Simply Dead

映画の感想文。

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欲しいDVDリスト・海外編[2008.4+α]

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円高大歓迎の洋盤DVDリストのお時間です。今回は4月発売の海外盤から個人的に「これは!」と思うものをピックアップ。各商品タイトルのリンク先はDVD Fantasium、Amazon.com、Amazon.co.ukなど各国の通販サイト。


●発売中
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『秘密殺人計画書』The List Of Adrian Messenger (1963)
英国盤(PAL)。フィリップ・マクドナルドの小説『ゲスリン最後の事件(a.k.a.エイドリアン・メッセンジャーのリスト)』を、ジョン・ヒューストン監督、ジョージ・C・スコット主演で映画化した作品。スコットランドヤードに勤める主人公が、友人から1枚のリストを渡され調査を頼まれるが、そこに載っていた人々はいずれも事故死しており、友人もまた謎の言葉を遺して死んでしまう……。リストに載った人々を演じているのはカーク・ダグラス、ロバート・ミッチャム、バート・ランカスター、フランク・シナトラなどなど、豪華な顔ぶれ。(Paramount Home Entertainment)


●2008.4.1発売
『ソウルサバイバー』Sole Survivor (1982)
米国盤。飛行機事故で1人だけ生き残ってしまった女性が、死者たちに襲われる……。『恐怖の足跡』の翻案にして『ファイナル・デスティネーション』の元ネタとなった、トム・エバーハート監督のカルトホラーが初DVD化。リマスター本編、主演女優とプロデューサーによる音声解説、キャストインタビューなどを収録した豪華盤。(Code Red/Navarre Corporation)


●2008.4.3発売
『ミラクル7号』長江7號 (2008)
香港盤。チャウ・シンチーの3年ぶりとなる監督・主演作が早くもDVDリリース。貧乏な親子と役立たずの地球外生命体の交流を描いたSF感動巨編。Blu-rayも同時発売。英語字幕入。(ERA Home Entertainment)


●2008.4.8発売
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『Chromophobia』 (2005)
英国盤(PAL)。ある裕福な家族の崩壊劇を、豪華キャストで描いたドラマ。出演はペネロペ・クルス、レイフ・ファインズ、リス・イヴァンス、クリスティン・スコット・トーマスなど。監督はレイフの妹で『オネーギンの恋文』に次ぐ長編第2作となるマーサ・ファインズ。タイトルの“Chromophobia”とは「色彩嫌悪症」という意味だとか。(Momentum Pictures)

「Mike Leigh Collection」
英国盤(PAL)。マイク・リー監督の代表作をまとめたDVD-BOX。劇場長編デビュー作『Bleak Moments』を初め、『Meantime』『ハイ・ホープス/キングス・クロスの人々』『ライフ・イズ・スウィート』『ネイキッド』『秘密と嘘』『トプシー・ターヴィー』『キャリア・ガールズ』『ヴェラ・ドレイク』『人生は、時々晴れ』の計10本を収録。(Spirit Entertainment Ltd)

『バロン』The Adventures Of Baron Munchausen: 20th Anniversary Edition (1989)
米国盤。「ほらふき男爵の冒険」を映像化したテリー・ギリアム監督の一大ファンタジー絵巻。DVDでは初めてリリースされる豪華版で、ギリアムと脚本・出演のチャールズ・マッキーオンによる音声解説、メイキングドキュメンタリー、削除されたシーン、撮影されなかったシーンのストーリーボード(監督とマッキーオンのお芝居つき)などが収録される。Blu-rayも同時発売。(Sony Pictures)

『デイ・オブ・ザ・デッド』Day Of The Dead (2007)
米国盤。『13日の金曜日』シリーズや『ガバリン』のスティーヴ・マイナー監督による『死霊のえじき』リメイク。日本ではムービーアイ配給で2008年下半期に公開予定。出演はミーナ・スヴァーリと、リメイク『ドーン・オブ・ザ・デッド』にも出演していたヴィング・レイムズ。評判は散々だけど観てみたい……。(First Look)


●2008.4.14発売
『St. Trinian's』 (2007)
英国盤(PAL)。全英最悪の女学校と謳われる、聖トリニアン学園の女生徒たちが繰り広げる騒動を描いたガールズコメディ。カタブツ教育長をコリン・ファースが演じ、女子寮長をルパート・エヴェレットが怪演。監督は『理想の結婚』のオリヴァー・パーカーと、製作者のバーナビー・トンプソン。(Entertainment in Video)


●2008.4.15発売
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『Before The Devil Knows You're Dead』 (2007)
米国盤。御年83歳の巨匠シドニー・ルメット監督の最新作。ある2人の兄弟が、金欲しさに自分達の両親が営む宝石店に強盗に入る計画を立てる。自ら手を汚したくない彼らは、友人を実行犯として雇うが、予想外の事態が起こり……という物語。兄弟役を演じるのは、イーサン・ホークとフィリップ・シーモア・ホフマン。(Image)

『Blast of Silence』Criterion Collection (1961)
米国盤。“失われたフィルムノワール”と名高い幻の一作が、クライテリオンからソフト化。クリスマスのニューヨークを標的を探してさまよう殺し屋の姿を、生々しいロケ撮影で描く。監督・脚本・主演はアレン・バロン。『Pulp』のライオネル・スタンダーがナレーションを担当している。(Criterion)


●2008.4.21発売
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『The Mother Of Tears』 La Terza madre (2007)
英国盤(PAL)。ダリオ・アルジェント監督が久々にオカルトホラーに挑んだ最新作。近年の作品同様、派手な原色照明などは封じ、どちらかというと渋めのリアリスティックなルックで“今のオレにできるホラー映画”を手堅く撮り上げていて、なかなか良かった。「傑作!」とか「アルジェント帰還せり!」とかいうタイプの映画ではないけど、このマイペースな職人ぶりは快い。主人公を演じるアーシア・アルジェントのプロに徹した女優ぶりも感慨深いものがある。(Optimum Home Entertainment)


●2008.4.22発売
『The Walker』 (2007)
米国盤。ワシントンD.C.に住む裕福な女性相手にエスコートサービスをしている主人公ウディ・ハレルソンが、図らずも殺人事件に巻き込まれる……。ポール・シュレイダー監督の最新作。共演はローレン・バコール、クリスティン・スコット・トーマス、ウィレム・デフォー、モーリッツ・ブライプトロイ。(Think Film)

「British Horror Collection Quadruple Feature」
米国盤。イギリスが誇る不道徳ホラー映画監督、ピート・ウォーカーが70年代に手がけた4作品をパックにしたお買い得商品。最高傑作『Frightmare』を初め、『Die Screaming Marianne』『The Flesh And Blood Show』『House Of Whipcord』を収録。(Shriek Show)

『ザ・サヴェッジズ』The Savages (2007)
米国盤。お互い中年ながら未婚のままの兄妹が、父親のボケ問題に直面するトラジック・コメディ。主演はローラ・リニーとフィリップ・シーモア・ホフマン。リニーは本作でアカデミー主演女優賞にノミネートされた。監督・脚本はナターシャ・リオン主演の秀作『Fカップの憂うつ』を手がけたタマラ・ジェンキンズ。「野蛮人たち」って凄い題名だな、と思ったら主人公たちの名字がサヴェッジというらしい。(Fox)


●2008.4.29発売
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『赤い風船』The Red Balloon: Criterion Collection (1966)
米国盤。アルベール・ラモリス監督の名作短編が、クライテリオンから高画質版でリリース。ある日、風船と仲良しになった少年の冒険を叙情的に綴る。同監督の『白い馬』も同時発売。(Criterion)

『Bernard And Doris』 (2007)
米国盤。13歳で巨万の富を相続した実在の女性ドリス・デュークと、ゲイの執事バーナードの交流をコミカルに描いた、ケーブルTV局HBO製作のドラマ。主演はスーザン・サランドンとレイフ・ファインズ。監督は俳優としても活躍する才人、ボブ・バラバン。(HBO)

『Killing Car』 (1993)
米国盤。フレンチ・ホラーの異才ジャン・ローラン監督が90年代に撮り上げた異色作。パリを舞台に、1台のアメ車を盗んだアジア系女性がガンガン人を殺しまくるという話らしい。(Salvation Films/Seduction Cinema/Redemption Films)

『The Beast In Space』 Unrated Version (1980)
米国盤。ワレリアン・ボロヴツィク監督の怪作『邪淫の館/獣人』で強烈な濡れ場を演じたシルパ・ランヌが、10年後に出演したイタリア製SFポルノ。監督は『アマゾネス対ドラゴン』のアル・ブラッドレイことアルフレード・ブレシア。「XXX Version」も同時発売。(Severin Films)

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『フラッシュ・ゴードン』新版DVDはファン必携!

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 さる3月13日にユニバーサルから発売された、マイク・ホッジス監督の『フラッシュ・ゴードン』(1980)のDVDは、ファン必携の1枚。内容はフランス盤の「Special Edition」、そしてイギリス盤の「Silver Anniversary Edition」とほぼ同じでした。ノートリミング版の本編の他、ホッジス監督による音声解説(イントロダクションつき)、監督へのインタビュー、予告編、静止画集が収録されたデラックス版です。かつて東北新社から出ていた旧版DVDには本編しか収録されていなかったので、段違いのグレードアップ(東北新社版もメニュー画面は頑張ってましたけど)。

 マイク・ホッジス監督自身の声や映像が、国内で字幕つきでソフト化されるのは、今回が初めて。とにかくかっこいいオヤジなので、その魅力がちゃんと日本の観客の目にも触れるようになったのは、すごく嬉しいです。

 音声解説には『フラッシュ・ゴードン』製作当時の裏話が満載。当サイト「deadsimple」や、名著『Get Carter and Beyond』にも記載されていなかったエピソードもバンバン出てきます。そしてインタビュー映像は、『フラッシュ・ゴードン』に関する話題だけでなく、監督自身がこれまでのキャリアや生い立ちを大まかに語る「マイク・ホッジス入門」ともいうべき内容。ファンにも初心者にもおすすめです。

 本編の画質・音質は、PALマスターを日本のNTSC規格に変換しているため、残念ながら原盤ほどクリアーではありません。また、スタジオ・カナル=ユニバーサル商品のご多分に洩れず、字幕にも多少の難あり。翻訳ソフトでも使ったのかと思う箇所もあったりして、多分ちゃんとした校正者がいないんでしょう。コストダウンもいいですけど、粗悪品を大量流通させるのはどうにかしてほしいです。

 そんな欠点もありますが、これまで出ていた『フラッシュ・ゴードン』の国内版ソフトの中では、最も充実した内容の商品であることも事実。ファンならば多少のチョンボには目をつぶってでも手に取るべき1枚。こんな感じでホッジスの真の代表作である『狙撃者』『Pulp』『ブラック・レインボウ』『ルール・オブ・デス/カジノの死角』などが出てくれれば嬉しいんだけど……。

・Amazon.co.jp
DVD『フラッシュ・ゴードン』(ユニバーサル)

「TRASH?UP!!」創刊号発売!

 今週末に発売されるファンジン「TRASH?UP!!」で原稿を書かせてもらいました。100ページ超の内容で、執筆陣もメチャクチャ充実した濃い一冊となっておりますので、興味が湧きましたらぜひ。中野タコシェ新宿ビデオマーケットなどで取り扱われる予定です。

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「TRASH?UP!!」創刊号
〈主な内容〉
・輸入DVDレヴュー(by ビデマボーイズ)
・レナート・ポルセリ、裸と猟奇の小宇宙 (by 山崎圭司)
・大怪奇映画俳優、ポール・ナッシーの軌跡と奇跡!(by 伊東美和)
・フィリピンの映画王 シリオ・H・サンチャゴ(by 餓鬼だらく)
・血と暴力のバッドガール・メルヘン/失われた異才、マシュー・ブライト (by 岡本敦史 )
・「MUNSTERS」の世界(by ネモト・ド・ショボーレ)
・日本のミイラを求めて (by 柳下毅一郎)
・東宝クール・アクション そのビザールな世界(by 真魚八重子)
・コミック「殺しの落胤」(by うぐいす祥子)
・怪奇マンガ家「川島のりかず」の世界 (by 木野下ヨリ太郎)
・「ダークサイド・ミラーズ」ロング・インタビュー(by funerica)
・「genocide」インタビュー
・アルゼンチン・ロックの伝説 チャーリー・ガルシア(by そらみつ)
・怪奇爆音バンド ギャストリー・ワンズ(by Wild Ox)
・世界のワンマン・バンド(by Money child)
・ストレンジMUSICレヴュー

コラム:古澤健(映画監督)、バウスシアター武川による「バウス日記」等々……
初回版付録:TRASHな映像満載のDVD

定価:1365円
取扱店:中野タコシェ、新宿ビデオマーケット、EROSTIKA(原宿)、吉祥寺バウスシアター、ヤマシロヤ5F(上野)、シアターN渋谷、吉祥寺バサラブックス、NAT records(西新宿)、White Head Eagle(大宮店・千葉店)、フリークシーン(大阪)、TIME BOMB RECORDS(大阪)etc.

 ちなみに僕が書いたのは、マシュー・ブライトというアメリカの映画監督についての記事です。ブライトは監督として4本しか映画を撮っておらず、リース・ウィザースプーンの出世作になった『連鎖犯罪』(1996)で監督デビューした後、ナターシャ・リオンを主演に迎えた最高傑作『トリックベイビー』(1999)、実在の連続殺人鬼の生きざまを愉快に綴った『テッド・バンディ』(2002)、ゲイリー・オールドマンが小人を演じたハートフルコメディ『タイニー・ラブ』(2003)を作り、いろいろあってハリウッドを去りました。脚本家としてはドリュー・バリモアの再起のきっかけを作った秀作『ガン・クレイジー』(1992)などがあり、元々はカルトバンド“オインゴ・ボインゴ”の創設メンバーで、映画『フォービデンゾーン』(1980)の共同脚本・主演を務めた人でもあります。日本ではあまり知られていない鬼才のひとりで、多分この人について長く書いた文章は日本初だと思うので、参考にしていただけると幸いです。

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 なお、明日(というか今日)3月21日、渋谷・青い部屋にて、「TRASH?UP!!」の恒例ライブイベント「TRASH-UP NIGHT!! vol.5 -SOUND OF ITALIAN HORROR-」が開催されます。山崎圭司さん、中原昌也さん、伊東美和さんのトークショー、バンド演奏(2MUCH CREW、Bossa Nova Express)、さらにイタリアン・ホラー映画の覆面上映と盛りだくさんの内容です。 そこでファンジン創刊号も先行発売されますので、ぜひぜひ。

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TRASH-UP NIGHT!! vol.5
-SOUND OF ITALIAN HORROR-

山崎圭司編 『イタリアン・ホラーの密かな愉しみ―血ぬられたハッタリの美学』(フィルム・アート社)発刊記念!!

日時:3/21(金) OPEN 22:00? ALL NIGHT
会場:青い部屋
料金:当日2500円

トークショー参加ゲスト(予定):中原昌也、伊東美和(ゾンビ手帖)、山崎圭司
LIVE:2MUCH CREW、Bossa Nova Express
DJ:Dr.Nishimura(DISCOSSESSION) 、Helter&Skelter
イタリアン・ホラー覆面上映
★イタロ・ホラーのサントラを中心に選曲した、MIXCDを先着でプレゼント!!

欲しいDVDリスト・国内編[2008.4+α]

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パソコンを買い替えて倹約しなきゃいけないのに欲しいものが一向に減りゃしない、地獄のDVDリストのお時間です。今回は4月に発売される国内版DVDと、発売中のパブリックドメインDVDの新作をいくつか紹介。レイモンド・ラブロック主演のカルト映画『火の森』、エイベル・フェラーラの未公開新作『マリー ?もうひとりのマリア?』などがリリースされる他、『墓場鬼太郎』『ベオウルフ/呪われし勇者』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』といったアニメの注目作も登場。各商品タイトルのリンク先は、Amazon.co.jp。


●発売中
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『死神の谷』 (1921)
黄泉の国に連れ去られた恋人を救うため、娘は死神に課せられた挑戦を受ける……。『死滅の谷』の公開題で知られるフリッツ・ラング監督のドイツ時代の作品。脚本はラングの当時の妻、テア・フォン・ハルボウ。死神役は『ドクトル・マブゼ』のベルンハルト・ゲッケ。権利元が存在しないパブリックドメインDVDだが、本作のみ1980円と割高。でも紀伊國屋書店のラング・コレクションに比べればずっと安い。画質も上々だとか。(WHDジャパン、フォワード)

『新・夕陽のガンマン/復讐の旅』 (1967)
殺された家族の復讐に燃える青年が、出獄したばかりのベテランガンマンと友情を築く。が、彼にもまた暗い過去があった……。リー・ヴァン・クリーフ主演のマカロニウエスタンの秀作が、780円の廉価版でリリース。こっちは普通のパブリックドメインDVDなので、映像のクオリティに関しては期待せぬよう。(WHDジャパン、フォワード)

『少年と犬』 (1975)
これも780円のパブリックドメイン盤。ハーラン・エリスンのSF小説を、サム・ペキンパー作品でおなじみの名傍役L・Q・ジョーンズが脚色・監督した名作。核戦争後の荒廃した未来で、高い知能を持った犬を相棒に旅する少年の冒険を描く。主演は若き日のドン・ジョンソン。紀伊國屋書店からもノートリミング版DVDが出ているので、クオリティに関して不安な人はこちらをどうぞ。(WHDジャパン、フォワード)


●2008.4.2発売
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『マリー ?もうひとりのマリア?』 (2005)
ヴェネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞した、鬼才エイベル・フェラーラ監督の意欲作。「マグダラのマリア」を題材にした映画の主演女優と監督が、それぞれに辿る物語の行く末とは……。女優マリーを演じるのはジュリエット・ビノシュ。映画監督役はフォレスト・ウィテカー。共演はマシュー・モディーン、ヘザー・グレアム、マリオン・コティヤール、ステファニア・ロッカなど。(ジェネオン)


●2008.4.4発売
『火の森』 (1970)
森に迷い込んだ旅の青年が、三人の美しい娘と出会い、彼女たちの家で歓待を受けるが……。『悪魔の墓場』のレイモンド・ラブロックが主演した、ゴシックホラーとサイケ趣味を融合させた幻想怪奇譚。『ガラスの部屋』と並んで当時のラブロック人気に火をつけた作品として伝説化していたが、ここに来ていきなりファン待望の初ソフト化。監督・脚本はトニーノ・チェルヴィ。(ギャガ・コミュニケーションズ)

『泉のセイレーン《ヘア解禁版》』 (1993)
オーストラリア青春映画の名作『君といた丘』『ニコール・キッドマンの恋愛天国』のジョン・ダイガン監督による官能ファンタジードラマ。1930年代、宗教画に女性のヌードを描いて教会を怒らせた画家のもとへ、牧師夫妻が派遣されてくる。そこはモデルの女性たちが全裸で歩き回る禁断の園のような場所だった……。出演はヒュー・グラント、サム・ニール、エル・マクファーソンなど。(ギャガ・コミュニケーションズ)

『花のようなエレ《ヘア解禁版》』 (1972)
17才の少年ファブリスが、聾唖の美少女エレと過ごしたひと夏の思い出……思春期の性のめざめを耽美的に描いた、ロジェ・ヴァディム監督のひそかな人気作。ヒロインを演じたのは『ナッシュビル』『カリフォルニア・スプリット』のグウェン・ウェルズ。(ギャガ・コミュニケーションズ)


●2008.4.9発売
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『アンジェラ・マオ 破戒』 (1977)
ファンの間ではアンジェラ・マオの最高傑作とも評されるクンフーアクション。罠にはめられ悲運の死を遂げた親の恨みを背負い、4人の男たちへの復讐に乗り出すヒロインの活躍を描く。仏門で育てられながらも血の気が多く、スリ集団の仲間になったりする不良っぽさに「業」を感じさせる主人公のキャラクター造形が面白い。共演は『カンフーハッスル』のブルース・リャン。武術指導はユエン・ウーピン。(キングレコード)

『アンジェラ・マオ レディ・クンフー/密宗聖拳』 (1976)
香港、韓国、チベットでロケーションを敢行したクンフーアクション巨編。アンジェラ・マオ扮する名家の娘がチベット僧の秘技“密宗聖拳”を習得し、一族の財産を狙う強敵に挑む。「アジアのチャールズ・ブロンソン」と呼ばれたチェン・シン、『空飛ぶ十字剣』のタン・トゥリャンらが共演。(キングレコード)


●2008.4.10発売
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『北京オペラブルース』デジタル・リマスター版 (1986)
ツイ・ハーク監督の最高傑作『刀馬旦』が低価格で再リリース。辛亥革命後の北京を舞台に、政府の不正を暴こうと奮闘するヒロインたちの活躍を描く。ブリジット・リン、サリー・イップ、チェリー・チェンが美人三姉妹を演じ、華やかなアクションとドラマを見せてくれる。初回限定生産。(ユニバーサルピクチャーズ)

『最後勝利』デジタル・リマスター版 (1987)
兄貴分から愛人2人の世話を頼まれてしまったチンピラの奮闘と純愛を描く、鬼才パトリック・タム監督のラブストーリー。主人公エリック・ツァンの純情、ヒロインのロレッタ・リーの可憐さが胸を打つ名作。兄貴分を演じるのはツイ・ハーク。脚本を若き日のウォン・カーウァイが担当している。低価格再発売・初回限定生産。(ユニバーサルピクチャーズ)

『迎春閣之風波』デジタル・リマスター版 (1973)
武侠映画の大家キン・フー監督が絶頂期に撮り上げた歴史活劇。元朝末期、改革派の機密文書を手に入れるべく「迎春閣」という宿屋に集った使い手たち。知力と剣の戦いが幕を開ける! シュー・フォン、パイ・イン、ロイ・チャオ、ハン・インチェなど、キン・フー作品おなじみの名優たちが顔を揃え、アンジェラ・マオも出演。低価格再発売・初回限定生産。(ユニバーサルピクチャーズ)

『スウォーズマン/剣士列伝』デジタル・リマスター版 (1990)
究極と謳われた武術の秘伝書が盗まれ、それを巡って二重三重の熾烈な争奪戦が展開する! 名匠キン・フー監督による最後の武侠アクション。監督交代など混乱した現場の状況が映画にもそのまま反映され、カオスに満ちた仕上がりになっているが、それでもやっぱり面白い。サミュエル・ホイが『大酔侠』や『忠烈図』の主人公を思わせる名剣士役を悠々と演じていて素晴らしい。ジャッキー・チュンのコスい悪役ぶりもグー。低価格再発売・初回限定生産。(ユニバーサルピクチャーズ)


●2008.4.11発売
『ベオウルフ/呪われし勇者』劇場版 (2007)
ロバート・ゼメキス渾身の馬鹿力ファンタジーアクション。今時ありえないほど男くさい簡潔なストーリー、しつこい下ネタなど異常なこだわりに満ちた演出、3Dアニメ化された役者の芝居などが見事に調和した快作。中でもクリスピン・グローヴァー、ブレンダン・グリーソンの好演が光る(主人公役のレイ・ウィンストンは本人の姿を思い浮かべると美化されすぎで笑う)。大画面での3D上映でないと真価を発揮しない映画だとは思うけど。同時発売のBlu-ray版のみディレクターズ・カットでのリリース。ずるい……。(ワーナーホームビデオ)


●2008.4.19発売
『クローズZERO』スタンダード・エディション (2007)
高橋ヒロシの人気マンガ『クローズ』を、オリジナルストーリーで映画化した快作。三池崇史監督の最高傑作は『大阪最強伝説・喧嘩の花道』だと思っている人は、やべきょうすけの晴れ姿を拝むためにも絶対に見逃してはならない作品。TBS製作の中高生向け映画なので、思ったよりコミカルな仕上がりで話も甘すぎるが、さほどイヤな感じはしない。むしろ可愛らしい、まるーい映画として楽しむべき。学生連中のツラの揃え方もいい。2枚組のプレミアム・エディションも同時発売。(ハピネット)


●2008.4.23発売
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『墓場鬼太郎』 第一集 (2008)
水木しげるの世界を原作に忠実なかたちで映像化することに成功したヒット作。TVでは放映できなかった描写を含むDVDオリジナルバージョンで、第1話「鬼太郎誕生」と第2話「夜叉対ドラキュラ四世」を収録。独特のすっとぼけたユーモアと無常観で、あれよあれよと展開していくストーリーが心地好い。野沢雅子の鬼太郎、大塚周夫のねずみ男はさすがの巧さ。(角川エンタテインメント)


●2008.4.25発売
『ヒルズ・ハブ・アイズ』 (2006)
ウェス・クレイヴン監督のカルトホラー映画『サランドラ』を、フランスの俊英アレクサンドル・アジャ監督がリメイクした快作。粘着質の演出でじりじりとムードを醸成する前半と、怒濤の惨劇&残酷アクションをたたみかける後半のコントラストが効いている。悪意に満ちたオープニングもかっこいい。それにしてもロバート・ジョイは『ランド・オブ・ザ・デッド』とメイクがほとんど一緒じゃ……。(AMUSE)

『バンディダス』 (2006)
ペネロペ・クルスとサルマ・ハエックが競演した西部劇アクション巨編。育ちの違う2人のヒロインが手を組み、貧しい民衆を救うため銀行強盗になる。製作・共同脚本はリュック・ベッソンなので中身には期待できないけど、セクシーな女ガンマン2人の活躍は見てみたい。共演は『サンキュー、ボーイズ』のスティーヴ・ザーン。特典としてメイキング、NG集、予告編を収録。(角川エンタテインメント)

『戦慄の絆』デジタルリマスター版 (1988)
デイヴィッド・クローネンバーグ監督の傑作ドラマが、デジタルリマスター版で再リリース。双子の産婦人科医が一人の女性を愛したことから破滅していく姿を、痛ましくも美しく描く。特典として約7分のメイキング映像と、日本公開時の予告編を収録。(東北新社)

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『2 days/トゥー・デイズ』 (1996)
ロサンジェルス郊外を舞台に、殺し屋と元殺し屋、刑事と相棒、元夫婦など、さまざまな人間たちが織り成す群像コメディ。ジェームズ・スペイダー、ダニー・アイエロ、グレン・ヘッドリィ、ポール・マザースキー、シャーリーズ・セロンといった豪華キャスト陣の味のある演技合戦が楽しい、軽妙かつペーソスに満ちた佳作。待望のノートリミング版で低価格再発売。(パラマウント)

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』特装版 (2007)
新作パートよりも、TVシリーズを修復した部分のあまりの美麗さに度肝を抜かれた『新世紀エヴァンゲリオン』リニューアル劇場版の第1章。シンジ君のキャラが若干変わり、より普通の男の子っぽくなった反面、綾波レイが非常に邪魔くさく感じられるというオマケもついた。2枚組の特装版DVDは、解説ブックレット、劇場上映生フィルムコマを封入した期間限定版。1枚組の通常版は5月21日に発売。(キングレコード)

『影なき殺人』 (1947)
コネチカットのある村で神父が射殺された。容疑者として一人の復員兵が逮捕されるが、担当検事は彼の無罪を信じ、状況証拠を覆していく……。エリア・カザン監督による実話をもとにしたドキュメンタリータッチの犯罪ドラマ。主演は『歩道の終わる所』『ローラ殺人事件』のダナ・アンドリュース。(ジュネス企画)


●2008.4.26発売
『ハウス・バイ・ザ・リバー』 (1950)
メイドを暴行した後、殺して川に捨てた小説家ステファン。彼はやがてその死体と恐るべき再会を果たすことになる……。フリッツ・ラング監督の未公開サイコスリラーが初ソフト化。ラングは最初、殺されるメイドを黒人の娘にしようとして映画会社に却下されたとか。(紀伊國屋書店)


4月の海外盤リストは、できれば月末に……。

『ジェシー・ジェームズの暗殺』(2007)

『ジェシー・ジェームズの暗殺』
原題:The Assassination of Jesse James by The Coward Robert Ford(2007)

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 今時、大列車強盗ジェシー・ジェームズを題材にした映画で、しかも160分の長尺と聞けば、どう考えても通りいっぺんの活劇にはなりえない。サム・ペキンパーの『ビリー・ザ・キッド ?21才の生涯?』(1973)みたいに巧く処理しているとも思えなかったので、まあ『アマデウス』(1984)みたいな映画なんだろうと予想していたが、実際は想像以上に間口の狭い話だった……と書くとつまらなかったみたいに聞こえるが、全然そんなことはない。むしろ、ここまで徹底して「個」の葛藤を見つめたドラマだったのか、という驚きがあった。およそエンタテインメント性に欠ける、映画にしたところで誰も喜ばないような話を、あえて全力で映像化し、見応えある力作に仕上げてしまったスタッフの意欲と根気には恐れ入る。

 『ジェシー・ジェームズの暗殺』は、殺す者/殺される者という数奇な関係を持ってしまった男たちの、微妙な心の綾をつぶさに追った力作である。娯楽映画的な西部劇ではなく、「憧れ」と「虚栄」を軸にした骨太の心理ドラマだ。ケイシー・アフレックとブラッド・ピットが、どうしようもなく痛ましい隔たりを持った2人の人物を見事に演じている。どちらも当て書きのようなハマリ役で、その巧演ぶりには少々胸焼けを覚えるほど。

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 互いに人として相容れないことを痛切に思い知りながら、ボブ・フォードは心の奥底でジェシー・ジェームズへの憧れを捨てきれない。その愚かさ、その悲しみ。一方ジェシーはボブに必要以上の苛立ちを覚えながら、なぜか彼を近くに置こうとする。サディズムか、博愛主義か。ボブが身近にいればいるほど、ジェシーは自らの内なる暗黒を意識せざるを得ないのに。

 彼らの断絶は、器の大きさの違い、大物と小物といった面だけではくくれない。決して交わってはならない、関わり合えば必ず悪い結果を導くであろう関係というのは、世の中のどこにでも存在する。最近、デイヴィッド・マメットの『Oleanna』(1994)を観たばかりだったので、余計にそんな事を思った。

 どんなに人付き合いの上手な人でも、どんなに心の広い人格者でも、あるいはどんなに豪胆で恐れ知らずの猛者でも、「アイツだけはダメだ」という相手が必ずいる。ところが他方から見れば、それは「好きなのに受け入れられない理不尽」であるというケースも珍しくない。愛は憎しみに変わり、破綻へと帰結する。我々は長い人生のなかで、それがごく一般的な出来事として起こりうることを知っているはずだ。

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 それでも彼らは出会ってしまう。のみならず、互いに心をささくれ立たせながら、引き合ってしまう。避けられない運命なのか、それともカリスマの生涯にはあらかじめ備わった自壊のメカニズムなのか。様々な思索を観客に抱かせながら、水と油のような男2人の物語は“卑劣な暗殺”という結末を迎える。ジェシー・ジェームズは自らの伝説的生涯の幕引きにボブ・フォードを利用したのではないか、ともとれる曖昧さで。

 だが、ボブの人生は終わらなかった。少なくともしばらくは。未見の方のために伏せるが、この映画でもっとも面白いのは不名誉な有名人となった彼の奇妙な後半生である。心理ドラマ的にも、彼の選んだ身の振り方には驚嘆すべきものがある。長々とジェシー・ジェームズの話を見せるよりはこちらをじっくり描くべきだった気がするが、プロデューサーを兼ねるブラッド・ピットはカリスマの複雑な内面をできるだけ長く演じたかったのだろう。とにかく最後の20分ほどで映し出されるエピローグこそ、本作のいちばんの見どころだ。

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 監督・脚本に雇われたのは、初長編『チョッパー・リード/史上最凶の殺人者』(2000)で注目を浴びたニュージーランド出身のアンドリュー・ドミニク。さながら母国の厳しい自然と重ね合わせるように、19世紀アメリカの荒涼とした風景を捉えた視線が新鮮で魅力的だ。その中をさまよう無頼の者たちの疲弊していくパラノイアックな心情に迫る繊細さも、これまであった西部劇のどれとも似ていない。

 撮影監督はコーエン兄弟作品でおなじみ、ロジャー・ディーキンス。窓越しから見るようなうつろな視線を再現するカメラワークが、象徴的な効果を生んでいる。この種の特殊レンズを徹底して全編に使ったのは、ロバート・アルトマン監督の『クインテット』(1979)以来ではないか。古ぼけた写真のような美しいルックで西部劇のイメージを打ち壊している点でも、やはりアルトマンの『ギャンブラー』(1971)や、あるいは『天国の日々』(1978)を想起させた。ディーキンスはカメラオペレーターまで兼任する熱の入れようで本作に臨んでいる。

 オーストラリアからはニック・ケイヴとウォーレン・エリスが音楽に参加。反復される幻想的なメロディが印象に残る。彼らの前作『プロポジション ?血の誓約?』(2005)の完成度には迫らないが、作品への貢献度はかなり高い。

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 実力派揃いの出演者の中で、特に気を吐いているのが、チャーリー・フォードを演じたサム・ロックウェルだ。いかにも小悪党らしい下卑たならず者として登場するが、無理を通してジェシーとボブを引き合わせようとする弟思いの面、ジェシーへの畏怖に震え、また変わりゆく弟の内面に危惧し、彼らの一触即発の関係を目にしながらどうにもできない傍観者の苦悩を、表情豊かに絶妙に演じている。エピローグでの芝居も素晴らしい。なんで映画賞にノミネートされなかったんだろう。

 完成が随分と遅れたことでも知られる本作だが、編集・構成に迷いがあるのは素人目にも明らか。はっきり言って、ディック・リデルがウッド・ハイトの父の若妻を寝盗るくだりは要らなかったのではないか。台詞か短い回想で処理すればよかったと思う。あと、女優の顔の揃え方がちょっと画一的すぎるんじゃないかと思った。メアリー・ルイーズ・パーカーとアリソン・エリオットとズーイー・デシャネルじゃ、ほとんど三姉妹である。

 ともあれ、こういう映画がハリウッドで作られるのは非常に珍しいと思うので、できれば劇場で観てほしい。間違ってもアクション活劇とかアウトローたちの熱い友情ドラマとかを期待してはダメだけど。

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DVD『ジェシー・ジェームズの暗殺』特別版(2枚組)
原作本『ジェシー・ジェームズの暗殺』by ロン・ハンセン(集英社文庫)
CD“The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford -Music from the Motion Picture-”(米国盤)


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『デイ・ウォッチ』(2006)

『デイ・ウォッチ』
原題:Dnevnoy dozor(2006)

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 びっくりした。面白かった。

 ロシアのベストセラー小説を莫大な予算と最新VFX技術で映画化した、大風呂敷ホラーファンタジーアクション三部作の第2弾。前作『ナイト・ウォッチ』(2004)は予告編で期待を煽るだけ煽って、鳴り物入りでお目見えしたものの、やや期待が空回ったのか批評も興行もパッとしなかった。個人的にはハッタリだらけでわりと面白かったんだけど、欠点も多く、特に「舌っ足らずなくせに捻りすぎ」なところが目立った。

 今回の続編『デイ・ウォッチ』でも、その欠点が克服されたわけではない。が、それを補って余りある過剰なサービス精神がある。ここまで盛り込まれちゃあ参りましたって言うほかねえなあ、と思わせるだけの馬鹿力とボリュームが満載で、凄く楽しかった。

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 画面サイズは前作のビスタから横長のシネマスコープにグレードアップ。スポーツカーが高層ビルの壁を爆走し、窓を突き破って部屋の中に突っ込んでくる、といった破天荒かつ無意味なアクションも楽しいが、それはまだ序の口。主人公アントンとヒロイン・オリガの心と体が入れ替わってしまい、もうひとりのヒロイン・スヴェータとのラブシーンへなだれ込む『転校生』+『バウンド』な展開には、中学生の妄想か! と思いつつきゅんとした。そして『ブラック・サンデー』(1977)では予行演習しか描かれなかったピンボール散弾爆破を、モスクワ市街全破壊という大スケールで映像化したクライマックスにもきゅんとした。その他、ギュウ詰めにされた見せ場を数え出すとキリがない。

 さらに、単純な善悪の図式に回収されない人間ドラマも前作から引き継がれ、各キャラクターの複雑な愛憎関係もいよいよ沸点へと到達する。父親としての愛とヒロインへの恋に引き裂かれるアントンの葛藤や、父子の愛憎関係をふたつの異なる家族をダブらせながら描く作劇のこまやかさにも(明らかにそんなことやってる余裕ないのに、と呆れながら)感動した。

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 キャストも前作では思いっきり地味な役作りだったが、今回はそれぞれがいちばん魅力的な姿で登場してくれるのが嬉しい。特にスヴェータ役のマリア・ポロシナの変貌ぶりが凄まじく、しばらく「新キャラか?」と思っていたくらい。おでこの広いロシアン美人、オリガ役のガリーナ・チューニナの美貌も、前作よりずっとクールに際立っている(『転校生』芝居も見どころ)。アントンを演じるコンスタンチン・ハベンスキーも、今回はラストで血みどろの艶姿を見せてくれたりして、なかなかカッコイイ。ヴィクトル・ヴェルズビツキー扮する闇の帝王ザヴロンが、相変わらず安っぽいロシアンマフィアのボスそのものの格好で出てくるのにも笑った。前作では目立たなかった魔女アリサ役、ジャンナ・ブリスケの熱演とものすごいドレスも見ものだ。

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 あまりに色々と盛り込んでくるので、三部作の真ん中なのにこんだけネタ使っちゃっていいのかな? どこまで進めちゃう気なんだろ? とハラハラしていると、本当に××っちまいやがった! これには唖然とした。しかもなんなんだ、あのエンディングの音楽。爆笑したわ。

 お話的には特に斬新なことをやるわけではなく、どちらかというとお約束のようなネタをひたすら盛り込んで見せていく。そのパワフルさは中島かずき脚本のアニメ『天元突破グレンラガン』(2007)終盤のテンションを思い出させた。『ナイト・ウォッチ』が思わせぶりなストーリー展開や、カッコよさ優先のダークな絵柄中心でやや地味だったのに対し、『デイ・ウォッチ』では開き直ったかのようにベタな趣向と派手な見せ場で客を楽しませようという意気がみなぎっているのだ。こけおどし的なショックシーンは減り、過剰でヘヴィーなアクション・スペクタクルへとシフトしている。まさに夜と昼ぐらいの違いである。(でも大部分の撮影は同時期に行われたらしい)

 また、ロシア人のお祭り好き・騒ぎ好き気質も、本作の方がよりクレイジーに弾けていた。かつてニキータ・ミハルコフ監督が『黒い瞳』(1986)で描いた「イタリア人は陽気で情熱的なロマンティストだって? ロシア人の方が百倍スゴイぜ!」という主張に打たれた自分としては、そんな意味でも嬉しい作品だった。

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 辻褄が合わないとか、不要な段取りが多いとか、良識的な映画ファンなら憤慨する部分も少なくないだろう。ましてやハリウッド映画の見やすさに慣れた観客にはキツイかもしれない。正直、画面・シナリオ双方のコンティニュイティに関しては、赤点もいいところだと思う。でもそれが笑えるぐらいの領域に到達していれば、もはや作家性と呼んでいいのではないか(マイケル・ベイとか樋口真嗣の映画では決して思わないけど)。派手なアメリカ映画は大好きだけど、ハリウッド式のストーリーテリングは模倣しないでやりきったるんじゃい、とでも言いたげな馬鹿力と勢いがあり、ふざけたギャグも迷いなく突っ込んでくる茶目っ気にも好感が持てた。『サブウェイ』(1984)の頃のリュック・ベッソンの態度にも近いと思う。

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 本作の後、ティムール・ベクマンベトフ監督はアンジェリーナ・ジョリー出演のアクション映画『Wanted』を撮るためハリウッドへ。それで強引に二部作で終わらせたのか……と思いきや、その後すぐにシリーズ完結編『Twilight Watch』に着手する予定だという。あのラストからどうやって続くんだ? という疑問もあるが、まずは一安心。変に洗練などされず、さらにロシアン魂みなぎるガッチャガチャにクレイジーな映画を作ってほしい。

▼オリガ役のガリーナ・チューニナ。やっぱカッコイイ
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 ちなみに、このシリーズを劇場で観る楽しみのひとつが英語字幕。場面や台詞のトーンに合わせて、色を変えたり明滅させたりと細かくエフェクトを施している。字幕慣れしてないアメリカ人観客にも優しい配慮であって、前作で初めて見た時は「へえ、考えるもんだなあ」と思った。ハッキリ言ってウザイ時もあるが、これはこれでひとつの画面効果だと思えば、バカバカしくて楽しい。

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DVD『デイ・ウォッチ』ディレクターズ・カット
DVD『ナイト・ウォッチ』&『デイ・ウォッチ』ディレクターズ・カット DVD-BOX
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『ライラの冒険 黄金の羅針盤』(2007)

『ライラの冒険 黄金の羅針盤』
原題:The Golden Compass(2007)

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 度し難い愚作。やめちまえよ馬鹿野郎、と観ながら何度も思った。

 話もつまらないし、演出もひどい。最初から最後まで、ひたすら展開また展開ばっかり。数珠繋ぎにめまぐるしく事件が起こっていくのだが、そこでドラマ的あるいは設定的に説得力を持たせようとする努力がミジンも払われていない。「なんでこんな展開になるの?」とか「そのシークェンス必要だったの?」とか「どういう感情の流れでこんな描写になるの?」とか「こいつバカなんじゃねえの?」といった疑問に対する答えがひとつもないまま、ただ前に前に進むだけ。技法的省略なんて上等なものじゃなく、単なる手抜きだ。

 異世界をいかに自然な演出で描くか、というファンタジー映画の鉄則も無視されている。その世界ではそれが常識なんだから、くどくど説明すればするほど真実味は失われる。説明台詞を言うにしてもデリケートに処理しなければならない。が、そんな気づかいもからっきし欠けている。なぜか? 作り手がなんらその作品世界に対して興味を持たず、あらすじばかりなぞっているからだ。

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 映画版から察するに、原作も大したモノじゃないんだろう(読んでないし読む気も起きない)。喋る動物とか千里眼みたいな羅針盤とか世界を救う運命の少女とか、いかにもなファンタジー・アイテムを取り揃えて、それっぽい展開でテキトーに取り繕った、どこぞのマーケティング会議でこしらえたようなズサンな話である。そんなものを映画化しろと言われた方も困っただろうが、大金をもらって仕事している以上、少しは努力したらどうなんだテメェ! と絞め上げたくなるほど、何もしてない。

 監督・脚色はクリス・ウェイツ。製作はニューラインシネマ。本当にただ単にダイジェスト化しただけで、そこから説得力のあるキャラクター同士のアンサンブルを構築しようとか、無理のある部分を省いて再構成しようとか、少しでも自然に見せようとか、そんな映画作家なら当たり前のことを放棄してしまっている。これがファミリー映画として全世界で公開されると知っての狼藉である。子どもをバカにすんな。親もバカにすんな。腹かっさばいて詫びろ、と言いたい。

 何から何まで不自然で説得力のない映画だが、いちばんの原因は、尺が足りないせいだ。この内容を2時間以内にまとめろと言われた時点で、クリス・ウェイツの肚も決まったのかもしれない。無理のある話でも説明抜きで強引に突っ切りゃなんとかなるだろう! ファンタジーだし! よく知んねえけど! みたいな。そうでもなければこんな話をエンドクレジット込みで112分にまとめられるわけがない。結果、出てくる俳優は軒並み「ああ、お金のためにやってるのね」と一目瞭然の演技しかできていない。これだけの豪華キャストを集めながら、芝居の間も与えられず、無言の表情の見せ場もなく、全員がワケの分からない長台詞をパワフルにこなすだけ。こんなに「言わされてる感」に満ちた映画もないと思う。

 ファンタジーなんて、好きでなければ作れない世界なのに、どこにもそれを楽しむ気配がないのも悲しかった。せめて『フラッシュ・ゴードン』(1980)みたいにバカバカしい世界で遊んでみせる余裕があってもいいのに、それすらもない。そんな輩にこういう企画を任せてはイカンのだ。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズがどれほど優れた作品であったか、そしてピーター・ジャクソンにどれほど演出的力量と、ファンタジーへの愛情と、映画会社に対する強情さがあったかを思い知らされる駄作。三部作らしいけど、もう打ち止めでいいよ、こんなの。

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欲しいDVDリスト・海外編[2008.3+α]

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とにかくアーシア・アルジェント主演/オリヴィエ・アサイヤス監督の新作『Boarding Gate』が早く観たくてたまらない、欲しいものリストの時間です(追記:5月に発売延期! 残念!)。今回は3月リリースの海外盤から注目タイトルを紹介。2月に紹介しそびれたディスクもおまけで取り上げておきます。各商品タイトルのリンク先はDVD Fantasium、Amazon.co.ukなど各国の通販サイト。

●発売中
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『Run, Fat Boy, Run』 (2007)
英国盤(PAL)。『ショーン・オブ・ザ・デッド』『Hot Fuzz』のサイモン・ペッグが主演したスポ根コメディ。結婚式当日に逃げ出した過去を持つダメ男が、失った愛を取り戻そうと長距離マラソンに挑む。共演はサンディ・ニュートン、ディラン・モラン、ハンク・アザリア。監督は人気TVドラマ『フレンズ』のスター、デイヴィッド・シュウィマー。(Entertainment in Video)

『Reprise』 (2006)
英国盤(PAL)。世界各国で高い評価を受けているヨアヒム・トリアー監督のデビュー作。作家になって成功することを夢みる若者2人の破天荒な青春ドラマ。監督は名前のとおり、ラース・フォン・トリアーの親戚。(Diffusion Pictures)


●2008.3.3発売
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『London Nobody Knows』&『Les Bicyclettes De Belsize』
英国盤(PAL)。60年代ロンドンの知られざる風景を切り取ったノーマン・コーエン監督の中編映画『London Nobody Knows』(1967)と、ダグラス・ヒコックス監督による30分のミュージカル恋愛映画『Les Bicyclettes De Belsize』(1968)のカップリング盤。(Optimum Home Entertainment)

『兵士トーマス』 Overlord (1975)
英国盤(PAL)。戦場で消耗品のごとく死んでいく若い兵士の姿を、記録フィルムをふんだんに用いて描いた反戦映画。撮影は『時計じかけのオレンジ』などのキューブリック作品で知られるジョン・オルコット。日本でも1978年にヘラルド配給で公開されている。(Metrodome Distribution)

『The Serpent (Le Serpent)』 (2006)
英国盤(PAL)。『ゲット・カーター』のテッド・ルイスによる1971年の小説「Plender」をフランスで映画化したフィルムノワール。主演はイヴァン・アタルとクローヴィス・コルニヤック。『ヒットマン』で話題の新人女優オルガ・キュリレンコも出演。監督は『赤と黒の接吻』のエリック・バルビエ。(Metrodome Distribution)


●2008.3.4発売
『The Kill Point』 (2007)
米国盤。元米軍兵士の銀行強盗団と交渉人の対決を描くTVミニシリーズの第1シーズン。主演はドニー・ウォルバーグとジョン・レグイザモ。全8話収録・3枚組。(Lion's Gate)


●2008.3.10発売
『Boarding Gate』 (2007)
英国盤(PAL)。アーシア・アルジェントを主演に迎えた、オリヴィエ・アサイヤス監督のエロティック・アクション・スリラー。新たな人生のスタートを切るために香港へやってきた元娼婦の女。彼女を待ち受けるトラブルとは……。共演はマイケル・マドセン、ケリー・リン。(Revolver Entertainment)


●2008.3.11発売
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『Tin Man』 2 Disc Collector's Edition (2007)
米国盤。名作『オズの魔法使』をSF風味にアレンジしたTVミニシリーズ。主演は『銀河ヒッチハイクガイド』のズーイー・デシャネル。共演はアラン・カミングとリチャード・ドレイファス。(Genius Products)

『Dan in Real Life』 (2007)
米国盤。シングルファーザーの新聞コラムニストに扮したスティーヴ・カレルが、エキゾチックな美女ジュリエット・ビノシュに一目惚れ。だが、彼女は弟の恋人だった……。俳優としてのポテンシャルでは他のコメディスターの遥かに上を行く(と思う)カレルの主演最新作。監督・共同脚本は『エイプリルの七面鳥』のピーター・ヘッジス。(Buena Vista)

『Lake of Fire』 (2006)
米国盤。『アメリカン・ヒストリーX』のトニー・ケイ監督が、15年の歳月をかけて完成させた、堕胎に関するドキュメンタリー映画。152分にもわたる白黒映像の力作。(Velocity/Think Film)


●2008.3.15発売
『Jess Franco Double Bill -Vol. 3-(Blood Moon/Linda)』
英国盤(PAL)。スペインの異能監督ジェス・フランコの『ブラディ・ムーン/血ぬられた女子寮』と『リンダ』のお得なセット。(Tartan Video)


●2008.3.19発売
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『The Lost』 (2005)
米国盤。鬼才ジャック・ケッチャムの力作小説『黒い夏』の映画化作品。2005年に完成しながら長らくオクラ入り状態となっていたフィルムが、ようやくリリース決定。予告編を見る限り、これは期待できそう。監督は今年のラズベリー・アワード(最悪映画賞)で史上最多受賞の栄冠を勝ち取ってしまった『I Know Who Killed Me』のクリス・シヴァートソン。(Anchor Bay)

『アイス・ストーム』The Ice Storm: Criterion Collection (1999)
米国盤。70年代のサバービアを舞台に中流家庭の崩壊を描いたアン・リー監督の秀作が、クライテリオン・コレクションで登場。映画本編は、監督とフレデリック・エルムズ撮影監督の監修によるデジタルリマスター版。他に特典として、脚本のジェームズ・シェイマスと監督による音声解説、出演者と原作者が語る新撮インタビュー、削除シーン、美術・衣装ボード、予告編などを収録。(Criterion)

『Mafioso』 Criterion Collection (1962)
米国盤。アルベルト・ラットゥアーダ監督の傑作と名高いシチリア・マフィアを題材にしたコメディが、クライテリオンから初リリース。ミラノで機械工として働く男が、家族と一緒に里帰りしたシチリアで知る衝撃のルーツとは? HDマスターの本編の他、96年に撮られたラットゥアーダ監督のインタビュー映像、関係者への新撮インタビュー、米・伊バージョンの予告編などを収録。(Criterion)


●2008.3.24発売
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『Coup De Torchon』 (1981)
英国盤(PAL)。フランスの名匠ベルトラン・タヴェルニエ監督の作品群が、イギリスで一挙リリース。本作『Coup De Torchon』は、ジム・トンプスンの傑作ノワール小説『ポップ1280』を原作に、アフリカ仏領植民地に舞台を移して映像化したブラックコメディ。「いちいち悩まないことに決めた」法の番人フィリップ・ノワレが、邪魔者や厄介者をサクサク殺していく。共演はイザベル・ユペール、ステファーヌ・オードラン。アメリカではすでにクライテリオン盤DVDが発売されている。(Optimum Home Entertainment)

『The Watchmaker Of St. Paul(The Clockmaker)』 (1974)
英国盤(PAL)。ジョルジュ・シムノンの小説をもとにした、ベルトラン・タヴェルニエ監督の長編デビュー作。息子が殺人犯として逮捕されてしまった時計職人の姿を淡々と描く。脚本はフランス映画界を代表する名脚本家コンビ、ジャン・オーランシュとピエール・ボスト。「ヌーヴェル・ヴァーグ」の発火点となったフランソワ・トリュフォーの批評文で酷評された2人を、タヴェルニエは擁護し続け、この監督デビュー作でもシナリオを依頼した。(Optimum Home Entertainment)

『Le Juge et L'Assassin』 (1975)
英国盤(PAL)。ベルトラン・タヴェルニエが19世紀末フランスを舞台に描く裁判ドラマ。拳銃で頭に大ケガを負った元軍人が、精神病院を退院後、レイプと殺人を繰り返して逮捕された。判事は裁判で彼の責任能力を追求しようとするが……。出演はフィリップ・ノワレ、ミシェル・ガラブリュ、イザベル・ユペール。ジャン・オーランシュとピエール・ボストの最後の脚本コンビ作でもある。(Optimum Home Entertainment)

『L.627』 (1992)
英国盤(PAL)。ベルトラン・タヴェルニエ監督による骨太な警察ドラマ。麻薬捜査官として過酷な日々を送るうち、次第に人間性を失っていく主人公の姿をシビアに描く。第1回フランス映画祭でも上映された。同監督の『今日から始まる』も同時発売。(Optimum Home Entertainment)


●2008.3.25発売
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『The Sister Of Ursula』 (1978)
米国盤。リゾート地へ休暇にやってきたダグマーとウルスラの美人姉妹に、邪悪な影が忍び寄る! ディルドーを凶器に使う連続殺人鬼が登場する、暴力とセックスに彩られたスリージーなジャーロ。95分のノーカット版。(Severin)

『残虐! 狂宴の館』 Human Beasts: Special Edition (1980)
米国盤。スペインの誇る怪奇映画スター、ポール・ナッシーが監督・脚本・主演をつとめた怪作中の怪作。日本とスペインを股にかけ、目も眩むほど行き当たりばったりに話が展開するバイオレンス・スリラー。ウルトラセブンこと森次晃嗣と、永島瑛子が共演。(BCI)

『女の館』Blue Eyes Of The Broken Doll: Special Edition(1973)
米国盤。ポール・ナッシー主演のスパニッシュ・ジャーロ。青い眼の女性ばかり狙った残忍な殺人事件が続発する中、1人の男が三姉妹の住む館に迷い込み……。監督は『ザ・ゾンビ 黒騎士のえじき』などでもナッシーと組んでいるカルロス・アウレド。(BCI)

『Wristcutters: A Love Story』 (2007)
米国盤。手首を切って自殺した青年が目覚めると、そこは死者しかいない世界だった。サンダンス映画祭で注目を集めたブラックなファンタジーコメディ。出演はパトリック・フュジット、シャニン・ソサモン、トム・ウェイツ。(Lion's Gate)

「The Delirious Fictions Of William Klein: Criterion Eclipse Series Volume 9」
米国盤。写真家ウィリアム・クラインが監督した劇映画3本をまとめたDVD-BOX。収録作品は『ポリー・マグーお前は誰だ』『ミスター・フリーダム』『モデルカップル』。天下のクライテリオン・コレクションだからクオリティにもかなり期待できるが、『ミスター・フリーダム』の画質は綺麗になってるのかな? あれは元から粗いのか。(Criterion)


●2008.3.30発売
『戦慄の七日間』Seven Days to Noon (1950)
英国盤(PAL)。『ヘブンズ・アバーブ』や『密室の恐怖実験』のボールティング兄弟が手がけたSFサスペンス映画。ある科学者から首相官邸に手紙が届く。そこには新型爆弾でロンドンを爆破すると書かれていた。捜査陣の努力もむなしくタイムリミットが近付き、政府は市民にロンドン脱出を勧告する。『28日後…』よりも半世紀前に無人のロンドンを描いた作品。(Optimum Home Entertainment)

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