。女ぐせの悪い先輩、間抜けな駅長、色っぽい女性職員などに囲まれて、だんだんと大人の世界を知っていくミロシュ。ある晩、彼は恋人のマーシャと一夜を共にするが、“肝心なこと”をできないまま朝を迎えてしまう。童貞を捨てられなかったショックで自殺を図ってしまうミロシュ。一命をとりとめた彼は、医師に「年上の女性と付き合ってみたらどうか」とアドバイスされ、相手を探し始める。そして、先輩の誘いでレジスタンス運動に協力することに……。

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 原作はチェコ文学界の代表的作家、ボフミル・フラバル。脚本はイジィ・メンツェルとフラバルが共同で執筆した。メンツェルの演出は優しさと辛辣さを兼ね備え、どこかファンタジックで寓話的。そしてたまらなくエロティックだ。後半に登場するレジスタンスの合言葉「勝利の女神(ヴィクトリア・フレイヤ)」のくだりの、なんとさりげなく秀逸で美しいことか。スタンダードサイズを巧みに活かした撮影も素晴らしく、全ての構図がことごとくキマッている。本当に豊かな映画を観ている、という気分にさせてくれる。

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 キャスティングも完璧。悩める主人公を好演するヴァーツラフ・ネツカージは、おどおどした佇まいとあどけない童顔が監督のメンツェルにそっくり。政府から20年間も上映禁止処分をくらった同監督の傑作『つながれたヒバリ』(1969)にも出演している。チョイ悪な先輩を演じるヨゼフ・ソムルも最高だ。まさしく「女神」のような美貌のナジャ・ウルバーンコヴァーを始め、女優陣も魅力的。メンツェル自身も、うさんくさい青年医師役で顔を見せている。

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 ラスト、全てを吹き飛ばす爆風の迫力は、チェコ・ヌーヴェルヴァーグのこぢんまりしたイメージをも豪快に吹き飛ばす。チェコ映画界のトップランナーが、ミロシュ・フォアマンでもなくヴェラ・ヒティロヴァでもなく、イジィ・メンツェルだった時期が確実にあるのだ。まさに非の打ちどころのない傑作。現役童貞も元童貞も、思わず憧れてしまう男子の一生がここにある。

・DVD Fantasium
DVD『厳重に監視された列車(運命を乗せた列車)』(米国盤・リージョン1)

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