Simply Dead

映画の感想文。

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『チアガール VS テキサスコップ』(2005)

『チアガール VS テキサスコップ』
原題 "Man of the House"(2005)

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 トミー・リー・ジョーンズ演じるテキサスレンジャーのおっさんが、殺人現場を目撃してしまった5人のチアガールの護衛にあたるというコメディ。当然のごとく、日本では劇場未公開。モニカ・キーナが出ているので、つい観てしまいました。モニカ・キーナって誰? というと、古いところで『スノーホワイト』(1997)の白雪姫を演じていた女の子です。もっと分かりやすく言うと、『フレディ&ジェイソン』(2003)でヒロインを演じていた人です。個人的には『クライム&パニッシュメント』(2000)でのトラッシーな彼女がとても素敵でした。(TVの『ドーソンズ・クリーク』は観てません)
 見た目はホントに可愛いし、演技もできて、結構キャリアもあるはずなのに、こんな映画でチアガールその1を演じたりする無駄遣い感はなんなのでしょうか。そういうところも愛しいんですけど。

 どれぐらい可愛いかというと↓

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 というか、エロいですね。

 で、映画の感想ですけど、凡作でした。監督スティーヴン・ヘレクだし。あとシナリオがえらくずさんな感じで、チアリーダーたちならではのアクションをあんまり描けてなくて、ハンパな印象。モニカ・キーナも特に普段以上に可愛かったということもなく……(周りがスレンダーなモデル系少女ばかりなので、小柄でむっちり系のモニカさんはやや不利でした)

 でも主人公といい仲になる女性教師役で、アン・アーチャーが久々に出ていてびっくりしました。この人も個人的にわりと好きな女優さんで、『探偵より愛をこめて』(1989)や『カナディアン・エクスプレス』(1990)、『ショート・カッツ』(1994)なんかが印象に残ってます。有名なのは『危険な情事』(1987)の奥さん役とか、『パトリオット・ゲーム』(1992)の奥さん役とかですかね。よくわかんない怪作『リアル・ブラッド』(1996)で、無名時代のアンジェリーナ・ジョリーの母親役を怪演してて、それ以降はとんと姿を見かけないなーと思っていたら、早10年。
 歳のせいか、ちょっと笑顔が柔和になった気がしました(アンナ・トムソンに似てる?)。

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『パニック・フライト』(2005)

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『パニック・フライト』
原題:RED EYE(2006)

 ものすごく楽しみにしてたのにビデオスルーにされて、しかも最低な邦題がつけられてますが、傑作です! 監督はウェス・クレイヴン、製作はドリームワークス。主演は『ミーン・ガールズ』(2004)で主役のL・ローハンを完璧に食う存在感を見せた美人女優レイチェル・マクアダムスと、『プルートで朝食を』(2005)の好演も記憶に新しいキリアン・マーフィ。

 一流ホテルのマネージャーとして働くリサは、勤務地マイアミへと戻る深夜便を待つ間、魅力的な男性リップナーと知り合う。偶然にも、彼は機内でも隣の席だった。やがて彼らの乗った飛行機は無事に離陸。そのとき、リップナーはおもむろに自らの正体をリサに告げる。「これから1本の電話を入れてもらう。さもなくば君の父親を殺す」……地上30000フィートの密室で、彼女に課せられた残酷な使命とは!?

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 原題の"RED EYE"とは、深夜から早朝にかけて飛ぶ深夜便のこと。筋運びにまったく無駄のないカール・エルスワースのオリジナル脚本が非常に素晴らしい出来で、それをひたすらタイトに疾走させるクレイヴンの演出ぶりも、つい最近公開された前作『カースト』(2005)の凡庸な仕事とは比べ物にならないキレの良さ。密閉空間をスコープ・サイズで巧みに捉えた撮影を手がけたのは、ウェス・アンダーソン作品でもおなじみのロバート・ヨーマン。
 マクアダムスのスター女優としての品格は、さらに磨きが掛かった感があります。このひと、どんどん綺麗になっていくなー。キリアン・マーフィの知的な悪役ぶりも最高です。ほぼ2人だけで展開する話ですが、サブキャラもいい味だしてます。特にヒロインの同僚役のジェイマ・メイズが可愛い!

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 まず空港で出会った2人が交わす、見知らぬ者同士の対話がとても自然で面白くて、この前半15分で完全に引き込まれます。ここが本作の要です。シナリオの構成も、主役2人の演技も見事。
 やっぱり売り方的に、同傾向の『フライトプラン』(2005)と比較して見られてしまうと思いますが、あの最悪な粗大ゴミを観てる間中、ずっと頭の中でつぶやき続ける羽目になる「Cut the Crap!」というクレームが、この『RED EYE』では全て解決されています。何しろ犯人が正体を現すのが手早い! しかも鮮やか! とにかくテンポよく進むので、85分という短尺ですが、食い足りなさは感じさせません。

 それにしても、たとえ飛行機ものであってもウェス・クレイヴンが映画のクライマックスに選ぶ舞台は、やっぱり××だった……というのが笑えました。必見!

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本サイト更新【06/06/27】

 本サイト「dead simple」に、マイク・ホッジス監督作品の情報を新たに1本追加しました。2001年に撮り上げたドキュメンタリー作品、
『Murder by Numbers』です。
http://deadsimple.web.fc2.com/02_00tvseries3.html#mbn

 映画と現実社会におけるシリアルキラー史を分析した作品で、リドリー・スコット監督やデイヴィッド・フィンチャー監督ら、錚々たる面子にコメントを求めたドキュメンタリー映画ですが、残念ながら未見です。元ネタにしている2冊のホッジス研究書にも書かれていなかったので、資料集めと翻訳に手間取りました。もし観たことのある人がいたら、情報ください。

M・ホッジス作品ソフト情報(5)

『ルール・オブ・デス/カジノの死角』
ビデオ[NTSC/JAPAN]

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 クロックワークスから発売された国内版ビデオ(字幕版・吹替版の2タイプ)。TVサイズ収録、ステレオ音声。写真は字幕版です。
 アメリカで起死回生のヒットを飛ばす前にリリースされたため、地味な宣伝展開しかできず、よくあるB級サスペンス的な扱いで世に出てしまい、今ではレンタル店でもあまり見当たりません。ひと山いくらのワゴンセールで見つけられたらラッキーかも……というくらい地味です。かろうじて都立大学の「パオ」という店には1本、置いてありました。
 吹替版は、字幕版よりもっと見つけにくいと思いますが、なかなかの逸品。主人公ジャックの声を演じるのは、最近では「バンキシャ!」のナレーターでおなじみの大塚芳忠。クライヴ・オーウェンの実際の演技とはキャラが違いますが、これはこれで面白いです。こういう渋い作品は、声優さんも演じてて楽しいんじゃないでしょうか。

『ルール・オブ・デス/カジノの死角』
DVD[PAL/REGION 2/UK]

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 イギリスで発売されたPAL盤DVD。オリジナル・ヴィスタサイズ収録(スクイーズ)、ドルビーデジタル。画質・音質ともに非常にクリアー。
 英国盤だけのオリジナル特典として、マイク・ホッジス監督のオーディオコメンタリー、英国再公開時の劇場予告編を収録。クライヴ・オーウェンという役者の虜になった人、そして『Croupier』という作品に魅入られた人なら、マストアイテム。

・DVD Fantasium
http://www.fantasium.com/detail.phtml?ID=MYS37742

『ブラザー・ハート』
DVD[NTSC/REGION 2/JAPAN]

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 パラマウント・ホーム・エンターテインメント・ジャパンから発売された国内版DVD。初リリースは2005年12月。米・Paramount社から発売されたDVDの移植盤で、内容も同様。本編のみ、オリジナル・ヴィスタサイズ収録(スクイーズ)、ドルビーデジタル。画質も音質も明瞭ですが、特典ゼロというのがやや物足りない感じ。
 さらに、初リリースから1年経たないうちに、廉価版が発売。レンタルでもあまり出回っていなかった作品だけに(クライヴ・オーウェンの主演作にもかかわらず、発売当時はTSUTAYA都内主要店でさえ全スルー)、興味はあったけど手の出なかった人にとっては朗報でしょう。最近は都内の主要なTSUTAYAにも置いてあるみたい。あと、目白のヴイ・レックスっていう店にもあります(ここはクラシック・ムービーの品揃えが凄いです)。

・Amazon.co.jp
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000FBFROI/

『ブラザー・ハート』
DVD[PAL/REGION 2/UK]

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 『フラッシュ・ゴードン』の豪華盤もリリースした英・Momentum Pictures社から発売された、特典豊富なDVD。本編はオリジナル・ヴィスタサイズ収録(スクイーズ)、ドルビーデジタル・5.1chサラウンド。マイク・ホッジス監督と脚本のトレヴァー・プレストンによる音声解説、監督やキャストたちのコメントも含んだBBC製作のメイキング・ドキュメンタリー“Mike Hodges and I'll sleep when I'm dead”、さらに2つの削除シーンも収録。どうせなら日本版DVDもこちらの仕様を踏襲してほしかった……。
 削除シーンに収録されているのは、ナイトクラブを訪れたミクサーが、親友デイヴィの死を女性歌手に慰められるシーン。そして、主人公ウィルが弟の仇であるボードの勤める自動車販売店の前にたたずむショット。メイキングでは、てきぱきと現場を仕切っていくホッジスの演出スタイルを映像で目にすることができます。現役の人は幾つになっても元気ですね。

・DVD Fantasium
http://www.fantasium.com/detail.phtml?ID=MYS32648

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『0:34』(2004)

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『0:34』(2004)
 遅ればせながらDVDで観ました。これ、いいです。最近観たホラー映画の中では『ヒルズ・ハヴ・アイズ』(2006)と並ぶ快作。ストーリーや演出はすごく雑なところもありますが、とにかく美しい場面がいっぱいあったので合格です。

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 地下鉄(の駅構内)を舞台にしたホラーの醍醐味といえば、蛍光灯のフラットライトに照らされた密閉空間で、得体の知れないものと出会う恐怖。これです。『狼男アメリカン』(1981)の地下鉄シーンが好例。
 本来は闇の中にあるはずなのに、影もできないほどクリアーで明るい空間。階段やエスカレーターなど起伏に富み、モダンなデザインに溢れている。でも逃げ場はない。これが画的にかっこいいのです。真っ白なタイル張りの空間をさまよう、黄色いドレスを着た金髪のヒロイン(フランカ・ポテンテは派手な色モノがよく似合いますね)という色配置がまたキマッていて、前半は画を観てるだけで楽しいです。
 暗闇に舞台を移す後半も、なかなか雰囲気が出ていて素敵でした。個人的に『地獄のサブウェイ』(1972)という映画が好きで、あの感じを思い出しました(あれもロンドンの地下鉄に食人鬼が出没するという話で、やたら物悲しい後味の残る作品です)。クリーチャーの造形もナイス。演じてるのが『24アワー・パーティ・ピープル』でイアン・カーティス役だった人らしいです(笑)。
 ゴアシーンの演出も、最初は近年流行の目くらまし系かと思いきや、わりと頑張っていました(怖いのが苦手な人はここでストップ)。


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『インサイド・マン』(2006)

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『インサイド・マン』(2006)

 みゆき座(元スカラ座2)で観ました。楽しかったです。
 クライヴ・オーウェンはやっぱり無感情な役を演じると光ります。デンゼル・ワシントンは余裕ありすぎ。唯一緊張感に溢れていたのはスパイク・リー作品おなじみの例のアレ(役者ごとドリー移動ショット)の時だけ? つか、今回速すぎだ、スパイク。デンゼルが機関車やえもんになっちゃうかと思ったよ。知らない人は何が起こったのかと思うでしょうね。ジョディ・フォスターは儲け役でした。
(以下ネタバレ注意)

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M・ホッジス作品ソフト情報(4)

『ブラック・レインボウ』
DVD[PAL/REGION 2/UK]

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 英・Anchor Bay UKからリリースされた、スペシャル・エディションDVD。これはお薦めです。オリジナル・ヴィスタサイズ収録(スクイーズ)、ドルビーステレオ音声。画質・音質共にクリアー(画は全体的に赤みが強め)。5.1chサラウンドのリミックス音声も収録されていて、なかなか上出来でした。DTS再生も可。
 特典は、マイク・ホッジス監督の音声コメンタリー。そして、2005年におこなわれた監督と製作者ジョン・クェステッドへのインタビュー。
 さらに、EPK(Electric Press Kit)というプレス向けプロモーション映像も7タイプ封入(内容の重複あり)。これには撮影当時の監督やプロデューサー、そして出演者へのインタビュー映像、それに撮影風景などもふんだんに含まれているので、ファン必見です。主演のロザンナ・アークェットが現場で監督と衝突したこととか、もう当時から結構ぶっちゃけてるんですよね。
 そのほか、フォトギャラリーや製作ノート、監督・キャストのバイオグラフィーも収録。なんか解説に書いてある代表作のジャンルが偏っているというか、さすがAnchor Bayって感じ。
 気をつけなければならないのは、特典なし・チャプターなしの廉価盤DVDもリリースされていること。僕も通販で買ったら、最初に届いたのがそれでした。廉価盤はレーベル名が「Bay View」になってて、ロゴもちょっと違います。

・DVD Fantasium
http://www.fantasium.com/detail.phtml?ID=MYS37741

『ブラック・レインボウ』
ビデオ[NTSC/JAPAN]

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 バンダイからリリースされた字幕版ビデオ。嬉しいことにノートリミング・ヴィスタサイズでの収録。音声はドルビーステレオ。マスターは公開プリントっぽい感触の、ハイコントラストで鮮明な画質。個人的には好みです。
 ただし、今となってはこれがもっともレンタル店では発見が難しいかも。昔はどこにでも置いてあったと思うんですけどね。僕は知ってる店でまったく見つけられませんでした(偶然入った中古ビデオ屋で保護)。


『Dandelion Dead』
DVD[NTSC/REGION 1/USA]

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 米・HBOから発売された前後編収録のDVD。オリジナル・TVサイズ収録、ステレオ音声。イギリス特有の言い回しもいろいろあるだろうに、英語字幕がついてないのが不親切。
 画質はそれほどよくないです。あと個人的に、カメラのパンとか人物移動で、妙な画面補正がかかる感じがどうも馴染めない…(PAL方式のTVドラマをNTSCに変換すると、よくあるみたいです)。でも作品自体は非常に面白いです。安いし、お買い得。
 本編が始まる前に、ドラマの人物関係を把握するための簡単なクイズが付いています(鬱陶しければスキップできます)。少しずつ観て、途中で確認したい人には便利な機能かも。
 特典はテキストのみ。出演者紹介には、マイケル・キッチン、サラ・マイルズ、デイヴィッド・シューリスのコメントも載ってます。プロダクションノートは、劇中に登場するタンポポ栽培の苦労話という、非常にどうでもいい(?)内容。
 TV映画なので、日本のアマゾンでも買えます。

・Amazon.co.jp
『Dandelion Dead』 DVD

・DVD Fantasium
http://www.fantasium.com/detail.phtml?ID=COM12112

M・ホッジス作品ソフト情報(3)

80年代の作品は普通に日本版ビデオが出てます。国内外ともに、特典満載のDVD化などは難しそう。

『モロン』ビデオ[NTSC/JAPAN]

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 東映から発売された字幕版ビデオ。TVサイズ収録(ヴィスタからのトリミング)、ドルビーステレオ音声。画質も音質も大したことありません。
 これはわりと見つけやすいです。恵比寿TSUTAYAのイギリス映画コーナーとか。でもレンタル店より中古販売店の方がよく置いてあるかも。

『新ヒッチハイカーVOL.3/背徳の街』
ビデオ[NTSC/JAPAN]

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 ホッジス監督作品「トーク・レディオ(W.G.O.D)」収録。ビデオはバップから発売。オリジナル・TVサイズ収録、ステレオ音声。
 これもあまり見かけませんが、六本木のTSUTAYAにはシリーズ全3巻ちゃんと揃ってました。

『フロリダ・ストレイツ/脱出海峡』
ビデオ[NTSC/JAPAN]

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 今はなきベストロンビデオからリリース。オリジナル・TVサイズ収録、ステレオ音声。
 これがいちばん見つけにくかったです。B級アクションが豊富に置いてあるレンタル店ならあるかも……でも、中古で探した方が手っ取り早そう(そんな努力するほど面白くはないですが)。

『死にゆく者への祈り』
ビデオ[NTSC/JAPAN]

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 国内版ビデオはキングレコードからリリース。TVサイズ収録(ヴィスタからのトリミング)、ドルビーステレオ音声。画質はシャープで鮮明(ややノイジーなくらい)、寒色系のクールな色味も崩れてません。レンタル店でも簡単に見つかります。
 ただし、中身は劇場公開バージョン、つまりプロデューサー編集版(詳しくは本サイトのプロダクションノートを参照)。あと一歩でアラン・スミシー作品になるところでしたが、映画的には悪くないです。むしろ、いちばん取っ付きやすい作品かも。(熱心な原作ファンは除く)

『イエスタデイ、ワンスモア/龍鳳鬥』(2004)

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『イエスタデイ、ワンスモア/龍鳳鬥』(2004)

 DVDで観ました(劇場で見逃しちゃったので)。もーなんか嫌になるくらいカッコイイですよね、いちいち。はあー
 ジョニー・トーらしい思い切った飛躍がバンバン登場しつつ、抑制の利いた、完成度の高い傑作になってます。映画というものに対して、どれほど計り知れない可能性を抱いているんでしょうか、このおっさんは。
 ラブコメを撮るにしても、監督のハードボイルドな死生観がきっちり打ち出されていてよかったです。それもひたすら軽やかに、洒落た感じで、ちっとも重くならないところが素敵。台詞が少ないところもまた素晴らしかったです(とにかく行動で見せる魅せる)。ワイ・カーファイと組んでいた頃とは、やっぱり明らかに違ってます。
 アンディ・ラウって、いつの間にか最高の役者になってましたね。サミー・チェン共演、ジョニー・トー監督とのトリオ作もこれが最終章らしいですが、幕引きに相応しい秀作。

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 ところで、ついこないだ国内でもDVD化された『痩身男女』こと『ダイエット・ラブ』(2001)は、別に大した映画じゃありませんけど、『ザ・ミッション/非情の掟』(1999)のセルフパロディが登場するのでファン必見です。多分ワイ・カーファイが勝手に撮ったんじゃないかって気がしますが、結構ガク然とする衝撃シーンです。
 個人的には『アンディ・ラウの麻雀大将』(2002)も凄く好きです。ヒロイン(チェリー・イン)の趣味がトー寄りな感じで。

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M・ホッジス作品ソフト情報(2)

『オーメン2/ダミアン』DVD
[NTSC/REGION 2/JAPAN]
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 先ごろリメイク版も公開された人気シリーズ第2弾。フォックス・ホーム・エンターテインメントから発売されたディスクは、劇場公開時と同じシネマスコープサイズ収録、ステレオ音声。日本盤も洋盤も仕様はあまり変わりません。安いし。途中降板してるので厳密にはホッジス作品ではないんですけど、面白いから入れておきます。
 音声解説で、製作者のハーヴィ・バーンハードがインタビュアーの質問に答えるかたちでコメントしてるんですが、3分の1はホッジスの悪口です(笑)。エリザベス・シェパードが着ている赤いコートのくだりなんか爆笑ものです。聞いてて本当に面白いので、本サイトに書いた裏話と併せてお楽しみください。

・Amazon.co.jp
『オーメン2/ダミアン』DVD

『フラッシュ・ゴードン』DVD
[NTSC/REGION 2/JAPAN]
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 これも字幕つきの国内盤DVDが東北新社から出ているので、そちらを優先。ただし特典はテキストのみ。メニュー画面はテンション高くてちょっと楽しいです(センスはともかく)。監督・プロデューサー・出演者のプロフィールや、プロダクションノートが簡単に載っています。
 シネマスコープサイズ収録、5.1chサラウンド音声。画質はほとんど公開プリント並み。でも元々、オプチカル合成を何度も重ねてる映画だから、綺麗になりようがないですけど。
 それより重要なのは、オリジナルの横長画面サイズ(2.35:1)で収録されていること。フラッシュとデイルが画面両端から駆け寄っていって、超巨大セットの真ん中で抱きつくショットなど、気が遠くなるほどバカバカしいスケール感はこのサイズでしか楽しめません。トリミング版ビデオなんかで観たらツライだけ!
 最近になって廉価版DVDが発売。あまりレンタル店でも見かけなかったんですが、TSUTAYAにも入荷されるようになりました。

・Amazon.co.jp
『フラッシュ・ゴードン』DVD

『フラッシュ・ゴードン』
"Silver Anniversary Edition" DVD
[PAL/REGION 2/UK]
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 こちらはイギリス・Momentum Picturesから発売されたスペシャル版DVD。マイク・ホッジス監督の音声解説&インタビュー映像、ヴァルタンを演じたブライアン・ブレスドのコメンタリー、スライドショー、オリジナル予告編、さらに40年代のバスター・クラブ主演版『フラッシュ・ゴードン』も1話収録されているという豪華版。本編の画質・音質も相当いいらしいです。僕はまだ買ってませんが(そのうち追記します)。
 ここに詳しいレビューが↓
http://www.dvdtimes.co.uk/content.php?contentid=58604

・DVD Fantasium
http://www.fantasium.com/detail.phtml?ID=SCI35579

(つづく)

M・ホッジス作品ソフト情報(1)

本サイトの各作品紹介の方にも少し書いていますが、やっぱりソフトを入手したい人もいると思うので、ブログのほうにお薦めのソフト情報を詳しく書いておきます。ただ、個人的にあんまり画質とか音について気にしないほうなので、ごく一般的な尺度でいいか悪いかぐらいの評価です。その辺はあしからず(余談ですけど、元々モノラルの古い作品をDVD化するときに5.1chとかにしてるのは、余計なお世話って気がするので全く評価しません)。

『狙撃者』DVD[NTSC/REGION 1/USA]
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 2000年にWARNER HOME VIDEOからリリースされた米国盤です。ヴィスタサイズ収録(レターボックス)、オリジナル・モノラル音声。画質はクリアーで、申し分ありません。
 特典の白眉は、やはり音声解説。監督のマイク・ホッジス、主演のマイケル・ケイン、撮影監督のウォルフガング・スシツキーが映像を見ながらコメントしていきます(それぞれ別録り)。コメンタリーの一部は、本サイトのプロダクションノートの中にも書き起こしてます。他に音楽・一部効果音だけの音声トラックも収録。
 特典映像は、インターナショナル版の予告編、そして音楽のロイ・バッド本人がスタジオで超かっこいいタイトルテーマを弾く映像と、オープニングシークェンスがカットバックされる特別トレイラー。これもファン必見です。

・DVD Fantasium
http://www.fantasium.com/detail.phtml?ID=MYS4605

『PULP』DVD[PAL/REGION 2/UK]
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 2004年にMGMから発売されたヨーロッパ盤。ヴィスタサイズ収録(レターボックス)、オリジナル・モノラル音声。画質は良好。音声がやや小さく、デジタルのフィルターがかかったような感じがしますが、ことさら気にするほどではないです。また、本編冒頭のUnited Artistsのタイトルが、昔の「UA」のロゴがゆっくり現れるバージョンではなく、新しいものにさし変わってます。
 こちらは特典ゼロ。その代わりヨーロッパ共通盤なので、音声はオリジナル英語トラックの他に、ドイツ語・イタリア語・スペイン語を収録(新録ではなくて、公開時の吹き替えみたいです。意外と有名な役者が演ってたりして)。さらにフランス語・オランダ語・デンマーク語・ギリシャ語の字幕つき。

・DVD Fantasium
http://www.fantasium.com/detail.phtml?ID=ACT37740

『電子頭脳人間』ビデオ[NTSC/JAPAN]
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 これは以前、ワーナーホームビデオから字幕版のビデオが国内でもリリースされていました。とりあえず渋谷と新宿のTSUTAYAには置いてあります。TVサイズ収録(元はヴィスタ)、モノラル音声。画質はわりと綺麗です。
 中古でも手に入ると思うので、観てみて気に入った方は探してみてください。結構、好きになると1人で何度も観てしまう映画なので。
 残念ながらDVDは現在、世界中のどこを見渡してもリリースされてません。キューブリック作品なみのクリアーな画質で、一度観てみたいですが。

(つづく)

『プルートで朝食を』(2005)

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『プルートで朝食を』(2005)
大学の先輩に誘われて観てきました。やっぱりニール・ジョーダンは巧いですね。悲惨な現実を背景にしたおとぎ話はお手のもの。前半あまりに無駄なくそつなく進むので気持ち良く眠りに落ちるところでしたが、ちょうど真ん中の爆破シーンで叩き起こされ、すぐあとの秀逸な妄想シーンで涙腺決壊。以降ずっと泣きっぱなし。ジョーダン作品の楽観的な終わり方って本当に好き。観るまで知らなかったんですけど、原作・共同脚本が『ブッチャー・ボーイ』(1997)のパトリック・マッケイブなんですね。どうりでファンタジーの質が一緒。

主演のキリアン・マーフィが常に蚊の鳴くような声で、そのトーンで芝居を貫く勇気も、それを貫かせた監督の演出も素晴らしかったです。脇を固める俳優陣もよかったし。殺人鬼役のブライアン・フェリー面白かったなぁ(笑)。

神父を演じたリーアム・ニーソンもよかったです。原作では酷薄なキャラクターだったのを映画版では暖かみのある人物に変えたそうですが、似合ってました。最初に意識したのは『ダークマン』(1990)で、その次にチェックしたのが、マイク・ホッジス監督の『死にゆく者への祈り』(1987)。当時はあんまり演技できない人なのかな、とも思ってましたが……(小学生の分際で)。

にしても、シネスイッチで映画観たのって何年ぶりだろうか。『お引越し』とか『クライング・ゲーム』とか『シューティング・フィッシュ』とか、よく観てた時期もあったけど。また来よう。

で、それから新宿に移動して『インサイド・マン』観ようと思ったら、お立見……仕方ないので先輩と呑んで帰ってきました。

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『ブルーム』(1988)

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クライヴ・オーウェン初主演映画『ブルーム』(1988)をビデオで観ました。もうどこへ行っても全然見つからなくて、新橋のTSUTAYAでやっと発見(しかもスペイン映画コーナーで)。追記:渋谷TSUTAYAとか目白の「ヴイレックス」とか、結構いろんなところにありました。

灰色の街ランカシャーに暮らす青年ジェイク(オーウェン)は、町中の女の子がキスを夢見るようなハンサム・ガイ。しかし他の若者たちと同様、職にあぶれ、無為な日々をすごすばかりだった。が、彼はひそかに親友リンジ(デイヴィッド・シューリス)と共に愛車のチューンナップを重ね、町を出る準備を進めていた。

そんなとき、ジェイクはスーパーで出会った年上の女性スーザン(ダイアナ・クイック)に一目ぼれ。2人は思わぬいざこざをきっかけに、リンジも加えて町を脱出。はたして3人を乗せたキャデラックの行く先は……?

とにかくもうオーウェンが若い!『ルール・オブ・デス』(1998)の10年前ですよ。まず驚くのが、声の違い。20代前半だから当たり前っちゃ当たり前ですけど。まだ声質が定まっていない感じ。役柄的にも、今の熱烈なオーウェン・ファンが見たら鼻血噴いて倒れるんじゃないかという…(完全にビーバン・キドロン監督の夢映画です)

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でも、それ以上に友人を演じたデイヴィッド・シューリスの可愛さが衝撃的でした。髪をオレンジに染め、子供のようにはしゃぎまくる姿はファン必見。年上のヒロインを演じたダイアナ・クイックと共に、4年後にはマイク・ホッジス監督の『Dandelion Dead』(1992)に出演してます。4年でそこまで印象変わるか…

あと、『ムーラン・ルージュ』や『アイリス』(共に2001)でもおなじみのジム・ブロードベントも顔を出してます。けっこう豪華キャスト。

映画自体は、全編80年代感覚バリバリな(でも作ってる当初からどこかノスタルジーを意識した)音楽演出で、今観るとなかなか楽しかったです。ちょっとこそばゆい感覚も心地よかったり。湿った空気感をファンタジックに捉えたゲイル・タッターサルの撮影も美しい。拾いものでした。

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『狙撃者』字幕版もらいました

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先日、お友だちから『狙撃者』の日本語字幕入りビデオをもらいました(昔CSで放映したものの録画)。うわーい!ありがとうございます!

字幕付きで観るのは初めてで、なにか致命的に取り違えてるところはないかとドキドキしながら観てましたが、字幕あってもなくても普通に観てりゃ気づくだろ!みたいなところを間違えていたので早速直しました(汗)。

場面の前後(カーターに突き落とされた男が車の屋根に落下する場面は、カーターがフェリーの中で女の子に微笑む場面のあとでした)と、登場人物の名前(×ドリーン→○ドーリン)。

他のページも、アップしてからちょいちょい直してます。今になって書き漏らしていたことも思い出したりして…『ルール・オブ・デス』も少し加筆しました(米国でのヒット時に、サム・ジョーンズがホッジスに祝電をくれた話)。

でも、やっぱり何度観ても面白いですね、『狙撃者』。DVD出ないかなー。

『ガストリーワンズ』/ベッソン2本

DVDで『ガストリーワンズ』観ました。シャブロルだのロートネルだの言っといて、いきなりアンディ・ミリガン(スパイク・ミリガンじゃないですよ!)。これまで日本では幻だった初期代表作の登場です。

ミリガン作品の特徴は山ほどありますが、機材の制約がもたらした作風ってのが個人的に一番オモロイです。通常の映画撮影では、映像と音は別々に録りますが、ミリガンが使っていたのは報道用の16mmカメラで、画も音も1本のフィルムにいっぺんに録っちゃう。

映画のフィルムってのは映写機の構造上、画と音は数コマ分ずらして入れるもんですが、ミリガンのカメラはそれができないんです。カット頭から喋りだしたくても、音声はフィルム上では先行してるから、やや前の部分から切らないと映写時に聞こえない。だからどうしてるかってぇと、音がずれる分、カット頭に沈黙があるんです。そこには前カット尻の音声が乗ったり、あとから音楽を被せて繋いだり。普通にただの沈黙ってときもあります(笑)。

通常の映画編集では、前のカットの音(台詞の言葉尻とか)を次のカットにダブらせるのはテクニックとしておこなう演出ですが、アンディ・ミリガンは必要に駆られてやっとるわけです。要するに、撮影時なのに編集のことを優先して考えなきゃいけないから、神経使うわけですよ。必然的に繋ぎはおかしくなり、一種異様なリズムが生まれる。カットなんて割れば割るほどドツボにはまるから、長回しも多くなります。

『ガストリーワンズ』は、繋ぎに工夫してる感があります。後の作品ほどの不自然さは感じさせません。出ている役者も、大体みんなオフブロードウェイとかの売れない舞台俳優だから素人くさくなくて、演技もちゃんとしてるし(別のイヤな感じはあるけど)。ミリガン作品にしては驚くべきウェルメイド感は、本作の見どころです。これ以降はどんどん諦めちゃうところでもありますし。アルジェントの『シャドー』みたいなナイス流血シーンもあり。お好きな方にはお勧めです(ホラー映画が、ってよりは、ミリガンが)。

余談ですけど、『ファイト・クラブ』の一場面のように、ディズニー映画の中に1コマ分ポルノフィルムを仕込んでも、その画と音は同時に出ません(音は遅れて聞こえるはず、雷みたいに)。その辺は映画的な嘘で面白おかしく処理されてました。

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